未来技術の光と影。
SIYOU’s Chronicle




Google、電卓機能がパワーアップ。「30坪は何平米?」など質問形式での入力と単位変換が可能に
http://news.goo.ne.jp/news/rbb/it/20051028/26607-rbb.html?fr=rk

Googleの日本語の電卓機能がパワーアップした。Google電卓機能は、検索ボックスに「5+2*2」といった計算式を入力することで、その答えを表示することができる、という機能だ。従来は、数学的な計算式が中心だったが、今回のパワーアップで、日常的な単位の変換と日本語文での入力が可能になった。

何時の頃からだろう。Googleがニュースになりはじめたのは?

私はGoogle派だ。

このところ、週に一度は、Googleの新機能がニュースに登場しているような気がする。
ちょっと気になったので、調べてみた。

『何時の頃からだろう。Googleがニュースになりはじめたのは?』

何時の頃からだろう。Googleがニュースになりはじめたのは?に該当するページが見つかりませんでした。

 ・・・

食料を探しに出かけた原初人類が、とても一人では持ち帰れない獲物をみつけた。仲間を呼びに集落に帰ると、そこで自分の見つけたものが何であるのかを、仲間に知らせなければならない。
こうして、食料や、命に危険を与える脅威に、名前が付けられていった。やがてその獲物の大きさや量、その状態、そこまでの距離など、段々と言葉は複雑かつ、抽象的なものに発展して行く。

やがて文字が発明され、今では、紙に付けられたインクの染みや、ディスプレイ上の光の点滅が、深遠なる概念を伝えられるようになった。もはや人は、本を読んだり、雑誌に掲載された論文を読んだりするだけで、新たな事実を知り、そしてその上に、更に深遠なる知識を積み重ねて行くことが出来るようになった。

検索エンジンは、ネット上の膨大な文書の中から、指定された単語を含むものを抽出してくれる。だがその結果から、さらに自分の知りたい情報を得るのは、至難の技だ。これを打破するための研究が盛んに行われているが、共通することは、コンピュータが文書の意味を解析し、それを整理統合できるかどうかに懸かっている。

人が一生の間に読むことのできる情報の量など、たかが知れている。だが、ネット上の全文書を読み、内容を理解し、そしてさらに、それらの関連付けを行って、新たな知識を獲得して行くことが出来るようになれば、やがてはコンピュータが、人間の知識を上回る時が来るのかも知れない。

人が、それを取り出すには、どうしたら良いのか。人がまだ気付いていない、全く新しい知識のみ抽出して、出力することは、可能であろう。ただし、それはまた膨大過ぎて、その中から人が真に必要とする知識を選び出すのは困難であろう。

重要な問題から出力することも、可能であろう。だが、何が人間にとって必要であるかは、所詮人間が指示することになる。その指示をした人間には、全く予想もしないような結果については、コンピュータは、何も語ってくれない。

全ての回答はそこにある。だが、それを引き出すためには、人は1つのテキストボックスに、的確な質問を入力しなければ、ならない。

人類の発展は、どれだけ人間に有意義な質問を考えられるか。が、鍵となるのかも知れない。


「ずいぶんと、お疲れのようですね。」
「ええ。もはや、人類の知らないことなど無くなってしまったのかと思うほどですよ。」
「DBの検索率から言うと、『新奇知識』のうち、検索済みのものは、まだ、1千万分の1にも達していないんですよ。」
「この間聞いた時より、低くなってませんか?」
「ええ。遂に、新規に蓄積されるスピードが、検索されるスピードを上回ってしまったようですね。」
「いっそのこと、始めから順番に読んで行った方が、早いんじゃないでしょうか?」
「それは過去に何度も試されたのは、ご存知でしょう?結局は、人が探した方が効率が良いんですよ。では、今月の成果を見せてもらえますか?」
「ええ。規定値ギリギリですけどね。」
「と言うことは、1件でも却下されたら、資格喪失になりますよ。」

・・・

ここで、今、私が一番気になっている質問を、『Google電卓』にぶつけてみたいと思う。

『今日のプログのオチの付け方は?』

今日のプログのオチの付け方は?に該当するページが見つかりませんでした。

検索のヒント
- キーワードに誤字・脱字がないか確かめてください。
- 違うキーワードを使ってみてください。
- より一般的な言葉を使ってみてください。

・・・

「つまり、この記事の内容が、『今日のプログのオチの付け方』という『新奇知識』だと?」
「ええ。」
「却下ですね。」

・・・

「どうやら、自分の研究生活に、『オチ』を付けてしまったようですね。」

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ウォルマート「RFIDタグで在庫補充が3倍効率的に」
http://hotwired.goo.ne.jp/news/business/story/20051028106.html

ウォルマート社がRFID利用を拡大しているいっぽうで、消費者のプライバシー保護を訴える一部団体は抵抗を続けている。『スーパーマーケットのプライバシー侵害とナンバリングに反対する消費者の会』(CASPIAN)は、ウォルマート社がテキサス州ダラスにある大型店舗で販売している米ヒューレット・パッカード(HP)社製のプリンターと書類スキャナーにタグを付けているとして、この店舗で抗議活動を行なった。
CASPIANのキャサリン・アルブレクト氏は、「これによって、商品――そしてそれを身に付けたり持ち歩いたりする人――を離れた場所から追跡できるようになる。われわれは、ウォルマート社がこの秘められた力を利用する方法をすでに考え出したことを示す、確固たる証拠をつかんでいる」と述べた。


「で、どんな証拠なんです?」
「これです。」
「一見、普通の携帯電話にしか見えませんが。」
「実はこれ、RFIDタグリーダーが内臓されているんです。」
「始めて見ました。」
「ええ。プロトタイプが作成されているにも係らず、どこにも発表されていないんですのよ。」
「単に、需要が見込めないからではないのですか?」
「いえ、ある目的のために、ウォルマート社が、極秘に発注したものと推測されています。」
「推測ですか。確固たる証拠は、ないワケですね。」
「状況証拠は、充分です。ウォルマート社以外のいったい誰が、こんなデバイスを必要とすると、思いますか?」
「何も思いつきません。では、逆にお伺いしますが、ウォルマート社は、いったい何のために、このようなデバイスを開発しているとお考えですか?」
「決まっているでしょう。RFIDタグを読むためです。」
「・・・。では、その行為が『プライバシーの侵害』に当る、具体的な例を挙げて頂けますか。」
「たとえばですね、普通の家庭では、『ニンジン』はどこにあると思いますか?」
「キッチン。ですか?」
「ええ、一般の人は、そう思いますね。ところが、ニンジンに付けられたRFIDタグが、ベッドルームで検知されたら、どう思いますか?」
「・・・ちょっと、解りませんね。」
「ええ。良く解らないので色々と想像を働かせて、『あらぬこと』を、考えたりしますでしょう?」
「『あらぬこと』と、おっしゃいますと?」
「それはもう、『人には言えないような』ことです。実際にはそこにニンジンがある、なしに関らず、RFIDタグが検出されたと言うだけで、あれこれと詮索の種にされ、ありもしないレッテルを貼られてしまうのですよ。」
「どんなっ?どんなレッテルなんです?」
「ニンジンに付けられたRFIDタグが、キッチン以外で検出される可能性は、あまりありません。誰もが思いつくような原因は、恐らく一つだけでしょう。」
「どんなっ?どんな原因です?」
「それは、『間違えて食べてしまった』場合です。」
「ああ、そんな場合ですか・・・。でもそれは、ちょっと不注意だった。というだけのことではありませんか?」
「いえ、RFIDタグは、100℃で煮込まれれば、確実に破壊されます。つまり、生で食べたということが、明らかにされてしまうわけです。」
「生で食べては、いけませんか?」
「ニンジンを生で食べても、おいしくないでしょう。つまり『不味い思いをしてまでニンジンを生で食べなければならないほど料理が下手だ』ということが、たちまちにして露見してしまうわけです。」
「まぁ、『プライバシーの問題』だと、言えないこともないかもしれませんが・・・」
「しかし、最大の問題は別にあります。実物を使用してテストしてみたのですが、このデバイスを使用して、受動タイプのRFIDタグを、屋外から読み取ることは、不可能なのです。」
「では、いったい、どうやって、読み取るのですか?」
「夜中に、こっそりと、忍び込むんです。それ以外の方法を思いつきますか?」
「いえ、思いつきません。」
「これは、重大な『プライバシーの侵害』だとは、思いませんか。」
「そりゃあ、そうですが、だったら何故、携帯電話に内臓する必要があるんでしょう?」
「万が一、発覚した場合の、偽装工作です。誰も、夜中に、人の家に侵入して、ニンジンに付いているRFIDタグを読みとっていたとは、思わないでしょう。」
「ええ、それには、確信が持てますね。」
「今はまだ、読み取りしかできませんが、近い将来、書き込みができるようになった場合を、想像してみて下さい。あなたの背中に取りつけられたRFIDタグに、『私は料理が下手です。』と書きこまれ、道行く人が皆、あなたに向かって携帯電話を向けて、クスクス笑いながらすれ違って行ったら、どんな思いがします?」
「それはモチロン、とても不愉快な思いを、強いられますね。」
「そうでしょう?噂話など、相手にしない人でも、電子的に読み取られた情報に関しては、ついつい信じてしまうものなのですよ。」
「つまり、『電子的なレッテル』が貼られてしまうわけですね。」

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第1回『宇宙エレベーター・コンテスト』開催
http://hotwired.goo.ne.jp/news/technology/story/20051026301.html

非営利の宇宙活動支援団体、スペースウォード財団が主催するこのコンテストは、21日(米国時間)から3日間にわたって、カリフォルニア州マウンテンビューの米航空宇宙局(NASA)エイムズ研究所で開催された。今回行なわれたのは、ロボットが光のビームによって動力の供給を受けて上昇する競技と、テザーの強度を競う競技の2種類だ。

『宇宙エレベータ』の実現を目指して、基礎技術の開発速度促進のためのコンテストが実施された。
残念ながら、観客の数も少なく、「スペースシップワン」が賞金を獲得した「Xプライズ」ほどの盛り上がりには欠けたようだ。「光を当ててものを動かす。」と「テザーの強度を競う」という、イベントは、大勢の観客を集めるほどの魅力には、欠けていたようだ。

技術の向上を競うためには、ある程度、目標を絞り込む必要がある。今回のコンテストの内容は、実用化に向けてという観点からは、最適なものだと、確かに思う。だが、人々の歓心を惹くには、ちょっと地味ではないだろうか。また、技術の対象を限定しすぎると、全く新しい発想が生まれる土壌を潰してしまう可能性もある。宇宙エレベータの実現には、もっと、大の大人がワクワクするようなエンタテイメント性も必要であろう。


「教授は、今までとは全く違った方式による、宇宙エレベータ建造のための、基礎技術の開発に成功したそうですね。」
「ええ。」
「発見の経緯をお聞かせ願えますか。」
「『トロイ』を発見した「シュリーマン」というドイツの実業家の話しをご存知ですか?」
「ええ。ギリシャの叙事詩を史実と信じて、本当に発見してしまった人ですよね。」
「ええ、実は私、gooleマップでイギリス地方の衛星画像を見ていて気が付いたんですが、ある村から南西方向に、4kmに及び、ほぼ、一直線に、植物の増大傾向を発見したんですよ。」
「それは、どういうことなんでしょう?」
「どうやら、豆の木が倒れた後の土壌に含まれる成分が、植物の発育を促進しているようです。」
「つまり、ジャックと豆の木の話は、実話だったと?」
「ええ。現地に趣き、特に発育の著しい植物数種を採取して『植物を超巨大化する遺伝子』の特定に成功しました。今日は、その遺伝子を注入した『ブラックビーン』をお見せしたいと思います。」
「これですか。窓から外に投げるのでしょうか?」
「いえ、解り難いので、ここに用意した鉢に埋めます。」
「それですと、建物が破壊されてしまう恐れは、ないんでしょうか。」
「早ければ、2週間ほどで発芽します。その後、1年間に1m程度の速度で成長します。」
「その計算ですと、10万キロの上空に達するには、1億年かかりますね。」
「ええ、もう一つの謎、『急激な成長スピードを司る遺伝子』については、まだそのヒントすら、掴めていません。」

 ・・・

「それでは、残った時間で、私の発見した、もう一つの古代の真実についてお話しましょう。『ふしぎな太鼓』という昔話しをご存知ですか?」
「太鼓を叩くと、鼻が伸びるという、アレですか?」
「ええ、そうです。これが、その太鼓です。」
「本当ですか?」
「ええ。既に私の体で実験済みです。」
「では、この太鼓を叩くと鼻が伸びるのですか?」
「いや、伝説には、子供向けの脚色がなされていたようです。あなた、いくらなんでも、大の男が、鼻が伸びるくらいのことで、天に届くまで、太鼓を叩き続けたりすると思いますか?」
「そう言われれば、そうですね。では、この太鼓を叩くと、どうなるのですか?」
「陰茎が伸びます。」
「はい?」
「ペニスがみるみる伸びて行くんですよ。大の男が夢中になるのも、納得がいきます。」
「そうですか、女性の私には、良く解らない感覚ですが。」
「では、早速やってみましょう。」
「いえ、テレビですので。それは、ちょっと、困りますってばっ!!」


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本格普及の兆しを見せ始めた電力線ブロードバンド
http://hotwired.goo.ne.jp/news/business/story/20051025107.html

長年噂ばかりが先行してきた電力線を使ったインターネット接続が、ついに本格実用化への道を歩み始めたようだ。シンシナティとその周辺地域では、5万世帯以上が電力線を使ったウェブ接続を利用している。さらに最近になって、ワシントンDC郊外のバージニア州マナッサスでは、全米で初めて、希望すれば市民全員が電力線を使ったネット接続を利用できる態勢が整った。

夢の「無線電力伝送システム」は実現可能か
http://hotwired.goo.ne.jp/news/technology/story/20051024303.html

電線を使わずに電気を送る無線電力伝送――そのアイディア自体は古く、少なくとも、20世紀初頭の異色の発明家、ニコラ・テスラにまでさかのぼる。テスラはかつて、交流か直流かをめぐるトーマス・エジソンとの確執のなかで自分の身体に高電圧の高周波電流を通してみせ、観衆を驚かせたこともあった。

最初の記事は、電線を利用して電力だけではなく、インターネット接続、つまり大容量のデータをも送ってしまおうという技術だ。これが普及すれば、電線は今まで以上に、生活に密着した、必要不可欠なインフラ設備となっていくだろう。

その一方、2番目の技術は、電線を不要なものして、日常生活から葬り去ってしまおうというものだ。

両方の技術が、同一地域で共存することはありえない。仮に後者が勝った場合、電線は不要なものとして撤去され、電線を利用したデータ転送技術など、もはや、なんの意味もなくなってしまう。

実用化までに時間がかかる技術の開発に当っては、先を見通す能力が必須となる。せっかく、電線を使う技術が実用レベルに達したとしても、それを各家庭にまで配信するための電線が、既に撤去されてしまっているかもしれない。

「ねぇ、パパぁ。『電気の中にはお話が隠れてる。』って、本当?」
「ああ、昔はみな、電子媒体で、メールの送信や映画のダウンロードをしていたんだよ。」
「そんなこと、できるの?」
「そのころは、写真にしろ映画にしろ、全て2D表現だったから、今よりずっと、データ量が少なかったのさ。」
「だからって、わざわざ『電気』にお話を入れなくても、良かったんじゃないの?」
「当時は『無線電力伝送技術』が実用化されたばかりで、電力の無線配信には、まだお金がかかったんだ。ちょうど同じ頃に、インターネットで映画をダウンロードすのが流行っていて、衛星からデータと電力を、一緒に供給することが考えられたんだよ。」
「つまり、マイクロ派を使って、メールや映画を配信するのが先で、電力を供給するようになったのは、れそより後ってことなの?」
「その通り。1本の映画を配信する能力と、1日分の電力を伝送する能力とが、ほとんど同じだったんだ。今では誰も、電力供給ラインで、映画のダウンロードなんかしないから、電力を得るためだけに、ダミーの2D映画データをダウンロードするようになったのさ。」
「別に映画じゃなくても、同じサイズの真っ白なデータでも良いんじゃないの?」
「それだと中継拠点で圧縮されてしまって、サイズが合わないんだよ。それまで流通していた映画の中から、経験的に、自分たちの電力消費量に見合った映画が、選ばれて行ったようだね。」
「パパは2D映画見たことある?」
「ああ、2Dでも、面白い映画は沢山あるんだよ。最初の映画なんか、色も付いていないし、第一、音すら付いてなかったんだ。」
「ふーん、なんだか退屈そうね。」
「そんなことはないよ。そうだ。『チャップリン』の映画なら、お前にも面白いと思うよ。ちょっと上映時間の短いやつを、ダウンロードしてみよう。」

 ・・・

「ねぇ、パパ。ひょっとして、こないだの映画、まだダウンロードしてるの?」
「ああ、もうとっくに、1年分の電力量を越えちゃってるのに、まだ終わらないんだよ。」
「本当に、上映時間が15分で、白黒の、音の付いてない映画なの?」
「ああ、そのはずなんだが・・・」

 ・・・

「ねぇ、パパ。それ、サブチャンネルに『カリスマ弁士のライブグレード3D活弁』ってのが、入ってるわよ。」


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病気は笑いで吹き飛ばせ 「笑い療法士」49人誕生
http://www.asahi.com/life/update/1024/001.html

病気は笑いで吹き飛ばせ――。医療や福祉の現場に笑いを広げて自然治癒力を高めようと、「癒しの環境研究会」(代表世話人=高柳和江・日本医大助教授)が設けた「笑い療法士」の第1回認定授与式が23日、日本医大(東京都文京区)であった。
今回の認定は有効期間3年の3級。今後の活動ぶりを評価して更新されるほか、2級、1級も認定していく。高柳さんは「各地域や組織の支部長として『1日5回笑って、1日5回は感動する!』という笑いの処方箋(しょほうせん)を広めて下さい」と話した。認定者たちは「日本中、世界中に笑いを伝染させます」と誓った。


「先生。実は私『笑い』というものが、解らないんです。」
「と、おっしゃいますと。」
「たとえば、人が会話の途中で、ワザと発音の似た別の言葉を言ったりすることがありますよね。」
「駄洒落ですね。」
「ええ。話し相手がそれを言った時には『ああ、ここは、笑う所なんだな。』というのは、解るんですが、何故、人がそれを聞いて笑うのかは、全然解らないんです。」
「『先天性笑覚失調症』とでも言うんでしょうか。始めて聞く症例ですね。大変興味深くはあるんですが、私は『笑いで病気を治す』研究をしているのであって、『笑いの病気を治す』のは専門外なんです。」
「先生は確か『日本中、世界中に笑いを伝染させます』と誓われたんでしたよね。」
「解りました。ちょっと診てみましょう。生まれてから一度も、冗談を聞いて、面白いと思ったことはないんですか?」
「ええ。相手が冗談を言っているのは、解るんです。ただ、それを聞いても、面白いという感情が湧かないんですよ。小さいころは、皆、礼儀で楽しいフリをしているんだと思っていました。皆に馴染むために、冗談の勉強をしたり、鏡に向かって、笑顔に見えるような表情の研究をしたり、それこそ、血の滲むような努力をして来ました。今では、人が冗談を言っているところで、それなりの笑顔を浮かべることは普通にできるようになりました。」
「冗談の勉強ですか?」
「子供の頃は、主に海外ドラマを見てましたね。『奥様は魔女』とか『じゃじゃ馬億万長者』とかです。人の笑い声が入るんで、「あっ、ここは、笑うとこなんだな。」と言うのが、良くわかるんです。」
「全員集合とかは、どうですか?」
「あぁ、あれはダメですね。」
「面白くないんですか。」
「いや、一生懸命勉強しても、実生活で、あのコントのようなシチュエーションに出会うことがないからです。私にとって、実践的なギャグを身に付けることが目的でしたから。」
「そうですか。なかなか、大変なようですね。」
「ええ、努力の甲斐があって、直感的にギャグのレベルを判断し、それによって、反射的に笑顔のレベルを変えることができるまでになりました。ただ、社会人になってから、どうも、私の判断と回りの反応とに食い違いを感じるんで、悩んでいるんですよ。」
「それは、私でも同じですよ。大して面白くもないクセに『さすがっ事務局長っ!!座布団1枚っ!』とか言ってるのを聞くと、後ろから蹴り倒してやりたくなりますし、これは決まった!と思うようなギャグを言った後で『さむ~』とか流されると、殺意すら覚えますしね。」
「そんなもんなんでしょうか。でしたら、今のままの方が、幸せかもしれませんね。」
「どうします?まだ治療を希望されますか?」
「『一休』レベルの療法士の方が現れる待ちますよ。」
「そうですか。とりあえず、『笑いの処方箋』、出しておきますね。」
「これ、『保険は利く』んでしょうか?」
「いえ。ですが、マクドナルドに持って行けば、『0円でスマイル』と交換してくれます。」

「・・・良く、3級受かりましたね。」

「・・・まぁ、確かに、空手3級の人にボディーガードを頼んだり、そろばん3級の人に、経理を頼んだりは、しませんからね。」
「そうですね。でも、溺れている時に、近くに水泳3級の人がいれば、助けを求めるでしょう?」
「そんなに、切迫しているんですか?」
「ええ。『川を流されている河童の気分』です。」

「・・・今のままでも、3級程度なら楽に合格しますよ。」


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鉄道テロ対策で駅に顔認証システム…国交省が実験開始
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20051022it11.htm

国土交通省と財団法人運輸政策研究機構は、ロンドンの地下鉄爆破テロを踏まえ、鉄道を標的したテロを防止するため、駅の監視カメラの映像から特定の人物を識別する「顔認証システム」の実証実験を始めた。国交省が検討している鉄道テロ対策の柱となるもので、来年4月をめどに、東京メトロ霞ヶ関駅に監視カメラを設置し、実用化に向けた実験を本格的に始める。
システムは、NTTコミュニケーションズなどが開発した。改札口などに設置したカメラの映像と、データベースに登録したテロリストや指名手配犯らの顔写真と照会し、不審人物を割り出す。識別に要する時間は約1秒で、帽子やカツラで変装しても判別できるという。

実証実験を始めたということは、実験室レベルでは、かなりの実用段階に入っているものと、思われる。確かに、携帯電話の本人確認ですら、『顔認証』の技術が実用化されている時代であるから、その程度のことで、驚いていてはいけないのかもしれない。

では実際に、監視対象リストにマッチした人物が、大きな荷物を持って改札を通ったことが検知された場合に、どうするべきか。それから慌てて110番通報しても、警官が到着するころには、爆弾は既に何駅も離れた満員の電車の中に、置き去りにされているに違いない。

不審人物を発見した時点で全ての電車を止め、身柄の拘束を優先するような運用の徹底、そして法的な問題の解決が果たしてできるのであろうか。導入が決まったとしても、巨大な経費をかけて「泥棒ネコが魚を咥えて逃げて行くのを黙って見ている」だけのシステムを構築しても、全く意味がない。実証実験を始めたからには、運用面での様々な問題についても、早急な、そして意義ある検討を進めて欲しい。技術の進歩は、恐ろしく速いのだ。


「課長、ちょっとこの人物見てくれますか。」
「あぁ、いつもの、プライバシー擁護活動家だろ?」
「いや、今日のは、新顔ですね。」
「新顔って?」
「マスクはいつも同じですが、今までは3人でローテーション組んでたんですよ。」
「そうなの?どうして解ったんだ。」
「先月アップグレードした時に、『動作特徴』も抽出するようにしてみたんです。」
「単に、疲れてるとか、飲んだ帰りだとかじゃなくて?」
「いや、それはそれで別に、『体調判定』もしてくれますから。」
「凄いね。いつのまに、そんなに進歩したの?」
「やはり、フィールドテストの賜物ですよ。実験室でやってるだけでは、この進歩はあり得ません。」
「テロリストの可能性があるのか?」
「いや、大丈夫です。既に、身元も判明しています。」
「いくらなんでも、そんなことまでは、解からないだろ。」
「対象者が通過した時の、定期券の情報からです。」
「なるほどね。テロリストが、マスクと一緒に、定期券も盗んだ可能性はないのか。」
「該当の定期券が使われた時の画像を1ヶ月前から検索してみましたが、皆、同一人物との判定です。」
「じゃぁ、特に害はなさそうだな。通報するまでもないだろ。」
「対象者を中心に、無条件クロスマッチをかけた所、毎週木曜の夕方に、同一人物との同時刻通過の傾向が検出されました。」
「偶然の可能性は?」
「降車時ならともかく、乗車時にこの確立はあり得ません。ここから乗って、いつもとは別の駅で一緒に降りてます。ただ、その後はマッチしてませんので、帰りは別々のようですね。」
「マスクしてない時の、画像はあるのか?」
「この女性です。」
「・・・これなら、心配いらないだろう。」
「同伴者の方の帰りのデータが見つかりました。『体調判定』によると、一戦交えた後のようですね。今、画像も呼び出しています・・・。何するんですかっ!?」
「君ね、それはプライバシーの侵害に当るだろう。」
「なに急に、良い子ぶってるんですか・・・。あーそーですね。そーなんですか。」
「なんか、勝手にヘンなこと考えてないか。」
「いや、さっき、同伴者の今朝の『服装特徴』が表示されてたんですが、恐らく偶然でしょうね。」
「そうとも。今時『ピカチュウの柄のネクタイ』なんか、沢山あるだろ。」


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悪徳商法にご用心~ポリスch、点検商法や架空請求などの手口をあかす2作品を配信開始
http://www.rbbtoday.com/news/20051020/26400.html

ポリスチャンネルでは、悪徳商法を取り上げた新コンテンツ2本を配信開始した。点検商法やSF(催眠)商法などがお年寄りを狙うケース、また最近女性の被害が増えている架空請求について、それぞれ手口を紹介している。

無線傍受のバイブル『ポリス・コール』40年の歴史
http://hotwired.goo.ne.jp/news/culture/story/20051019202.html

ヒューズ氏は1964年に妻と1つの賭けをし、それまで集めてきたすべての情報を『ポリス・コール』という16ページのマニュアルにまとめた。『ポリス・コール』には、警察、消防署、救急部門などのコールサインや周波数、符丁が掲載された。そして、これが大きな動きのきっかけとなった。
『ポリス・コール』はヒューズ氏の指揮のもと、最終的には米国本土を網羅する9つの地域版を持つまでに拡大し、もっとも多いときには50万部が発行された。

日本では『ポリスチャンネル』にて、お年寄りを対象とした広報活動が行われているらしい。
果たして、全お年寄りのうちの何パーセントがインターネットを利用しており、さらにそのうちの何パーセントが、『ポリスチャンネル』の存在を知っているのであろうか。だがそんなことよりも決定的なのは、この記事から該当ページへのリンクが張られていないという点だ。せっかく興味を喚起されても、該当の情報に辿りつけなければ意味がない。

可愛らしい女の子を前面に打ち出して、「だめ、ぜったい。」と薬物乱用防止を啓発するポスターがある。前から、あれの実効性については、疑問を持っていた。正直、本当になんとかしようと言う気持ちがあるのか。と、疑いたくなる。

一方、アメリカでは、『ポリス・コール』なる緊急無線傍受のためのマニュアルが、一つの時代を終えようとしている。それは周波数をプログラム可能な無線受信機の出現と時を同じくして、生まれた。インターネットの出現における、Yahoo!の出現と原理は同じだ。決して、人々の興味が無線からインターネットに変わったからではない。出版者の高齢によるもので、その遺志は、同様の趣旨を持った後継者へと受け継がれていく。

いつの世も人々は、一方的に押し付けられるものには興味を示さず、むしろ、それが個人であれ、政府機関であれ、隠そうとされるものの解明に、執念を燃やす傾向がある。


「こちら本部。208号、状況を報告せよ。」
「こちら208号。現状は至って悲惨を呈しており、鑑識の到着までは我々に打つ手はありません。」
「容疑者は拘束したか。」
「20代前半の男性。意味不明の言動があり、薬物中毒と思われます。」
「では、付近の聞き込みをお願いします。」
「一流大学に合格し、近所の評判も良かったようですが、ここ2・3年で性格が急変したようです。」
「やはり、薬物の乱用がきっかけだと?」
「ええ。近所でも、噂になっていたようです。」
「あー、やはり、薬物乱用は『だめ、ぜったい。』ですね。」
「そーですね。『だめ、ぜったい。』ですね。」
「動機は判明していますか。」
「最近は金欲しさに、振り込め詐欺にも手を出していたようです。ただ、思うようにいかずに、かなりストレスが溜まっていたようですね。」
「そうですね。最近は『ポリスチャンネル』の『「老後の金は渡さん!~お年寄りを狙う悪質商法にご用心~」(約25分)』を見ているお年寄りが、なかなか引っかからなくなってきましたからね。」
「そうですね。『小倉優子主演でストーカー犯罪を解説するドラマ「なくせ!ストーカー!心の闇に潜むもの(38分)』も、殺伐とした都会での防犯意識の向上には欠かせませんからね。」


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ユーザーの知らぬ間に「追跡コード」も印刷
http://hotwired.goo.ne.jp/news/culture/story/20051020201.html

米国の非営利団体、電子フロンティア財団(EFF)は17日(米国時間)、米ゼロックス社製のプリンターが印刷する“追跡コード”の解読に成功したと発表した。紙幣偽造などを防ぐためのコードで、同社は政府機関以外には解読できないと説明していた。
その後、米財務省秘密検察局(シークレット・サービス)が、このドットが犯罪に使われたプリンターを特定するための追跡コードであることを認めた。

前回に続き、私が違和感を覚える、また別の人々がいる。ことあるごとに、「プライバシーの侵害」を訴えかける人々だ。今回の場合、コピーされた印刷物に『追跡コード』が隠されており、それを調べることにより、コピーの作成者の身元を識別することが可能だ。というものだ。

犯罪に使用された場合に、この技術が捜査に利用されることに異を唱えるものは、少ないと思う。問題にされるのは、個人の私的文書が、本人の意図しない間に外部に漏れ、さらにこの技術の解読によって、身元が判明してしまうようなケースだ。

ちょっと考えてみたが、日常的なレベルでは、具体的な例が思い浮かばない。

一方、プライバシー擁護派の主張に良く見られるものに、「政府への抗議などを行った者の身元が調べられ、不当な捜査や監視の対象とされるような、監視国家誕生への危惧」が上げられる。

違和感を覚える点は、いくつかある。現代の政治家や国家公務員の気質からして、そのような国家運営が可能だとは思えないし、必要性も感じられない。「いや、最初が肝心なんだ。」と言われそうだが、正直、ちょっと心配し過ぎなのでは?と、思ってしまう。

また、ワイドショーなどによる、「犯罪被害者」への興味本位からの過剰な取材、そして、そのような報道が、高視聴率を取れるという現実。「プライバシーが尊重される社会」を作るためには、もっと他にしなければならないことが沢山あるのでは?と、思ってしまう。

そして最後に、犯罪捜査の役に立つのなら、コピー機に追跡コードを入れるぐらい、一般の人々はなんとも思わないのでは?ということだ。私もプライバシーを守ることは大事だと思う。だが、1枚の脅迫状の出所を追及するのに、100人の捜査員が何日も費やす作業を、たった一人の技官がもっと効率的に、もっと効果的に行えるのであれば、余ったパワーは、もっと有意義に使えるだろう。
そのためであれば、コピー機に『追跡コード』が付くくらのことは、充分に我慢ができる。


「どうだ?」
「ダメですね。『機体製造番号』が改竄されてます。」
「そなんことが出来るのかね。」
「かなり難しいですが、不可能ではないですね。照合して見たんですが、わざわざこのビルの何処かに設置されている番号に変更されてます。当てにはなりませんが、昨夜の2時17分48秒です。」
「スタートボタンに仕込まれてる、指紋検出器のデータは?」
「棒状のもので押したらしく、取れていません。」
「打つ手なしか。」
「最新のタイプでしたら、コピーボタンが押される直前の1分間の外部音を記録して、コード化する技術も付いています。やってみましょう。・・・音楽がうるさ過ぎて、背景音の抽出は不可能ですね。」
「『ブラックアイドピース』だな。」
「そんなもん、良く知ってますね。この手書きの部分からは、何か解らなかったんですか?」
「こんなヘタクソな字で、『バカ』とか書いてあるだけじゃ、何も解らんだろ。」
「まだ、調べてないんですか?指紋とかは、とっくに調べたんでしょうね。」
「いや、さっき部長に頼まれたばかりで、お前が最初だよ。」
「しかし、重大な犯罪に絡んでいるようにも見えませんけど、何なんです?」
「部長の椅子に貼ってあったらしいよ。」
「じゃぁ、誰かのイタズラでしょ。ってことは、改竄されてるわけじゃなくて、所内のコピー機で取ったんですよ。そーいや、今朝、ウチのコピー機の前に、踏み台が置いてあったから、それなんじゃないんですか?課長、昨夜、徹夜されてましたよね。何か気付きませんでした?」
「いや、実は酔っ払って、寝に来たみたいで、昨夜のことは、良く覚えてないんだよ。」
「ここなんですれど、被写体の付け根の部分に、キズがありますよね。課長、ちょっとパンツ脱いでみてくれますか?」
「そりゃ、できないね。」
「なぜです。ご自身にやましいところがなければ、問題ないでしょう?」
「この場合、『国家の危機がプライバシーに優先するケース』とは言えないからな。」


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霊魂の存在に関する学術的研究
http://hotwired.goo.ne.jp/news/technology/story/20051014302.html

「宇宙人に誘拐された体験」を心理学的に分析
http://hotwired.goo.ne.jp/news/culture/story/20051018201.html

私はいつもは「お堅い学術的な話題」にばかり振れているが、実はオカルトファンだ。

標記の1つめは、科学的に心霊現象を肯定しようとしている人達の話題であり、2つめは、科学的にUFO現象を否定しようとしている人の話題である。

基本的には、なんでもあり得ると考えている私にとって、とても違和感を感じる人々がいる。
「科学的に超常現象を否定」し、そして「声高にそれを訴える」人々である。

超常現象関連の本も好んで読む。公平さを規すために、肯定派から否定派、本当にくだらない内容のものから、かなり高い評価ができるものまで、幅広く読むように心がけている。

そして、読後の感想は「この本のここは信じられるが、ここはちょっと無理だろう。」というものだ。トンデモ本と揶揄されるような本であっても、作者が0から創作しているようなものはまず、ない。作者が得た一辺の真実や噂話を元に、本一冊が書ける程度の数々の傍証を集めて、初めて一冊の本が成り立つ。売上を伸ばすための過大な脚色や時には「これは、書いた本人も信じていないだろう」と思われる逸話が盛り沢山の本であっても、「この部分は本当かもしれない。」と感じられる部分がある。

逆に、作者が注意深く「この部分は私の推測だが」などと書き分けているようなものであっても、「この本に書いてあることは全て正しい。」と思うような本もない。

超常現象に限らず、あらゆる事柄について、肯定にしろ否定にしろ、100%の絶対性を持って、自身の立場の正当性を立証できるはずはないのだ。人間が科学的に解明できたことなど、自然の法則のごく一部に過ぎない。それが証拠に『科学者』と呼ばれる人々が、癌の治療方法から、宇宙の起源、そしてもっと身近な事柄について、日夜、新たな謎の解明に挑んでいる。

「もう、人類が研究することなど、なくなってしまったよ。」と、彼らが新しい就職先を捜さなければならないような事態は、決してやってこないのだ。


「今日は、ヒトダマ博士で有名な駒込教授に来て頂きました。教授、全てのUFO現象は、プラズマによるものだとの説を唱えていますが。」
「ええ、その通りです。」
「それは、科学的に立証された事実であると、考えてよろしいのでしょうか?」
「ええ、そのために、今日、こうして、この番組に出演しているワケです。」
「それでは皆さん、本日は教授の説を立証するために、番組で特別に準備しました、この直径10mのプラズマ発生器による公開実験を行いたいと思います。教授、これだけの装置は、世界初だそうですね。」
「ええ、今まで私が実験に使用していたものは、直径30cm程度。現存する世界最大の装置でも、1mを越すものは、ありませんでしたからね。」
「では、さっそく、スイッチを入れてみましょう。教授、なんだか中心部に、もやもやとしたものが発生して来ましたが、あれがプラズマですか?」
「ええ、その通りです。」
「あれが、UFO現象を否定するための、理論をご説明頂けますか?」
「いえ、見ていれば、解るでしょう。」
「教授、プラズマが、何か、実態があるような感じで、集まって来ましたね。」
「そうですね。UFOと呼ばれている発光体に見えますでしょう?」
「そういわれれば・・・。教授、プラズマがはっきりとした固体のような輪郭を持ち始めましたね。」
「そうですね。ここまではっきりとした物は、私も肉眼で見るのは、始めてです。」
「きょ、教授、この形は・・・」
「間違いありません!!『アダムスキー型』ですねっ!!」
「これで、教授の理論は、科学的な証明を得られたと考えて、問題ないのでしょうか。」
「ええ、これでもう、誰にも文句は言わせません。」
「教授、『アダムスキー型』が、中心部から、離脱しつつありますが。」
「プラズマは、安定状態になると、形状を保ったまま、移動していくことが確認されています。」
「教授、あの飛行パターンは、まさしくUFOと呼ばれているものの、ソレではありませんか。」
「そ、そうですね。肉眼では、始めて見ました。」
「教授、着陸しましたね。」
「ええ、ハッチのような物が開きましたね。」
「教授、なにか、出てきたようですが。」
「あれは、『グレイタイプ』ですね。」
「5人が一列になって、降りてきました!教授、これも、プラズマの一種なんでしょうか。」
「ええ、勿論です。手に何か長い棒のような物を持っていますね。」
「いま全員が、一本の棒を持って、等間隔に並んでいます。何が始まるんでしょう。」
「そうですね、着陸地点に密生している草が邪魔で、良く見えませんね。」
「何か、動きがあるようですが、良く見えません。上空のカメラから見てみましょう。こ、これは」
「ええ、『ミステリーサークル』ですね。やはり、人為的に作られたものだったのですね。」
「プラズマのせいではないのですか?」
「いや、元はプラズマですので、突き詰めれば、全ての現象はプラズマであると言えるでしょう。」
「教授、先ほどから宇宙人の一人が、教授に向かって手招きしていますが?」
「いや、気のせいでしょう。」
「教授、ひょっとして、『アブダクション』現象も、プラズマによるものだと、立証できるのでは?」
「いえ、科学では解明できないことも、沢山ありますからね。」
「なんか、だんだんと、こっちに近付いて来ていませんか?」
「早く、スイッチを切って下さいっ!!」
「あー、実は、これなんですが、スイッチを入れるときに、バーが折れちゃったんですよ。てな、ベタベタなギャグは、お嫌いでしょうか?・・・教授?・・・教授っ!?」


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クマ捕捉の外国製発信機、電波強すぎ「待った」
http://www.asahi.com/national/update/1016/OSK200510160002.html

外国製発信機をクマに取り付けて行動範囲を調べ、人や農作物への被害を減らそうという試みに、「待った」がかかっている。発信機から出る電波が強すぎ、電波法に違反すると総務省から指摘を受けたからだ。昨秋、クマが各地で人里付近に出没しただけに、このシステムを導入している岡山県などの自治体は困惑している。

「ネコに鈴を付ければ、いいんじゃない?」「いったい誰が付けるんだよっ。」

そういう童話があった。少なくとも今回、鈴ならぬ発信機を取りつけることには成功したらしい。
山中で急に携帯の電波の状態が悪くなったら注意だ。近くを違法な発信機を取りつけたクマが、徘徊しているかもしれない。


「見つけました。かなりの高出力ですね。明らかに外国製と思われる、違法な発信機です。」
「付近に民間人がいるな。知らせてやれ。」

『はい?・・え゛っ?・・・』
『く?・・クマですか?』
『・・・雑音がびとくて・・・』
『クマが出て来て、クマった、クマったとか・

「通信が途絶えました。」
「電波が悪いだけじゃないのか?」
「いえ、シグナルロストです。」
「死んだフリをしてるだけなんじゃないの」
「そうですね。きっと、寝る前に電源OFFにする習慣が身に付いてるんでしょうね。」
「とにかく、誰か向かわせろ。」

「現場に付いたようです。」
「で、彼は見つかったのか。」
「いえ、携帯電話しか残っていないようです。」
「少なくとも、身元は解りそうだな。」
「ええ。ご家族に報告に行くことになったら、隊長が行って下さいね。きっと、最後の言葉とか、聞かれますから。」

「ターゲットを目視。外来種のようです。」
「外来種って?」
「体長3m余りの『グリズリー』だと言っていますが。」
「なんで、そんなのが日本の山にいるんだよ。」
「ハリケーンの影響で、あっちでは極度に餌が不足しているそうですからね。」
「だから、アメリカ製の発信機を付けてるわけ?」
「ええ。辻褄が合いましたね。」
「合わねぇよ。いったいどうやって日本まで来たんだよ。まさか、ハリケーンに、飛ばされて来たとか言うんじゃないだろーなっ。」
「恐らく、泳いで来たものと思われます。」
「なんで、そなんことが解るんだよ。」
「たった今、新しい発信源が、海岸線に現れましたから。」

「つまり何か。アメリカ中のグリズリーが、餌を求めて日本に上陸して来るとでも言うのか?」
「アメリカ中というのは、大袈裟ですね。グリズリーの生息地であるアメリカ北部は、今回のハリケーンの被害を受けていませんから。合衆国中西部に生息していたカリフォルニアグリズリーは、1920年代に絶滅したと言われています。途中で溺死する可能性や、ロシアや中国に漂着する可能性も高いですから、おそらく2桁行くかどうかだと思われます。」
「いやに、自信たっぷりだな。」
「ええ。私はクマの専門家ですから。」
「だったら、今、3つ目の輝点が現れたのは、どう説明するんだよ。」

「・・・『クマくんトリオ』じゃないでしょうか。」
「クマってる、クマってる♪って?良くそんな古いこと知ってるな。」
「クマの専門家ですからね。きっとさっきの民間人は『ガーブリさん』ですよ。」


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歩き方で本人確認する携帯――盗難対策の新技術
http://hotwired.goo.ne.jp/news/technology/story/20051014301.html

フィンランド国立技術研究所(VTT)は13日(現地時間)、携帯電話などの盗難対策として、持ち主の歩き方で本人かどうか識別する技術を発表した。加速度センサーなどで歩行の特徴を計測し、別人と分かれば操作不能にする。

購入後の最初の使用時に、本人の歩行データを記憶。その後は常に歩き方を計測し、データと照合、食い違えばパスワードの入力を要求する仕組みだ。

セキュリティーの問題には、相容れない大きな2つの問題がある。セキュリティーを厳しくすれば利便性が損なわれ、使いやすいものを作れば、セキュリティーが甘くなる。そこで顔認証や静脈認証など、個人の生物的特色をキーとすることにより、使いやすいがコピーされにくい技術が実用化されている。だが基本的には、どの技術も、使用時に意識的に『認証』という手続きが必要となる。携帯電話などの使用頻度の高い機器については、やはり、まだまだ面倒だと感じられてしまうであろう。

今回発表となった技術は、携行している間は、常に認証が行われているため、ユーザーが意識的な認証作業をする必要がない。という点で優れている。また、歩行パターンという、個人の生物的な特色にキーが依存しており、真似するのは困難であろう。正確性さえ向上すれば、将来、一般的なセキュリティ方式として、その一躍を担う技術となるであろう。


「『歩行パターン抽出センサー』でも、開けられると聞いたのですが。」
「ええ。今までの所、解除できなかったデバイスはありません。それではまず、生前の歩行パターンを記録したムービーはありますか?」
「これです。どうでしょう?」
「・・・いや、普通に歩いているビデオが必要なんですが。」
「主人は、ダンスに凝っていましてね。最初に、この踊りで登録したようです。」
「本当ですか?」
「ええ、何度か開けている所を見たことがありますから。」
「失礼ですが、亡くなられた時は、確か60歳を過ぎていらっしゃったんですよね。」
「ええ、定年後に『第二の人生を満喫する』とか言って始めたんですのよ。」
「これは、何と言う踊りなんですか?」
「最近L.A.で流行っている『クランプ』とかいう踊りらしいです。やはり、無理でしょうか。」
「いや、やってみましょう。このビデオを2週間ほどお借りしてもよろしいでしょうか?」
「えぇ、お願いします。」

 ・・・

「お待たせしました。遂にマスターしましたよ。」
「かれこれ1ヶ月になりますね。もう、忘れてしまわれたのかと思っていました。」
「『クランプ』をレッスンしてくれるダンススタジオが見つかりませんでね。思い余ってL.A.まで行ったのは良かったんですが、怪しいお兄さん達に、色々なメに遭いましたよ。」
「良く解りませんが、何だか大変そうですね。」
「ええ、この年になって、こんな思いをするとは、思いませんでした。では、早速、挑戦してみましょう。解除するデバイスをお持ち下さいますか?」
「ええ、こちらへどうぞ。」
「・・・。こ、これですか??」
「ええ。言ってませんでしたっけ?」
「本当にこの金庫に『歩行センサー』を取りつけてあるのですか?」
「ええ、センサーの型番はお知らせしてありましたよね。」
「こっ、これは・・・。凄く重いですね。」
「そりゃぁ、そうですよ。軽ければ、簡単に持ち出されてしまいますもの。」
「念のためお伺い致しますが、ご主人は本当にこれを持って『クランプ』を踊られたんですか?」
「そんなわけ、ないでしょう。この上で踊るんですよ。」
「・・・あー、一応、センサーの役割を果たしてるワケですね。危なく全ての苦労が泡になるところでしたよ。」

 ・・・

「どうです?」
「・・・残念ながら、ダメですね。ご主人のレベルまでは、達していなかったようです。」
「そうですか、では、諦めるしかなさそうですね。」
「私も残念です。パスワードさえ解れば、開けられるんですがね。」
「あら。それなら知ってますわ。」
「知ってるんですかっ!?」
「ええ、でもこれって、踊りを踊らないと開かないんじゃないんですか?」
「いえ、パターンがマッチしない場合には、パスワードを聞いてくるんですよ。」
「あら。そうなんですか。」
「ええ。知らなかったんですね。」
「はい。だって主人は、金庫を開ける度に、いつもその上で踊っていたんですもの。」

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不思議な微生物、藻食べて植物に大変身 名は「ハテナ」
http://www.asahi.com/science/news/TKY200510140192.html

緑藻の仲間を細胞内に取り込み、光合成能力を獲得する不思議な単細胞生物を、筑波大の岡本典子さんと井上勲教授が和歌山県と福岡県の砂浜で見つけた。「ハテナ」と名付けた。

ハテナは鞭毛(べんもう)虫の一種で、大きさは100分の3ミリ程度。無色のものは口のような捕食器官を持ち、特定の緑藻の仲間を細胞内に吸い込む。この藻は細胞内で共生、緑色になったハテナからは「口」が消え、光合成をするようになっているらしい。

緑色のハテナは、緑色と無色の二つの細胞に分裂して増え、共生する藻は緑色細胞にだけ受け継がれていた。もう一方の無色細胞にはやがて捕食器官ができて、藻を取り込むようになる、と考えられている。


小さなガラスの瓶に水草とエビを密閉し、その中での食物循環により、光を当てるだけで、エビを飼育できる商品が販売されている。まさしく小さな宇宙である。この「ハテナ」は、さらにそれを極限まで押し詰めたものと言えよう。

子供のころ「植物は光合成により、二酸化炭素を吸収して、酸素を吐き出している。」と教わった時、「人間にも葉緑素があったら、日光浴だけして生きていけるのに。」と考えたことがある。
私にとってそれは、そんなに突飛な考えには思えなかった。動物と植物が必要としているもの、そして不用としているものが相互に交接しており、双方が相手を補完し合って完結している様は、到底偶然などではなく、宇宙の必然であると感じられた。

ではなぜ、自然界には、そのような生物がいないのか。自己完結してしまった彼には、もはや他と係る必要がなくなってしまう。地球がそのような生物で満たされた時、もはや生態系は、無風状態の、完全に静止したものになってしまうだろう。そう考えると、生物同士が激しくぶつかり合う、ダイナミックな生態系の躍動こそが、地球の、そして宇宙の存在理由なのかもしれない。

現代においては、人間という一生物種が、工業化という進化の道を進みながら、周りの生物との相互依存関係を断ち切って来た。このまま進めば、地球は人間の支配化に置かれた、全くの無味乾燥な世界に収束してしまうのだろうか。いや、宇宙の力は、もっと偉大であろう。


「おめでとうございます。初の有人火星探査船の乗員の最終選考に残りました。これからお尋ねする内容は、今後の彼方の人生を大きく左右する問題です。良く考えて回答して下さい。ただし、拒否された場合には、どんな形であれ、探査船に乗船することは出来なくなります。」
「探査船に乗れなくなること以上に、私の人生を揺るがすようなことなどありません。たとえ戻ってこれなくとも、辿りつける可能性さえあるのでしたら、どんな危険ですら厭いません。」
「それでは、短刀直入に申し上げます。最終訓練の前半1ヶ月は、どんな料理でもリクエストできます。これ以上はないという、豪華な食生活が送れるでしょう。ただし、出発の1ヶ月前に、NASAが極秘に開発したこの『藻』を5kg食べて頂き、それ以降は帰還まで、何も食べることができなくなります。」
「まさか、たった5kgの藻で、2年間も食い溜めしろというわけじゃ、ないでしょうね?」
「ちょっと違いますが、だいたい同じです。」
「どれだけ栄養価が高かったとしても、すぐに体外に排泄されてしまうでしょう?」
「あなたは『ハテナ』と呼ばれる鞭毛虫をご存知ですか?」
「体内に藻を取り込んで、動物でありながら、光合成をするという微生物でしょう?『半草半獣』という呼び方をしている記事もありましたね。まさか、その藻を食べろと?」
「流石に広い分野への見識がおありですね。」
「ちょっと待って下さい。それは、その『ハテナ』の持つ特性であって、いくら人間がその藻を食べても、光合成はできないでしょう。」
「それが、その後の研究で、その特殊能力は寄生している藻の方にあることが解りましてね。その藻を食料としているのが、たまたま『ハテナ』だけであったらしいんですよ。」
「本当ですか。」
「ええ、哺乳類を含め、殆どの動物での実験結果は、極めて良好です。」
「人間でも安全性の確認は取れているんでしょうか?」
「ええ、既にボランティアの方による、臨床試験が完了しています。」
「ボランティア、ですか?」
「ええ。浜辺に行って『一日中、日光浴をしているだけで、食うに困らないような仕事がある。』と持ちかけた所、あっと言う間に、予定人員が確保できたんですよ。」
「それは、詐欺ではないんですか?」
「いえ、皆さん、ご満足頂いています。」
「ことろで、ドクター。帰還後に、普通の食事がしたくなったら、ちゃんと元に戻るんでしょうね。」
「実はその問題については、完全には解決しておりません。」
「と、言いますと?」
「被験者に分裂処置を施すことにより、一人は完全な『獣態』に戻ります。ですが、もう一人は『草態』のままになってしまいます。」
「では、私が帰還後にその分裂処置を受けたとすると、元に戻れる確立は、50%と言うことでしょうか?」
「その辺の説明は、少し難しいのですが、50%なのではなく、100%の確立で『獣態』の彼方と『草態』の彼方の両方が出現します。」
「でも、私は一人なんですから、今いる私がどちらになるかは、半々なのでしょう?」
「いえ、どちらも、等しく彼方なのです。今の彼方が分裂すると考えると解り難いのですが、分裂した彼方から見れば、どちらも等しく彼方であって、過去の記憶には、今私とこうして話している彼方がいるわけです。」
「良く解りませんが、万一『草態』になってしまっても、再度、分裂処置を受けることは、可能なんでしょうか?」
「ええ、技術的には何の問題もないのですが、それを許すかどうかは、現在審議中です。」
「なぜですか?」
「それは、もちろん、『草態』の彼方は、必ず分裂処置を望むからですよ。分裂処置の度に、新しい『獣態』の彼方が派生しますが、『草態』のあなたも必ず発生するため、永遠に彼方が増え続けることになるんです。ですが恐らくは、5年の期間を置いてからの再処置を認める方向で、決着が着くと思われます。」
「したかありませんね。同意致しましょう。ところで、『ハテナ』以外は、なぜその藻を食料にしないんでしょうか。」
「私は食べたことがありませんが、とても不味いそうですよ。」
「そうですか。ひょっとすると人生最後になるかもしれない食事が、とてつもなく不味い藻を5kg食べることになる訳ですね。」


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驚異の「鉄人」幼虫、雑誌付録に 学研が採用検討
http://www.asahi.com/science/news/TKY200510130107.html

零下200度の低温に耐え、濃度100%のアルコールも、沸騰したお湯の熱さもへっちゃら。
驚くべき生命力をもつアフリカ産の小さな蚊の幼虫が、科学教材として来年にも登場しそうだ。


「これって、例の不死身の幼虫のセットですか?」
「はい?あー、たぶん、お探しの商品だと思われます。」
「たぶん?」
「昨年話題になった『鉄人』幼虫のことですよね?」
「ええ。」
「ならば、それに間違いございません。ただ、ちょっと仕様が変更になりましたが。」
「仕様って?」
「最初に報道された時は、『アフリカ中部に生息する蚊の仲間、ネムリユスリカの幼虫』という設定だったんですが、放射線照射による不妊化処理の安全性を100%立証できなかったために、急遽『アカイエカ』に変更になりました。」
「『アカイエカ』って、日本の在来種の?」
「ええ。」
「それって、ただの『ボウフラ』ってことですか?」
「いえ、『アカイエカ』の場合、幼虫状態での流通が困難であるため、卵での提供となりました。」
「『零下200度の低温』にも耐えられるんでしょうか?」
「失礼ですが、ご自宅で『零下200度の低温』の環境を再現できますでしょうか?」
「では、『沸騰したお湯の熱さもへっちゃら。』なんですか?」
「それは、多分、死にますね。」
「多分ですか?」
「『熱いお茶』程度で、確実に死ぬでしょうね。」
「そうですか・・・。『付属の顕微鏡』ってのは、どんな物が付いてるんでしょう?」
「顕微鏡は付いておりません。」
「たしか『水を加え、付属の顕微鏡で生き返る様子を観察する。』という触れ込みでしたよね。」
「『アカイエカ』の場合、孵化させるのに、もう少しデリケートな環境の構築が必要です。飼育容器や温度計、水道水に含まれる塩素の中和剤などの付属品、そして冬眠状態を持続させるための保冷剤と断熱包装が必要になったため、顕微鏡の付属は中止になりました。」
「なんだか、結構、面倒くさそうですね。」
「えぇ。ただ、当初8匹の予定が、80匹分に大幅増量されており、10回までのトライアルができるように、工夫されています。」
「たかが『ボウフラ』を発生させるのに、そんなに大変なんですか。」
「ええ。でもちゃんと蚊になって飛び立つ時の感動は、ひとしおですよ。それこそ『生命の驚異を感じるのに最適』なキットにし上がっております。」
「そんなもんなんでしょうかね。」
「生命なんか、水さえあれば、ボウフラみたいに簡単に湧いてくるとういう先入観を打ち砕かれます。『ぜひ実物を見て驚いて』頂きたいと思います。」
「もう、充分に驚きましたよ。我々が子供のころには『都会ではデパートでカブト虫を売っている。』と騒がれたものですが、最近は『デパートで「ボウフラ」を売っている』んですね。」
「・・・ですから、卵ですってば。」


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ウォームビズ、企業の過半数が定着を望む
http://news.goo.ne.jp/news/infostand/it/20051011/1405248.html

帝国データバンクは2005年10月7日、環境省が主導する「ウォームビズ」に関する企業の意識調査の結果を発表した。それによると、半数を超える企業がウォームビズの定着を望んでおり、取り組む「予定」と「検討中」を合わせて約3割に達した。「クールビズ」の成功体験が後押ししているという。

この夏、「クールビズ」と称した環境活動が実施された。ひと昔前の「省エネルック」が惨憺たる結果であたの比べれば、大成功であったと言えよう。

「省エネルック」の敗因は、なんと言っても、金をかけて悲惨な思いをしなければならないと言う、二重の責め苦に甘んじなければならない点にあった。

その点「クールビズ」では、ネクタイをしないという、ただそれだけの行為により、地球の環境に配慮しているという、ちょと文化人めいた感慨に浸れる。

確かに、馴れるまでには、少し気恥ずかしい思いをするかもしれない。だがその時期さえ過ぎてしまえば、手間はかからない(むしろ、身支度の工程を一つ省略できる。)し、金もかからない。それでいて「クールビズを実践している=大企業の社員であることをアピール」という、もっと俗物的な満足感も味わえる。

そこまで捻くれたモノの見方をしなくとも、単純にネクタイをしなくて済むだけで、喜んでいる者も多いことだろう。「首が窮屈で、ネクタイを締めるのがイヤだ。」と言う愚痴は、社会人に成り立ての者から、良く聞くものだ。

さて、『ウォームビズ』だ。

「クールビズ」にはノーネクタイという明確な指針があった。だが「ウォームビズ」には、今のところ、そのような行動規範がない。ちょっと見ただけでは「ウォームビズ」に取り組んでいるのかどうかは解らない。オフィスの暖房温度の設定を低く押さえて、エネルギーの消費を押さえるためには、皆が少しずつ厚着をする必要がある。

下着を厚手のものしても外見からは解らないし、かと言って、スーツを厚手の素材のものに替えるのでは、余計な出費がかかってしまう。そしてやはり、そのような努力の割りには、外見的な著しい差別化を図ることは、難しい。

このような活動の持つ大きな意義は、単に冷暖房費を節約することよりも、実践を通して一人一人が問題意識を育み、現在の生活を見直して行く機会が得られることにある。

「ウォームビズ」の成功。惹いては、我々の掛け替えのない地球を壊滅的な危機から救えるかどうかは、一目で「ウォームビズ」を実践していることが解り、しかも余計な金や手間がかからないような方法を考えられるかどうか。に、かかっていると言えよう。


「しばらく、良くなったのかと思ってたけど、久々にやってくれたな。電車が遅れたわけじゃないんだろ?」
「すみません。今日から『ウォームビズ』だってこと、すっかり忘れてて、準備に時間がかかったんです。」
「なるほどね。確かに、そりゃぁ、一目で『ウォームビズ』に取り組んでることが良く解るよ。」
「・・・課長は、やらないんですか?そういや、みんなしてませんね。」
「いや、外見からははっきりとは解らないけど、みな、それなりに取り組んでるよ。」
「とか言って。やっぱ、みんな恥ずかしいんでしょ?」
「確かに、そんな格好すれば恥ずかしいだろうさ。だが見た目よりも、一人一人が問題意識を持つことが、大切なんだよ。」
「そーなんですか?でも、パッと見でそうと解らなければ、意味がないんじゃないでしょうか・・・」
「それって、自分で考えたの?」
「考えたも何も、クールビズの逆だから、皆、こうするんだと思ってたんですが。違うんですか?」
「誰も、そんなことしてないよ。来る途中で、誰か同じような奴に会った?」
「慌ててたんで、気が付きませんでしたけど・・・」
「しかし、おまえも、器用な奴だよな。」
「いや、だから時間がかかったんですよ。なかなか形がキマらなくて。こんなことするの、初めてですからね。」
「そりゃ、そーだろ。だからさ、『ウォームビズ』ってのは、ネクタイを2本することじゃないんだよ。」


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ロボット工学研究開発のための巨大な飛躍フォワード
http://www.grandchallenge.org/

5個の自動地面乗り物がDARPAの壮大な挑戦コースを完成するので賞金がスタンフォードの「スタンリー」に与えた200万ドル

今年は、いきなり5台が完走したようだ。

「ようだ」?

そう、まだ日本語の記事が出まわっていないようで、良く解らない。CNNには、4台と書いてある。会話はともかくも、読むぐらいはできるようになりたい。

話しを戻そう。

今年は、いきなり、5台が完走したようだ。

これは、素晴らしい!!

ライト兄弟以来の快挙だと、私は絶賛したい。だがテレビのニュースですら、一言も触れていないのは何故だろう。

ライト兄弟が初めて空を飛んだときも、こんな感じだったのだろうか。今でこそ、誰でも知っている出来事だか、当時の報道では、地元紙が小さく取り上げた程度であった。
「本当に空を飛んだとは、誰も信じなかったから。」と言うのが通説だが、実際には、発明に関する財産権を失うのを恐れた兄弟が、極端な秘密主義を取ったために、ジャーナリズムから疑いの目で見られていためのようだ。

今回は、どうだろう。「無人の自動車が、240キロを走破したって?そんな、いい加減なニュースは、載せられないよ。」・・・

いや、違うな。誰も信じないのでなく、誰も不思議にさえ、思わないのだろう。

今回の例を見るまでもなく、技術の進歩するスピードは、どんどん速くなって行く。もう、一般の人々は、何を見ても、聞いても、あまり感動しなくなってしまっているのだろうか。

見かけこそ「自動車」ではあるが、外部の環境をセンスし、自己完結した制御システムで自立走行するその姿は、広義においては立派ロボットである。

「ロボットなのか」「単なる機械なのか」の判定方法の一つに、「心を持つか」というものがある。確かに、心があることが確認できれば、誰もロボットと呼ぶことに意義は唱えないであろう。だが、ロボットに心があるのかどうかは、ロボットにしか解らないのではないだろうか。

いずれにしても、街頭に人型のロボットが出現する日も、そんなに遠くないのかもしれない。


「どう?なんか画期的な企画、思いついた?」
「ASIMOに、『お使い』に行かせるのはどうです?」
「『お使い』って?」
「近くの八百屋さんまで、ニンジンとか、ジャガイモとかを、買いに行かせるんですよ。」
「そんなことできるの?」
「法律的な問題は、取材用ということで許可が取れると思いますよ。」
「いや、技術的な問題だよ。」
「これだけ、家庭内に家政士ロボットが普及していて、屋内では、ほぼ人間と同じように暮らしているんですよ。屋外に出ても問題はないと思いませんか?」
「そうなんだけどさ。見たことないよね。店に着く前に、通報されちゃうんじゃないの?」
「ちゃんと『買い物カゴ』を持たせれば大丈夫でしょう。まだ、どの局でもやってませんよ。
 『はじめてのお使い』ってとこに大きな意味があるんです。他局でやられたら、もう『はじめて』とは言えなくなっちゃいますからね。是非、ウチでやりましょう。」
「でも、その程度のことで、視聴率は取れるの?」
「最近のテレビ視聴率の実に40%は、ロボットに担われている。とういう噂を知りませんか?」
「噂は聞いたことあるけど、正式な発表はないんだろ?」
「ええ、数値は出ているらしいんですが、なんらかの規制がかかって、正式な発表ができないそうですよ。」
「そう言えばオレんちでも、半分くらいはロボットがテレビ見てるよな。」
「ええ、『家計にプラスになる情報収集のため』ってことになっていますけどね。」
「つまり、ロボット向けの番組を作れ。ってこと?」
「えぇ。これからの時代は、ロボットの心を掴んだ者が、マーケットを支配することになりますよ。」
「そうだな。でもそのためにはまず『ロボットの心』がどんなものか、を掴む必要があるな。」
「そうですね。かなり難しい問題ですね。」
「おまえさ、衣装部からASIMOの着ぐるみ借りてきて、焼肉弁当とウーロン茶買ってきてくれる?」
「はい?」
「あっ、それからさ、このハガキの投函と、ついでにクリーニングも取ってきてくれるかな。」
「・・・」
「どうした。オレが単に、使い走りを頼んでるとでも、思ってるのか?」
「いや、ロボットの気持ちが判るようにですよね。」
「あぁ、そうだよ。」
「それなら、もう、充分に解りましたよ。」


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