未来技術の光と影。
SIYOU’s Chronicle




深夜のTVで「Rei」を見かけた。

確か、これだったと思う。

【Rei】PLAYS... Johnny Winter / Illustrated woman


凄いね。圧倒された。

うまく言葉に出来ないが、「腹の底にズドンと響く圧倒的な高揚感」といったところだろうか。

こんな感じは、久しぶりだ。いつ以来なのか、思い出せない。

番組で、新しいアルバムが出ると、案内していた。

2nd Mini Album “UNO”

早速、1st Album と一緒に購入した。

1st Mini Album “BLU”

番組内で、「今の日本の娘にもウケるような内容」的な案内であったので、

もっと、ライブの音源とか、

【Rei】PLAYS... Johnny Winter / Illustrated woman(Live)


この辺のプレイとかを、

【Rei】PLAYS... John Lee Hooker / BOOM BOOM


CD化して欲しい。と、正直、余り期待していなかった。

だが、これ、凄くハマった。

上記とは、全くテイストが異なる。作詞/作曲/ギター弾き語り。

ここから試聴出来る。

今、自分の頭の中では「JUMP」がヘビロテしている。おじさんの心にすら、その歌詞が差し込んで来る。

Rei "JUMP" (Official Music Video)


自分は本来は、作られたモノの方が好きだ。

情緒豊かな者が歌詞を書き、感性の優れた者が曲を付け、卓越した奏者が奏でる曲を、優れたパフォーマーが唱い、一本のビデオに編集される。

全てを一人で、または、たまたま巡り合わせたメンバーで熟すことは不可能ではないのか?

正直、バンドの良さとか、全く解らない。

だが、これは、その不可能が現実のものとなっている。

Wiki によると、「クラシックギターに専念しプロを目指していた」ことがあるようなので、練習量は半端ないであろう。

そのご褒美に手に入れた「ギターを自由自在に操るという宝物」と、

「アメリカの学校ではビッグバンドに所属しエレキギターを弾いていた」
「そこでデューク・エリントンなどのジャズ・ブルーズに初めて出会う。」
「小学校3~4年の時に同級生に誘われてロックバンドを組み」
「エリック・クラプトンからクリーム、そしてそのルーツにさかのぼり、それを機にブルーズに傾倒することになる。」
「バンドの傍ら大阪のブルーズ・コミュニティとも関わりを持ち、「課外活動のような形」で弾き語りを始める」

などの豊かな体験により培われた感性。

もう「向かうところ敵なし」だ。

「ブルーズやクラシック音楽など古い音楽に多大な影響を受けているが、焼き直しでは意味が無いと考えている」

良く聞くセリフであるが、彼女の場合、本当に言葉通りのアルバムになっている。

もう、奇跡としか言いようがない。

音楽については、先ほどもリンクした【インタビュー記事】を読んで欲しい。

私なりの感想としては、まず驚くのが顔だ。

その来歴を語るかのごとく芯の通った良い面構えでありながら、ちょっと「ネコ科」の誰かにすり寄る感じではないが、愛くるしいという二面性。

もしこれが、ただ可愛らしいだけのルックスであったなら胡散臭くなるし、ただロックな感じだけであっても、しっくりこない。

彼女の音楽観が、そのまま顔に現れている。

また、「BOOM BOOM」のビデオの背景の「?(なんだろう、カーテンではないようだが)」とか、机の上にある本(?スケッチブック?)の絵とかからは、デザイン的なセンスの良さが伺える。

そもそも、テーブルの上にノートとペンが置いていある生活というのが、すごく憧れるし、「信頼出来る感」が半端ない。

一見、捉え所のないような彼女の今を、端的に捉えているのが、これのような気がする。

【Rei】PLAYS... James Cotton / Rocket 88



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