未来技術の光と影。
SIYOU’s Chronicle




「革命2.0」:エジプトとソーシャルメディア
http://wiredvision.jp/news/201102/2011021221.html
エジプトにおける30年にわたる暴力的な圧政と独裁が今回の「革命」の燃料になったとすれば、ソーシャルメディアは火花と加速剤になったといえるだろう。
FacebookやTwitterが革命の原因になったとは言えないが、これらのツールは、人々の組織化、メッセージを世界に伝えること、国際的な支援を得ることに役立った。


俗人は思う。なぜ、Facebook を売って、大金を得ないのか?と。

では、逆に問おう。金で買えるものなら何でも買えるような大金を持っていたとして、あなたは何をしたいか?と。

ヒルズに住む?馬主になる?球団のオーナーになる?宇宙旅行に行く?

それとも世界的に影響力のある企業の最高経営責任者になる?

であれば、Facebook なんかはどうだろう?

そう、ザッカーバーグが Facebook を手放したくない理由ははっきりとしている。

今回の一連の革命の様子を見て、最高の充足感を得ている一人であろう。


革命の手助け。 ―プライスレス


今、世界各地で成功を収めつつある革命が、長年の独裁政権を打ち破った。

喜びの絶頂にある彼らには、大きな課題が残されている。

次の政権を誰が握るのか。または、もっと根本的に、我々が望んでいるのは、どんな政府であるのか。

各自が自分の要求ばかりを声高に叫んでいるだけでは、政府は成り立たない。

かと言って、この期に乗じた権力者を、安易に国家元首に供えてしまっては、『第2のカダフィ』を出してしまうことになりかねない。

今求められているのは、国民の一人ひとりの民意が品位を保ち、バランス良く反映され、それでいて経済的にも実効力のある政治システムであり、そしてそれを実現させるための手助けを行う、次世代のソーシャルネットワークであろう。

ザッカーバーグよ。新たな目標が見つかったようだな。


「辞任しましたね。」
「あぁ、驚いたな。まさか、日本で革命が起こるとはな。」
「次の政府は、どうなるんでしょうね?」
「他の党に変わっただけでは、変わり映えしないだろ。正直、どこがやっても同じだよ。」
「ここは、根本的な改革が必要ですね。」
「『改革』?いや、だから、『革命』なんだろ。名実ともに『革命的』な政府が樹立されるべきではないのか?」
「とは言え、そういったものが成立するまでのには長い時間が掛ります。国家元首不在の状態を、それほど長く続ける訳にも行きません。」
「歴史が語るように、だからと言って、安易な人選をしてしまうと、禍根を残すことになるだろ。」
「やはり、基本、政治家はダメでしょうね。」
「そうだな、2世とか3世とかは、論外だな。」
「国の運営の仕方を世襲しているならともかく、『票の集め方』とか、『既得権益の守り方』とかしか教わっていない気がしますよね。」
「ここはやはり社会人として、底辺から昇り詰めて来たような人物を選ぶべきではないのかね?」
「あー、だったら、一人、心当たりがあります。」
「誰かね?」
「『島耕作』です。課長、部長、常務、専務と順調に昇進を続けながらも、日本国民の支持には厚いものがあります。」
「今は、何をしているのかね?」
「確か2008年に『社長』になったはずです。そうですね。彼は適任じゃないでしょうか。」
「打診してみる価値はあるようだな。」
「・・・いや、ちょっと待って下さい。今年の4月から別のポストに昇進することが決まっているようです。」
「昇進?経済界会長とか?」
「いや、もっと上ですね。」
「大佐?」
「いえ。」
「将軍?」
「いえ、もっと上です。」
「・・・そんなポストが日本にあるかね?」
「『大怪獣』ですね」
「『大怪獣』?」
「ええ。『大怪獣』です。」
「『大怪獣島耕作』?」
「ええ。『大怪獣島耕作』です。(【GIGAZINE先行公開】「島耕作」を「秘密結社鷹の爪」のFROGMANがアニメ化した「週刊シマコー 大怪獣島耕作の巻(前編)」)」
「『大怪獣』って、普通の怪獣とは違うのかね?」
「大きいんじゃないですか?」
「怪獣って、皆大きいだろ。」
「カネゴンとかは人並みですよ。偉大なるとか、怪獣の中の怪獣。と、いった敬称じゃないでしょうか。」
「だったら、『怪獣王』の方がしっくり来ないか?」
「いや、『怪獣王島耕作』では、『王』という言葉が独裁を連想させるのでNGでしょう。」
「いずれにせよ、次の国家元首に。という程度の話には、何の興味も示さないだろうな。」
「いや、そうでもないですよ。もっと上のポストを作れば良いんです。」
「どんな?」
「それこそ、『革命的』で、『なんか凄いなー』感溢れる地位です。」
「たとえば?」
「・・・『百獣超魔神』とか。」
「『百獣超摩神島耕作』?意味不明だろ。もはや、日本のリーダーって感じが全然しないぞ。」
「それを言うなら、『大怪獣』の時点で既に人類のリーダーの座を逸脱していますよ。ここはやはり、国民の賛同を得られるようなネーミングが必至でしょう。」
「だが根本的に、それを我々が考えたのでは、どうしても上から押し付けられたとの思いが心の底に残ってしまうのではないかね?」
「ここはやはり、国民全員の民意を結集させ、その上で『我々が革命で勝ち取った』との思いを後世まで伝えられるようなネーミングが必要ですね。」
「そんなことが、可能なのかね?」
「国民の意思を集結させ、その利害関係や思惑を中立的な立場でジャッジし、予算配分を初めとした、全ての政策を決定して行くような、全く新しいソーシャルネットワークを作ります。そして、それが正しく機能することの証明として、『新しい国家元首の役職名』を第一弾の議題としては、いかがでしょうか?」
「それこそ、そんなシステムの開発に、一体何年かかるのかね?」
「実は、Facebook社が先月『革命後の世界に真の民主主義を樹立させる手助けをする』ためのサービスを発表しています。日本でも既に10万人ほどが利用しているようです。システムの有用性を図るために、まずそこでテスト的に『新しい国家元首の役職名』を決めてみてはいかがでしょうか?」
「そうだな、やってみる価値があるかもしれないな。」
「では、さっそく問いかけてみましょう。」

・・・

「結果が出ました。」
「何かね?」
「『総理大臣2.0』です。」
「・・・」
「・・・」
「『大怪獣』の方が、よっぽど素敵だな。」
「ええ。『百獣超魔神』も捨てたもんじゃないですね。」

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