未来技術の光と影。
SIYOU’s Chronicle




ここ1ヵ月余り、始業前の私の日課があった。

満島ひかり公式HP」、「北のカナリアたち公式サイトNEWSページ」、「北のカナリアたちオフィシャルtwitterアカウント」のチェックだ。

今回は、初日舞台挨拶のチケットを入手したい。

金曜日の朝にチェックした時点では、どこにも情報がなかった。「e+」と「チケぴ」で検索してみたが、やはり見当たらない。

おかしい。

やらないはずがない。

スマグラーの時は、バルト9だった。残念ながら、瞬殺だったが。

調べてみると、アウトレイジ・ビヨンドはバルト9だったようだ。

バルト9なのか?

バルト9のチケットは、3日前から購入可能なようなので、そこで初めて発表なのだろう。

と、安心していた。

昨日はめずらしく、早朝から外出していたので、チェックしていなかった。

就寝前に念のため。と、思い「北のカナリアたち初回舞台挨拶」で検索してみた。

あった。。。

ヤバイと思ったが、やはり、既に売り切れていた。

が~ん、ガーン、が~ん。。。

かなり、凹んだ。

いちばん凹んだのは「10:30の時点でまだ買えた。」との情報だった。

朝一で待ち構えていたら、確実に買えたはずだ。

あーん、もーん、どーでもいーや。

今朝、休日出勤して、いつもの通りチェックしたみた。

「ひょっとしたら、劇場販売枠とかあるんじゃないか?」

藁にもすがる思いであった。

ワラっ。ワラっ。ワラーに、落ちそーぉおー♪

落ちてどないすんのや。

・・・あった。

「2階席」の座席指定券は「丸の内TOEI劇場窓口」で販売いたします。

幸い、オフィスは銀座だ。歩いて10分かからない。

今、丁度、9:50。行ってみるしかない。

告知が恐らくネットのみ。だが、ネット世代は劇場までは、足を運ばないであろう。

そう、思いつつも、不安の方が大きい。

行く道すがら、色々と考えた。

報道枠とか、残っていなだろうか?

このブログをたてにしてなんとかならないか?

良い策が思い付かぬまま、劇場に到着した。

行列が出来ていたら、どうしよう。と、心配していたが、並んでいたのは、10名ほどであった。

じきに窓口が開き、販売開始した。

みな、今日の上映券を購入しているようだ。

いよいよ私の番だ。ドキドキして来た。

「北のカナリアたちの初日舞台挨拶ありますか?」
「2F席ならあります。何時の回をご希望でしょうか?」
「初回でお願いします。」
「お席の方ですが、最前列ですと、ここ。中央付近ですと、2列目のここが空いていますが。」
「最前列でお願いします!!」

チケットを手にするまでは、「申し訳ございません。先ほどまで空いていたんですが。。。」てなこともあり得るので緊張した。

無事、チケットを入手。チラシと映画のパンフまでもらえた。

おっ、ほっ、ほーの、おっ、ほっ、ほー♪

ビヨンセのシングルレディーズの振りで、後ずさりしながらガッツポーズを決めたい気分だ。

恐らく、ネットで購入出来て2F席であったら、かなり凹んだと思う。

だが、今はとても嬉しい。

ポジティブに生きるとは、こういうことなのか。


「北のカナリアたちの初日舞台挨拶ありますか?」
「失礼ですが、『サユリスト』の方でいらっしゃいますでしょうか?」
「いえ、どちらかと言うと『ヒカリスト』です。」
「では、申し訳ございませんが、ご用意できません。」
「『では』とは、どういうことでしょう?」
「『サユリスト』枠のみ、まだ残っております。」
「『ヒカリスト』枠は?」
「そのような枠は初めからご用意しておりません。」
「なぜ?」
「そもそも、『ヒカリスト』って何でしょう?」
「それは勿論、満島ひかりを熱愛して止まないファンの総称です。」
「社会的に認知されている言葉でしょうか?」
「ええ。もちろんです。」
「道行く人に『ヒカリスト』って、ご存じですか?と尋ねたら、渋谷に出来た商業施設?ぐらいの回答しか得られないと思いますが?」
「そもそも、『サユリスト』枠だけ用意する。というのは、公平性に欠けるのではありませんか?」
「『サユリスト』の方々は、ご高齢の方が多く、ネット販売での入手が困難ではないのか?との点を考慮してご用意させて頂きました特別枠です。」
「では、『サユリスト』です。」
「では?」
「いえ。正真正銘の『サユリスト』です。今までのは、ジョークですよ、ジョーク。」
「では、お好きな『吉永小百合』主演作品を、3つ挙げて頂けますか?」
「・・・『狂った果実』、」
「残念ながら、出演すらされていません。次の方、どうぞ。」

・・・

「あぁ~、北のなんとかゆー映画の最初のチケットありますかのぉ~?」
「『北のカナリアたち』でしょうか?」
「あー、久々に『小百合』ちゃんが主演してると聞いたんじゃが。」
「失礼ですが、先ほどの方でいらっしゃいますよね?」
「先ほど。とは、何のことじゃろうかのぉ。」
「上着を脱いで、変な顔をしたぐらいでは、ごまかされませんよ。」
「なんのことやら、さっぱり解らんのぉ~」
「解りました。では、お好きな『吉永小百合』主演作品を、3つ挙げて頂けますか?」
「・・・『アウトレイジ・ビヨンセ』」
「・・・」
「おっとっとーの、おっとっとー♪」
「・・・」
「・・・」

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