未来技術の光と影。
SIYOU’s Chronicle




朝の通勤電車のテレビで、とんでもないものを見た。

「ペプシ」の3色のロゴの上に、「怪物舞踏団」の文字が躍る。

もうそれだけで、理性もハートも、全てが画面に吸い寄せられた。

「怪物舞踏団」

凄いネーミングだ。

もしそれだけであれば、「何、それ。」程度の反応しか示せなかったかもしれない。

だが、それがペプシのロゴの上にあることによって、ただならぬものが始まる予兆に、魂が震えた。

なんだよ、このデカいタイヤは。装甲車か?ふと、戦場で踊り狂う姿が脳裏を掠めた。

なんかのメカ?いやいや、ラインアレイスピーカーを「これでもか!」とばかりに搭載した山車。

これ、モンスタートラック?に、しても、デカ過ぎないか?

和装で隈取を施したギタリストが、周囲をキッと、見据える。

もうね、この時点で、ペプシがまた凄いことをやらかしてくれたのが、ひしひしと伝わる。

期待に、胸が高鳴る。

群舞が始まる。これ、一体何人いるんだよ。

一糸乱れず舞うその姿には、とてつもないパワーが漲る。

ヨサコイか?

その中で踊っていられる彼らに、羨望の情を覚えた。

「いーなー、あんな中で踊れて。俺もあんな中で踊ってみたい。」

音は聞こえない。どうしても頭の中では「Same Ol'」が鳴ってしまうが、まったくテンポが合わない。

これは、恐らく、全く新しい、何か別の物らしい。

にも拘わらず、ペプシのCM以外の何物でもない、ペプシにしか成し得ない、とてつもなさが漂っている。

ビジュアルからは感じられるその音は、これでもかと言わんばかりのパワーに溢れていることは、伝わって来る。

ここで、歌姫の登場だ。

誰? だっ、誰なのっ!!

正直、マツコかと思った。いや、まさかね。そんなはずないよね。と、突っ込みつつも、五感の捉える高揚感は、どんどん増して行く。

うわーっ、うわー、うわー。

「J-cola」の文字と共に、CМは終わる。

あっと言う間にも関わらず、インパクトは強烈だ。

いいのか、そんなに、才能を過剰に注ぎ込んでしまって。

どうやら、新商品が出るらしい。

そう言えば、全てが和装で演じられ、いたる所に北斎の波の柄があしらわれていたことを思い出す。

早々に携帯でチェックした。

日本の“コーラ好き”が求める味わいを実現すべく、日本独自のスパイスとシトラスフレーバーの配合バランスで中味を設計。
一口目から感じられる、しっかりとした飲みごたえと、キレの良いさっぱりとした後味を両立させ、日本の“コーラ好き”が好む、抜群の爽快感が体感できる味わいに仕上げました。

シトラスって何?

しばらく、浮気をしていて、最近のお気に入りは「ブラッドオランジーナ」だった。

途中で味がヤワになった(別商品?)のだが、それでも「これ、サイコー。」と、お気に入りだったのだが、つい数日前に、別のオレンジーナが発売になったらしく、スーパーから消えた。

常々「コーラにさ、この『ブラッド』入れたら、神ぢゃね?」と、思っていたので、遂に俺と同じことを思った人が、開発してくれたのかと、小躍りした。

さっき、1時過ぎてたので、近くのコンビニに行ってみらた、ちゃんと売っていた。

飲んでみた。

んーーーーー。。。。

CMのインパクトほどの感激はない。

もしかすると、コップに入れて出されたら、気付かなかったかもしれない。

んーーーーー。。。。

ひょとすると、夏の暑い時期に、一踊りした後に飲むと、最高なのかもしれない。

でもこのロゴは気に入っている。物欲を掻き立てられる。

CMで来てたハッピは無理だとしても、T-シャツ欲しいな。

いや、踊り子に志願すれば、ハッピ着れるのか?

んーーーーー。。。

やっぱ、ちょっと、無理だわ。

このロゴの付いたグッズ、色々と付けて欲しい。

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