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中国の食用キノコ、9割が汚染? 小学生調査で波紋(共同通信) - goo ニュース
http://news.goo.ne.jp/article/kyodo/life/CO2010122501000087.html
北京で販売されている食用キノコの9割が漂白剤に汚染されていた―。中国紙が小学生の男子児童(11)による調査結果を報じ、慌てた市当局が「百パーセント近くが安全」と反論する騒ぎがあった。

一時期は過剰とも言えるほどであった、中国産の食品への安全性の問題も、最近はあまり報道されることもない。

無論、日本政府の対策及び、中国政府の危機意識による自粛政策が功をなし、日本国内での中国からの輸入食材の安全性が、以前よりも高まっているという事実もある。

だが、漠然とそれを察し、「もう安全になった」との安心感が広まったせいもあるであろう。

今食べているものは安全か?

それは、大前提であり過ぎるがために、意識に昇ることが少ないのではないか?

レストランの入り口に「当店では食の安全性にこだわっており、食中毒の恐れは100%あり得ません。」と書かれていても、それはマイナスにこそなれ、プラスになることはあり得ない。

たがその責任の一端は、我々消費者にもある。

中国の農家が、日本に対する敵対心から、わざと有害な農薬を使っているわけではない。

単純に楽に収益を上げる手段として、農薬散布という手段を選んでいるだけである。

もし、農薬を使わないで育てた作物が、今の10倍の値段で売れるのであれば、無農薬栽培に転化する農家も増えることであろう。

レストランガイドに、「安全性」という評価項目が追加されるような世の中になる前に、我々消費者が、食に対する意識を高めて行く必要があるのではないか?

それには、単に、『激しく「安全性」の基準を逸脱した食品』を攻撃するだけではなく、もっと高い水準での「安全性」に対する啓蒙を広めて行く必要がある。

国が定める安全性の基準とは、ほとんどの場合、最低基準でしかない。

安全性の定義が変われば、また、新たな安全性の基準策定が必要なる。

食に求めるものは、安全性だけで良いのであろうか?


「この記事読みました?中国産のキノコ類は、まだまだ危険がいっぱいのようですね。」
「中国産キノコ?おれ、キクラゲとか別に好きじゃないから、関係ないね。」
「キクラゲに限らす、未だに中国産のキノコは、大量に輸入されているんですよ。」
「シイタケとか、最近では、ほとんど国産だろ?」
「生シイタケはそうですが、干しシイタケは、まだまだ中国産のものが多いです。」
「おれ、乾しシイタケとかも食べないから、大丈夫だよ。」
「乾しシイタケは、主に商業用に輸入されているんですよ。スーパーの店頭にこそ並びませんが、様々な加工食品に使用されています。たぶん、その辺りが消費者から見えないんで、輸入量が減らないんだと思いますよ。」
「じゃぁ、知らないうちに食べてる?」
「ええ。『摂取しいてる。』と言って良いほどの量を消費しているはずです。」
「最近は、『無農薬野菜』とか、結構売れてるんだろ?」
「無農薬で作物を育てるのは、不可能ではないですが、もの凄い労力が必要になるんですよ。当然、生産量も限られて来ます。日本でこそ、そうやって作られたものに対する価値が認められ、一般のものより高値で販売する流通経路が確立され始めているので、そのような農家でも、なんとか生活が成り立つんです。決して無農薬野菜で、御殿が建つほどの需要があるわけではないんですよ。」
「だったら、無農薬で収量を増やす研究でもするべきではないのかね。」
「『雷が落ちると、シイタケの生産量が増える。』という言い伝えをご存じですか?」
「いや、知らんね。」
「古くはギリシャ時代の記録にも、そのような言及が残っているそうです。」
「では、しいたけ畑に、人工の雷でも落としてみたらどうかね?」
「実際にその研究は行われています。過去の研究で、収量が2~5倍に増えることが実証されているので、今では、岩手大学で小型の『雷発生装置』の開発が進んでいます。」
「本当に?」
「ええ。」
「でも、そのような研究が行われているのは、日本だけだろ?中国でそんな研究がされているとも思えんな。やはり、中国産の冷凍餃子とか、食べる気がせんよ。」
「この前、テレビでやってましたが、流石に最近は安全性に対する意識が、中国の冷凍食品業者にも高まっているようです。」
「そうなのか?」
「ええ。最近ではちゃんと、『無農薬の段ボール』を使っているそうです。」

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