未来技術の光と影。
SIYOU’s Chronicle




気をそらせ隊 新メンバーオーディション
http://www.tv-tokyo.co.jp/god/library/
レギュラーのイスをかけた女達が壮絶なゲスバトルを繰り広げる!
ストイック暗記王でおなじみの気をそらせ隊に新メンバー!?深澤、田中の史上最悪の悪あがきに場内騒然!さらに衝撃の新事実に深澤孤立!?
気をそらせ隊はどうなってしまうのか!?


私はバラエティ番組が嫌いだ。

不真面目だから。とか、そういった理由からではなく、単純に見ていてつまらないからだ。

しかし、唯一の例外がある。

『ゴッドタン』だ。

これは、「まぁ、バラエティにしては、見ていられる。」といったレベルではなく、今、私が毎週心待ちにしている唯一無二の番組だ。

正直、企画によってはつまらない場合もあるのだが、今日の「気をそらせ隊 新メンバーオーディション」は、その真髄とも言える。

これは、バラエティという枠組みを超えた、全く新しい何かである。

いや、テレビ番組という枠組みすら、超越している。

やがては、世界の一角に楔を打ち込むことになるであろう。


「これ、すごいっすね。」
「あぁ、すごいな。」
「どうなってんですかね?」
「どう。って?」
「これ、ほとんど『アドリブ』に見えますけど。」
「『ほとんどアドリブ』だろ?」
「にしては、レベル高くないですか?」
「高いな。」
「いや、高過ぎですよね?」
「あぁ、高過ぎるな。でも、シナリオがあって、それを演じているだけでは、ここまで出来ないだろ。」
「無理ですね。」
「この『お前、カメラマンだったのか?』ってセリフですが、アドリブでここまで出来ますかね。」
「無理だろ。少なくとも、私には書けない。」
「ここも普通、2回目もこれで終わりですよね。」
「あぁ、彼女の『ガオー』は、いかにもアドリブっぽいポーズともの言いでありなが、タイミングと言い、その意外性と言い、絶妙だな。」
「やはり・・・」
「あぁ、私には絶対無理だな。この娘たちは、コメディアンなのかね?」
「ちょっと、待って下さい。・・・んー、Wikiによると、『グラビアアイドル』だそうです。」
「『グラビアアイドル』?」
「えぇ、恐らく、プレイメイトみたなもんだと思います。」
「うん、そーだな。確かに、みんな可愛いな。」
「すごく可愛いですね。」
「あぁ、すごく可愛いな。こんな可愛い娘たちに、こんなパフォーマンスが出来るはずないだろ。」
「それは、プレメイトへの偏見じゃないですか?」
「と言うか、プレイメイトでなく、超一流のコメディアンだったとしても、我々にはここまでのレベルのモノは出来ないだろ。」
「我々?」
「我々アメリカ人だよ。と言うか日本人以外の、どの民族にも無理なんじゃないか?」
「いや、恐らく、日本人であっても、これが出来るのはこの番組だけじゃないですか?」
「これ、CGじゃないか?」
「CG?」
「あぁ、元は誰か別の人間が演じた秀逸なコントの上に、彼女達のビジュアルを被せてあるとか?」
「この完成度では、あり得ないでよね?」
「そうだな。あり得ないな。」
「それに、そんなことしたら、どれだけ金かかると思うんです?」
「そもそも、この番組って、本当に日本で放送されてるいのかね?」
「これを送って来たバイヤーが、たまたまトーキョーのホテルで観て驚いて、伝手を頼って入手した物を送って来たんですよ。」
「これが、普通のTV番組として放映されている。っていうのも、すごくないか?」
「えぇ、凄いですね。」
「というか、おかしいだろ?日本のTVって、基本、無料放送だろ?」
「えぇ、これも地上波で放映されていたそうです。」
「ここまでレベル高くなくても、誰も文句言わないだろ?」
「視聴率を稼ぐことにかけては、彼らも必死なんでしょう。」
「これが、必死に見えるかね?」
「見えませんね。」
「矛盾だらけだな。」
「ところで、どーします?これ、買いますか?」
「アメリカではウケないだろ。」
「そーですね。たぶん、『何が面白いのかちっとも分からない。』んじゃないですか?」
「日本人には分かるのか?」
「分かるんじゃないですか?少なくとも、レギュラー放送が何年も続いていられるほどの需要があるのは、確かでしょう。」

「解ったぞ!!これ、恐らくアレだ。日本が『クールジャパン』政策の一環として、膨大な予算と時間をかけて、海外のクリエーターの自信を喪失させて、この分野での日本の一人勝を成し遂げようという、謀略なんじゃないか?」

「・・・たぶん、違うと思います。」


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「ソーシャル・ネットワーク」全米映画批評家協会賞も4冠で圧勝
http://movie.goo.ne.jp/contents/news/NFE201101110005/index.html
第45回全米映画批評家協会(NSFC)賞が1月8日発表され、今年の賞レースを席巻中の「ソーシャル・ネットワーク」(1月15日公開)が作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞の4冠に輝いた。
同作はすでにロサンゼルスとニューヨークの批評家協会賞を制しており、昨年のアカデミー作品賞受賞作「ハート・ロッカー」につづいて、例年あまり意見が一致しない3つの主要な批評家賞を獲得したことになる。


「ソーシャル・ネットワーク」が好評価のようだ。

正直、最初の印象は「そんな映画、誰が観るの?」であった。

それは私にとって、ビル・ゲイツの青春時代を描いた『オペレーティング・システム』とか、ラリーペイジとサーゲイブリンの友情を描いた『サーチ・エンジン』などの映画と同程度の興味しか抱かせなかった。

「『ステップアップ3D』の方が、よっぽど人が入るんじゃないの?」と。

フェイスブック

昨年、「フェイスブックとミクシィが提携」とのニュースが流れた。

実際には、ミクシィが公開しているインターフェイスを利用して、フェイスブック側が勝手に接続して来た。というのが実情のようである。

世間の定説として、「日本人には実名をネットで晒すことに抵抗感があるので、日本では普及しないのでは?」と、言われている。

だが、そうであろうか?

正しいとも言えるが、不十分である。

実名を公開することに抵抗があるのは、欧米人でも同じである。事実、欧米であっても、フェイスブック以外のSNSは、全て匿名が基本である。

では、なぜ、フェイスブックのみが実名での登録を可能としたのか?

詳細はこちらのサイト(Facebookの普及に見る米国の社会階層性と、『米国=実名文化論』の間違い)に詳しいが、設立当初はハーバードのメールアカウントを持っていることが登録の必要条件であったので、実名を登録することに対する抵抗はなかったはずだ。

また、サークル間の連絡や講義の受講者を検索するなど、実生活でのコミュニケーションを補佐する使い方が基本であるので、実名での登録が不可欠であった。

サークルと書いたが、フラタニティと呼ばれるアメリカの大学の社交クラブは結束が固く、フラタニティのメンバーになれば、OBが総力を挙げて就職の面倒見てくれる。
簡単にOBと言ってもハーバードの卒業生であるから、フラタニティのメンバーであること=アメリカの超一流企業に就職が約束されているようなものだ。

パーティがあれば、それに参加したい近隣の大学生は大勢いる。
自分のプロフィールや写真をアップしておけば、誘いの連絡があるかもしれない。
早く自分達も参加したいと、指を咥えて見ていたものは、門戸を開かれた途端に、嬉々として実名での登録を行ったであろう。

では、日本ではどうか?

フェイスブックに実名登録する意義が、全く見当たらない。

だが、個人資産が40億ドルとも言われている資金力、そして今も、全世界から優秀な人材が集結しつつある。

そして冒頭の「なりふり構わぬ」行動力。

日本人がこぞってフェイスブックに登録する世界。

それは、ある日突然やって来るかも知れない。

その時になって慌てないよう、今から準備が必要かもしれない。


「新しい商品戦略が出来たとか?」
「ええ。この企画書を御覧下さい。」
「フェイスブック?日本では流行らないだろ。」
「そう言われていますが、調査の結果、殆どの日本人は実名を載せることにはそれほどの抵抗がないことが判明致しました。」
「本当かね。では、なぜ、日本では全く流行らないのかね?」
「実は、顔写真を載せることに抵抗があるようです。」
「でも、顔写真を載せないのでは、フェイスブックの趣旨に反するだろう。」
「えぇ、そこで日本向けの独自ルールを考えました。これです!!」
「『ヒップブック』?」
「ええ。顔写真の替わりに『お尻』の写真を載せるんです。」
「ヒップでは、個人の特定は無理だろ?」
「実は『お尻』というのは、形とか肉付きとかで、個人差がかなりあるものなんですよ。」
「だったら、ふつーに『手』の方が、よほど個人差があると思うがね。」
「でも、それですと、『ハンドブック』になってしまいますよね。新しいサービスという感じが全くしませんし、なんの魅力も感じられません。」
「お尻の写真を載せることに、問題はないのかね?」
「ええ。過去の事例などを調べてみましたが、性的な描写を伴わない写真であれば、局部さえ写っていなければ、法的にはOKなようです。」
「いや、そういうことではなく、ユーザーがお尻の写真を掲載することに、抵抗はないのかね?」
「実はテストサイトを立てて検証中です。既に300名ほどのアクセスがあるのですが、殆どのユーザーが写真をアップロードする直前で登録を中断してしまっています。」
「『お尻の写真』という所で、みな、躊躇するんだろ?」
「いえ、それはトップページに『お尻の写真で簡単登録!!』と、サイトのキャプチャー入りで表示してありますので、それに抵抗のあるユーザーは、初めから登録画面に来ていないと思われます。」
「では、理由は他にあると?」
「ええ。実際に自分で登録してみて、初めて分かりました。」
「『お尻』の写真を撮るのが、難しいからだろ。」
「私も、初めはそう思いました。そこで、実際に撮ってみたのですが、」
「実際に撮ってみたのか?」
「ええ。『こうすれば、簡単!!お尻写真の撮り方!!』ってページを作ろうと思ったんです。」
「・・・で?」
「で、実際にやってみると、実は写真を撮ること自体は、簡単なんです。」
「簡単なのか?」
「ええ。ただ、それをPCにアップした途端に、愕然とするんですよ。」
「愕然?」
「はい。自分のお尻はこんなではない。と、驚愕するんです。」
「お前だけだろ。」
「そんなことはありません。自分の顔は常に見ているので、自分の顔の写真を見ても、それほどの驚きはありません。ですが、自分のお尻は、直接見れませんし、鏡に映して見るのも一苦労です。普段あまり見たことがないので、実は、漠然としたイメージしか持っていない人が多いので、現実を突き付けられた途端に愕然とし、アップロードの段階で断念してしまうんです。」
「なら、『ヒップブック』の構想は無理だろ。」
「そこで、です。我が社から『ヒップケア商品』を売り出せば、爆発的に売れまくること、間違いありません。」
「今までもあっただろ。そーゆーの。」
「引き締まったヒップなどを謳った、形状の向上を目的とした商品は多数ありますが、ヒップの肌質の改善を謳った商品は、実は少ないのですよ。」
「だが、それって、『ヒップブック』ありきの前提だろ。『フェイスブック』すらままならぬ現状で、そもそもそんな商品の必要性を感じさせることすら、出来ないだろ。」
「そこで、です。認知度を高めるために、映画を作りましょう。」
「映画?」
「タイトルはズバリ!『ヒップブック』です。」
「そんなもん、誰が見るんだよ。」
「主演は『松山ケンイチ』と『満島ひかり』です。」
「『満島ひかり』?」
「ええ。あの惹き込まれるような瞳と共に放たれる無尽蔵な表現力で、観る者を魅了させる女優さんなら、きっとお尻の演技でも、多彩な表現が期待できます。」

「ずっと、なんか変だと思ってたら、ようするにお前、その娘のお尻が観たいだけなんだろ。」
「・・・あっ、いや、ですから、ここは是非、今流行りの『3D』でっ!!」

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