「これ知ってます?」
「『これ』って?」
「PPAPがハリウッドで実写映画化されるそうです。」
「ぴーぴーえーぴー?」
「はい。」
「ピーピーエーピーって、」
「はい。あのPPAPです。」
「ピコ太郎の?」
「はい。」
「へー」
「・・・『へー』って、何です、その反応。信じてないんですね?」
「いや、信じるよ。」
「信じるんですか?」
「ウソなのか?」
「いや、ホントらいしですけど。流石に、驚きませんか?コレ。」
「『レーダー作戦ゲーム』を2億ドルもかけて、ガチで実写映画化する国だからね。」
「『レーダー作戦ゲーム』って、何です?」
「知らないのか?」
「知りませんよ。」
「子供のころにやらなかった?」
「子供のころは、DSしか持ってませんでしたから。」
「いやいや、テレビゲームじゃなくて、ボードゲームっていうのか?リアルなやつ」
「いや、知りませんね。」
「俺たちの世代では、やったことないやつなんて、いないくらいのド定番だったけどな。」
「そんなもん、映画化しても、誰も観に行かないでしょ。」
「俺は行ったよ。」
「良く、そんなの行きましたね。面白かったですか?」
「結構、面白かったよ。それに、『レーダー作戦ゲーム』が原作とか、知らなかったし。そうそう、浅野忠信とかリアーナとか出てたよ。」
「良く解らない組み合わせですね。キワモノ臭がプンプンしますが。」
「いや、いたって普通のハリウッドSF映画だったよ。」
「自分、知りませんけど。そんなタイトルの映画。」
「あぁ、タイトルは『バトルシップ』だよ。」
「『バトルシップ』?レーダー作戦ゲームぢゃなくて?」
「たぶん、アメリカだと、バトルシップって名前なんだろ。で、何の話だっけ?」
「PPAPです。」
「そうそう、とにかく、特に驚かんよ。」
「主演はなんと、マット・デイモンらしいです。」
「マット・デイモン?」
「はい。」
「ピンと来ないねぇ。マット・デイモンがピコ太郎を演るのか?」
「いえ、マット・デイモンは『パイナップル』役らしいです。」
「『パイナップル役』?」
「はい。『パイナップル役』です。」
「ピコ太郎ぢゃなくて?」
「ピコ太郎は出ませんね。」
「じゃあ、あと、誰が出るんだよ。」
「『ペン役』はキャサリン・ゼタ・ジョーンズのようです。」
「?知らんな。」
「知りませんか?」
「あぁ、知らんね。」
「あと、ルーニー・マーラが『アップル役』ですね。」
「んー。どんな映画なのか、全く想像が付かんな。もう一人のP役は?」
「キャサリン・ゼタ・ジョーンズの一人二役のようです。」
「んー。やはり、ピンと来ないねぇ。」
「そうですね。あーでも、決定的な人が出てますね。」
「決定的な人?」
「サミュエル・L・ジャクソン」です。」
「サミュエルエルジャクソン?サミュエルジャクソンだろ」
「自分もそう思ってましたが、記事にはそうありますね。」
「エルエルジャクソン?」
「はい。Lが間に入ります。」
「どちらにしても、決定的だな。」
「そうですね。決定的ですね。」
「で?」
「『で?』?」
「エルエルジャクソンは、何役なんだ。」
「『PPAP役』です。」
「『PPAP役』?」
「はい。『PPAP役』です。」
「それ、どんな役なんだ。」
「多分アレですよ。合体して、段々強くなるんじゃないですか?」
「ラスボスって感じか?」
「ラスボスって感じでしょうね。サミュエルジャクソンですらね。」
「で?」
「で?」
「オチはないのか?この話。」
「オチは、ないですね。」
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