未来技術の光と影。
SIYOU’s Chronicle




世界人口、65億に――地球は何億人暮らせるのか?
http://news.goo.ne.jp/news/wired/it/20060224/20060224204.html

 米国勢調査局の『世界人口時計』によれば、地球上の人口は2月25日午後7時16分(米国東部標準時)に65億人を突破するという。

人類は、一体どこまで増えつづけるのだろうか。

地球上で暮らして行ける人類の数には、食料供給の問題を初め、様々な要因による限界がある。
だが、人類は文明の発達により、その限界を増やし続けて来た。
日本を初めとする都市部での少子化傾向などにより、むしろ世界全体では、人口の増加率は減りつつあるという。

だがこの先、スペースコロニーや月面移住など、新しい技術の発達により、その上限はどんどん突破されていくであろう。

しかし、人類の総人口は、もっと意外な理由で頭打ちされるかもしれない。


「これからお話する内容は、全人類にとって、非常に重大な問題です。教授には、その点を充分に理解して頂き、世界に警鐘を鳴らして頂きたいのです。」
「あなたが、ご自身で、その危機について訴えてみては、如何でしょう。」
「それは、今までに何度も試みて来ました。ですが、私の職業のせいもあり、声を大にすればするほど、逆に、世間一般の方々は、私の言葉には、耳を貸そうとしないものなのです。ここは是非、『人口統計学者』である先生のお力をお借りしたく、こうして尋ねて参った次第です。」
「失礼ですが、ご職業は何を?」
「私、長年霊媒師をやっております。10年ほど前から、その異変には気付いていたのですが、ここ最近の状況は、異常としか言いようがありません。」
「異変・・・、と、おっしゃいますと?」
「亡くなられた方との交霊ができないケースが、年々増加して来ているのです。」
「つまり、霊との交信が難しくなってきた。と、言うことでしょうか?」
「いえ、私程の霊能者になりますと、交霊できない理由は一つだけ。その方が既に、現世に転生なさっている場合だけです。」
「良く解りませんが、死んでも直ぐに生きかえる人が増えている。という意味でしょうか。」
「ええ。最近ではその頻度が著しく、亡くなられてから、2・3日もすると、もう交霊できなくなると言う方が多いのです。」
「直ぐに生き返れるなんて、良いことではないのですか?私の出る幕は、なさそうですが・・・」
「魂の総数は決まっております。現世の人口が増えれば、霊界の霊数が減って行きます。単純に、霊界にやって来た順に、転生するための列の最後に並ぶと考えてみましょう。霊数が減れば行列が短くなり、転生までの待ち時間が短くなります。こうして、人が亡くなられてから、再び転生するまでの時間が、どんどん短くなって行くわけです。」
「つまり、霊との交信が難しくなっているのは、人口増加による霊数の減少の影響で、霊界での滞在時間が少なくなっているから。というわけですね。」
「ええ。私が危惧しておりますのは、このままですと、人は霊界で魂の浄化を受けることなく転生してしまい、その結果として、地上界はますます殺伐としたものへと変貌して行ってしまうのではないか?と、言うことなのです。」

「そのお話を信じるための大前提として、まず、あなたの霊媒師としての能力を証明して頂けますか?」
「よろしいでしょう。最近、亡くなられた方は、いらっしゃいますか?」
「2年前に、母を亡くしているのですが、私の小さい頃の仇名を聞いてみてくれますか?」
「・・・残念ながら、既に転生なされています。」
「では、高校時代の友達が、3ヶ月前に亡くなっているですが・・・」
「・・・残念ながら、転生されています。」
「では、この訃報欄に載っている俳優さんはどうです?やはり、転生しているんでしょう?」
「・・・ええ。これで、私の主張の正しことが、証明できましたでしょう?」

「正直に申し上げて、普通であれば、とても信じられるようなお話ではありません。しかしながら、一旦、そのお話を受け入れてしまえば、ここ最近、私を悩ませていた問題が、一挙に解消しますね。」
「それは、どんなことでしょう?」
「3日前から、『世界人口時計』が、止まったままなんですよ。」

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする




低価格になって人気集める「宇宙葬」
http://news.goo.ne.jp/news/wired/it/20060223/20060223202.html

 『スタートレック』シリーズで転送装置担当の機関長モンゴメリー・スコット(愛称スコッティー[日本語版ではチャーリー])を演じた俳優、ジェイムズ・ドゥーアン氏と、米国の有人宇宙飛行計画『マーキュリー』計画で活躍した宇宙飛行士、ゴードン・クーパー氏(愛称ゴード)の遺灰が、3月中に打ち上げ予定のロケットで宇宙へと送られることになった。人類の宇宙探索の普及に貢献した2人には、まさにふさわしい別れの儀式だろう。
 このロケット打ち上げは、一般の人々にとって宇宙をもっと身近にすることを目指して急成長する数社の企業の1つが計画しているもので、遺族はこの企業に対し995~5300ドルの料金を支払っている。

「死んだら、遺灰は、宇宙に撒いてくれ...」こんな素適なセリフを、真顔で言って死ねる時代が、まもなくやってこようとしている。「宇宙葬」の低価格化により、一般人が自分の埋葬場所に、宇宙を指定することができるようになってきたのだ。

だが、ちょっと待って欲しい。この企画の場合、「遺灰の入ったカプセルを載せたモジュールは、数年間軌道を周回した後、大気圏に突入し燃え尽きる」ことになっている。だが、良く考えて見よう。灰というのは、物を燃やした後で、燃えずに残った物質のことだ。カプセルは燃え尽きたとしても、灰は、もうそれ以上燃えることはない。低価格化によって、大勢の人の遺灰が大気圏に蓄積されれば、地球温暖化を助長することになる。せめて、恒星間の宇宙葬が実現するようになるまでは、安易に宇宙葬を選択してはいけない。その軽率な判断のツケは、あなたの子孫ばかりでなく、ひょっとすると、あなた自身にも跳ねかえって来るかもしれない。


「まず、隣町との合併により、町名を『宇宙』に改名します。町外れに大規模な公園型霊園を建設し、幹線駅との間に『ロケット号』と命名したシャトルバスを運行させます。そして、大々的に『宇宙葬』として、売り出すわけです。」
「いくらなんでも、そんなチャチなものが、売れるわけないだろう。」
「はい。確かに、自ら望んで、そこに埋葬されることを望む者は少ないかと思います。ですが、故人が『宇宙葬』を希望して亡くなられた場合、実際にそれを行うには、まだまだ多額の費用が必要となります。価格を安く設定することにより、故人の遺言を尊重しつつも、御遺族の負担が軽減できるというわけです。」
「しかし、あまりにも露骨過ぎるだろう。親戚への体面もあるしな。」
「そこで、『宇宙待合ロビー』の登場です。施設の中央に、この直径3mの球を設置し、御遺灰の一部をこの中に蓄積していきます。搭乗客1名から1万円ずつの乗車賃を徴収し、近い将来、蓄積された総資産と、その時点で恒星間宇宙葬に必要な金額が一致した時点で、実際に宇宙葬を行うことを、保証するのです。これなら、運営者側のリスクもありませんし、御遺族の方々にも、納得されるサービスとなるでしょう。その一方で、ブログなどを利用し、大気圏再突入型の宇宙葬に対する懸念を社会通念化しておけば、『お父さんはああ言ってたけど、やはり子供たちの将来を考えれば・・・』と、ご遺族が我々のサービスを選択しやすい社会的背景を構築することができます。」
「んー。検討する価値はありそうだな。。。」
「ありがとうございます。では、詳細のご説明に移らせて頂きたいと思います。」
「この、分厚い書類は何だね?」
「契約書のサンプルになります。」
「免責事項の章が、やたらと長くないか?」
「恒星間の飛行となりますと、それこそ、今までの常識では、想定できないような事態が発生する恐れがあります。たとえば、どこかの高度に文明の発達した惑星に、カプセルが漂着した場合、それに興味を持った生命体に、故人が復活されてしまうことがあるかもしれません。各種の人体実験は元より、生命体のペットとして、永遠の生命を鎖に繋がれて過ごすハメに陥ってしまうかもしれません。」
「いくら何でも、それは考え過ぎだろ。それより、こんな分厚い契約書を見せられたら、皆、ビビって、契約を躊躇してしまうのではないのか?」
「その点でしたら、ご心配には及びません。契約は全て、ネットのみでの取り扱いとし、契約書簡の横に、スクロールバーを付け、一番最後の『同意する』チェックボックスまで、一挙にスクロールできるようにしますから。」

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする




「アダルトゲーム」をテーマにした会議が開催へ
http://news.goo.ne.jp/news/wired/it/20060220/20060220106.html

 米エバーグリーン・イベンツ社が主催する年次会議『セックス・イン・ビデオ・ゲームズ・カンファレンス』は、6月に記念すべき第1回目を迎える予定だ。サンフランシスコで2日間にわたって開かれる同会議では、米国その他各国のビデオゲームに登場する性的要素をめぐり、ゲームデザイン、開発、技術に関して突っ込んだ議論が行なわれる。
 「成人向けのテーマや性的な内容がゲームに占める割合は、非常に大きくなっている。アダルトゲーム市場の景気は、ロケットのように急上昇中だ!」と、この会議の議長で、『国際ゲーム開発者協会』(IGDA)のセックス関連分科会で責任者を務めるブレンダ・ブラスウェイト氏は話す。

「ゲーム」と「セックス」。この2つを結び付け、そこから巨万の富を得る方法についての議論を行うため、世界中から「ビジネスマン」が集まって来るようだ。

 種族保存という、生物にとっての尊い営みさえも、彼らにとっては、金を得るための手段でしかない。他との差別化を図り、一人でも多くの顧客を得ようと、日夜様々な思考を巡らせている人々によって、ゲームはますますマニアックな方向へと、特化されて行く。

オンラインゲームは、いったい何処へ向かっているのだろうか・・・


「今日、提案させて頂くのは、放置プレイ専門のオンラインゲームポータルサイト『置き去りルーム』です。」
「そんなもの、オンラインゲームとして、成立しないだろう。」
「あまり認知されていませんが、放置プレイが成り立つためには、『放置される側』と『する側』という、全く対極の趣味を持った2人の出会いが必要なわけです。このような局面では、オンラインゲームというツールが、強力な力を発揮します。
普通の部屋のセットと、アバター、後は簡単なチャット機能があれば十分です。殆ど動きが無いので、サーバーの負荷が少なく、利用者側の回線も一般的なADSLで充分です。また、放置プレイというのは、極めて精神的なものですので、アバターが裸である必要もありません。各種の規制を、難なくクリアできます。
つまり、『いいこと尽くめ』というわけです。」
「いや、最大の要素が欠落しているよ。そんなもの『誰も面白いとは思わない。』だろうね。」
「実は既にサーバーを立ち上げて、社内でのモニターを開始しています。『思ったより面白い』というのが、平均的なアンケート結果です。本日は、事業部長にも、ご体験頂きたいと思い、ご用意させて頂きました。」
「そんなものに、何時間も付き合ってる暇はないよ。」
「いえ、初心者の場合には、我慢できる限度が20分程度だと言われています。今日は、30分のお時間を頂いておりますので、残りの20分間を、体験して頂きたいと思います。折角ですので、データ取りに強力して頂けますでしょうか?では、我々は、別室で待機しています。」

 ・・・

「そろそろ、20分になるけど、どう?」
「ちょっと見て下さい。心拍数が急激に上がってきました。発汗量も標準値をかなり上回っています!」
「じゃっ、そろそろ、『ご帰宅』させてみようか・・・」
「せ、先輩っ!!」
「なんだよ、素っ頓狂な声出して。」
「心停止ですっ!!」
「おっと、そう来たか。。。この過剰な反応は、とても初心者のものとは思われないな。」
「何ノンキなこと言ってんですかっ。早く蘇生してやらないと、死んじゃいますよっ!!」
「その方が、宣伝になって良かったかもな。」

 ・・・

「申し訳ありません。危なく救急車を呼ぶところでした。」
「呼べよっ!!」
「いえ、ですが、そんなことをしたら
 『オンライン放置プレイで危うく昇天!!』とか、
 『システムテスト中にバーチャル複上死!!』とか、
 『ロケットいらずの急上昇!!』とか、
 『そのとき彼のロケットは既に発射していた!?』とか、
あることないこと、スポーツ紙に書かれちゃいますよ。」
「私が意識不明の間に、そんなことばかり考えてたのか?」
「いえ、まさか。ずっと、事業部長のご安否を気遣っておりました。」
「嘘付け。お前が『その方が宣伝になる。』とか言ってたのを、聞いたんだよ。」
「それって、天井あたりから、我々を見下ろしてた。って、アレですかっ!?」
「いや、音声ログに残っていたのを、聞いたんだよ。」
「・・・そうですか。このシステムをそのまま活用して、『バーチャル臨死体験』として売り出そうかと、思いついたんですけどね。」
「それはムリだね。なぜなら、『お前はクビ』だからさ。」
「・・・実は、とっくに回復されていたんでしょう?効果的にクビを言い渡すために、私を一人で5時間も待たせたんですね?」
「ああ。実は私は、『放置する』方『も』、大好きなんだよ。」

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする




「ご懐妊」関連銘柄が急騰 東証、コンビやピジョン
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060207-00000225-kyodo-soci

 7日の東京株式市場で、秋篠宮妃紀子さまが懐妊されたことが午後2時すぎに市場に伝わると、市場全体が軟調な展開の中、ベビー用品などを扱う「ご懐妊」関連銘柄が軒並み急騰した。市場関係者からは「明るい材料に素直に好感した」(大手証券)との声が聞かれた。

以前からずっと気になっていたのだが、ここ最近のライブドア関連の動きでその疑問は確信に変わった。そして、決定打はこのニュースだ。

「紀子さまのご懐妊」で、果たして『コンビ』や『ピジョン』の業績が一体どの程度上昇するのであろうか。今日、これらの株を買った者のうち、具体的な業績の向上要因を検討して、株を買ったものが何人いたのか。私は株をやらないので、これらの投資家の考えは解らない。

だが一つ、良く解ることがある。

ブログをやっていると、できれば週に2・3度、少なくとも週に一度は更新したいと思う。だが、そのためには、何らかの話題が必要だ。特に忙しいわけでもなく、毎日のように何かブログのネタになるような記事がないかチェックしていると、だんだんと焦燥に駆られて来る。

ついつい、つまらない記事にも手を出してしまい、だがやはり、書き上がった内容を読み返し、そのつまらなさから、アップせずに消してしまうことも多い。

私の場合にも、一時期そういう時があった。焦れば焦るほど、自分の文才のなさに絶望し、落ち込んでしまう。何のために書いているのか解らなくなる。

そこで、気にしないことにした。面白いことがあったときだけ、書けば良いではないか。特に毎日楽しみにしてくれている人がいるわけでもないし、ましてや原稿料で生活しているわけでもない。こういう時には、つくづく、雑誌の連載などを持っているプロの文筆家を「大変だな。」と思う。

それでもやはり、一月も更新しないと、かなり気になってくるものだ。

さて、株の話しに戻ろう。個人で株をやる人が増えている。彼らの全てが、毎日数紙の新聞を隅から隅まで読み、様々なアンテナを張り巡らせて、今後の株価の動きを予想して、取引に臨んでいるわけではないであろう。最近は「株はカリスマトレーダーの動きを参考にするのではなく、サルマネしろ。」と、各種メディアが嗾けている。

とは言え、少しでも自分の判断を働かせようとすれば、その材料は非常に限られた、短絡的なものにならざるを得ない。

最近の株の動きは「その会社の業績がどうなるのか」ではなく、何かのニュースに対して「市場がどう反応するのか」という判断基準に移行して来ている。しかもその判断基準は、日に日に短絡的で幼稚なものに陥って来ている気がする。つまり、『解り易過ぎる』のだ。

短期間で売買を繰り返す個人投資家は、今日はいくら儲けたとか、いくら損したとかに一喜一憂しているに違いない。生活のために株で稼ぐことよりも、その一喜一憂することが趣味となり、目的となるのだ。

当然、株価に動きがなく、これといった売買に手を出せない時には、焦燥が生まれる。何か儲ける株はないか。何か株価に影響のあるニュースはないか・・・。

そんな時にこのニュースが流れ、誰かが「ベビー用品が上がる」と書き込むと、皆がそれに追従する。そして、実際に株価が上がるのだから、問題は深刻だ。

年少者が深刻な事件を引き起こすと、すぐにゲームやネットのせいにする者がいる。

私はそうは思わない。根はもっと深い所にある。ゲームやネットのせいにして、知った風な顔をして問題をうやむやにしてしまう方が、余程罪が深いであろう。

ただ、こと株に関して言えば、その実態はどんどんとバーチャルなものに変貌しつつあると思う。それは決して、彼らがオンライン取引をしているからという単純な理由ではなく、現在の株取引の制度が本来抱えていた、もっと構造的に深刻な問題が、ネットの出現で顕在化して来たに過ぎない。


「これはどう?『つくばエクスプレス、一時運転見合わせ 架線に氷付着』」
「つくばと言えば、『フラッグコーラス』だな。『そう言えば、ボニ-ジャックスって、今どうしてるんだろう?』って思った人が『今なら創刊号特別定価』の『青春のうた』を買うだろうから、『ディアゴスティーニ・ジャパン』の株が上がるな。」
「『「団塊世代に狙い」ウイスキー・オールド7年ぶり刷新』ってのは?」
「今ごろ多分、『青春のうた』のスタッフが、『神田川』をあちこちにリクエストしまくってるから、神田川周辺の定年後の団塊世代向けのマンションが高騰してくると思うよ。」
「『「4月上旬」実は真冬並み 気象庁に苦情殺到』ってあるから、せいぜい、『赤い手ぬぐい』をマフラーにするのが流行るぐらいじゃないの?」
「その予測が当ったとして、それで、いったいどこの株が上がるンだよっ!」


・・・さて、今日のオチもイマイチだったな。

まっ、タマにはこんな日も良いじゃないか。

明日になれば、また、書けなくなってしまう。そんな・・・気がするんだ。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする