未来技術の光と影。
SIYOU’s Chronicle




本当は1本ずつ、別々の記事にしたかったのだが、そう思っているうちに最終回を迎えてしまいそうなので簡単に。

【大豆田とわ子と三人の元夫】

『大豆田とわ子と三人の元夫』第1話PR【60秒】


坂元裕二脚本

これはもう、外せない。

そして、見事に期待通り。いや、今回は上回ってしまった。

未だに、確実に進化している。

民放のドラマって、人目を引く奇抜な設定やストーリーに、視聴率が取れる女優さんやタレントを配役し、それでいて、飽きさせないことが優先させる脚本と、解り易いステレオタイプな演技が求められ、ストーリーを伝えることが第一とされる。

あー、自分でもヒドイこと書いてるなぁ~と思いつつ、まぁ、クリエイターの責任ではどうしようもない部分なので、まっいーかと。

『大豆田とわ子と三人の元夫』は、ストーリーがあるかと言えばないし、ないかと言えばある。

坂元裕二お得意の登場人物の掛け合いが、これまでになく素敵に進化している。

たまには、社会に問うような難しい主題がなくてもいーんじゃないの?

と、他にかけていた労力が、全て彼の得意分野に注がれているような、実に素敵なドラマだ。

これはさ、「どんなドラマ?」と聞かれても、答えようがない。

「観れば、解るんだけど。観ようよ。」

そして、エンディングが、カルテットからまた一段と進化している。

好評だったので、時間と予算を多くかけられたのか。

冒頭の松たか子のタイトルコールを受けて、エンディングもドラマから繋がって行く。

誰もが一度は考えたことがあるかもしれないが、見事に結実している。

STUTS & 松たか子 with 3exes – Presence I feat. KID FRESINO (Official Music Video)


【コントが始まる】

【コントが始まる】第1話を10分でチェック!有村架純の前で菅田将暉が涙?/毎週土曜よる10時/【日テレドラマ公式】/菅田将暉、有村架純、仲野大賀、古川琴音、神木隆之介


出演者が豪華だ。

そして、それに負けないちゃんとした脚本が用意され、ちゃんとした演出で撮られている。

自分が見ていないだけかもしれないが、民放では珍しい素敵なドラマだ。

脚本も、冒頭のコントとの掛け合いも、ドラマに一点のスパイスを利かせている。

色々あるが、ここでは一点。

「古川琴音」

あのメンバーの中でも、一際際立っている。

食事のシーンで、何気ない演技が、もの凄く心情を語っている。

ちょっとした目の配り方とか仕草なんだけど、大声で叫んでいるかのように、その微妙な心境が伝わって来る。

どうなっているのか。

大袈裟な演技は、微塵もしていない。

もしドラマの中のその世界に居たとしても、その表情から女の子の心情なんか、ボンクラな私に解るはずがない。

ところが、彼女のそのちょっとした演技とも言えない表情やからだの動きから、微妙な心情の変化が伝わって来る。

そのシーンだけでも、何度も見返しても、全く飽きることがない。

【オッドタクシー】

【#オッドタクシー】第1~4話ダイジェスト映像


これも、言葉ではその魅力が伝えられない。

何で見ようと思ったのか忘れたが、大正解であった。

観よう。

【SSSS.DYNAZENON】

【公式】『SSSS.DYNAZENON 』PV1


前作、『SSSS.GRIDMAN』も良かった。

新アニメ『SSSS.GRIDMAN』公式PV第1弾! - アニメジャパン2018 -


これらは明確に「TRIGGER」制作なので観始めたのだが、期待以上であった。

やはり、どこが良いのかは、言葉では言えない。

観よ!

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現在CSのスーパードラマTVにて放映中の「ゾーイの超イケてるプレイリスト

最初に記事を目にした時は、それほどそそられなかったのたが、直前にふと思いついて録画してみることにした。

なんと、唯一無二、比類なき素晴らしい作品であった。

海外ドラマ「ゾーイの超イケてるプレイリスト」2021/3/25(木)独占日本初放送スタート!


ミュージカルの欠点(?)は、それまでの普通のドラマから突然歌を歌い出すという唐突感に「ミュージカルの作法」を承知していないと、一抹の違和感を覚えることだ。

以前子供の作文で「家族でライオンキングを観に行きました。途中で突然歌を歌い出す変なお芝居でした。」と言うのを読んだことがある。

慣れてしまえばそういうものだと、特に意識することもないのだが、それが苦手という人もいるようだ。

その欠点を補おうと、突然歌を歌い出すことに、それなりの論理的根拠を与えようと考えだされた(?)このドラマならではの設定なのだが、驚いたことにそれがこのドラマに異次元のパワーを与えてしまった。

最初にこのアイデアを思いつてから、それからどう物語を発展させるのか?などなど、様々なアイデアが出され、実はその設定が「人の内なる心情を知ってしまう」→「それをどう解決するか」と、物語りを展開させるに当たって、大きな役割を果たしている。

普通のドラマで相手の「心の内側」を知るためには、それがあまりにも安易に過ぎて興覚めしないように慎重に物語りを進め、主人公との心の距離を縮めて行く様をそれなりに描かないといけないため、どう頑張っても一話に1つくらいしか、「心の内側」を吐露する場面は描けないし、そしてその言葉のどこまでが本心なのかを視聴者に伝えるのもまた一苦労だ。

そして、そこを出発点にして、その問題を解決しようとしても、残された時間が限られて来る。

その点このドラマは、主人公の超能力により、冒頭からいきなりズバっと「心の内側」が吐露され、設定からそれが「全くの本心」であることが視聴者に正しく伝えることが出来る。

一話の中に、「心情の吐露」→「解決への行動」というパターンが、長短合わせていくつも織り合わせて行くことが出来るので、テンポの良い作品になっている。

そして、当然と言えば当然なのかもしれないが、ミュージカル部分が素晴らしい。

日常からミュージカルパートに突入する様は、敢えて唐突感とか、これから何か始まるワクワク感などを残しているので、フラッシュモブなど好きな人にはツボであろう。

登場人物が皆素敵だ。そして、ドラマパートと、ミュージカルパートとのギャップがまた素晴らしい。

ドラマパートでは普通なのだが、揃いも揃って、誰もが歌も踊りも素晴らしい。

いかにもミュージカルらしい振り付けとかも、ミュージカル好きの人にツボにハマる。

選曲もありえないほどハマっている。

恐らく、曲が決まった後で、脚本を手直ししているのであろう。いやいや、先に曲を決めて、それに合わせて物語を書いているぐらいに思える。

その歌で吐露される心情が、それまでのドラマで描かれた展開に、みごとにマッチしている。

もう一点、素晴らしいのが、その設定に「あぐらをかいて」しまうと、段々とワンパターン化してしまう恐れがあるのだが、毎回毎回、新しい演出、新しい展開が用意されており、もう、拍手喝采だ。

アメリカのエンターテイメント業界が総終結しているに違いない、今までに見たことの無い素晴らしい作品に仕上がっている。

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『まともじゃないのは君も一緒』ロング予告編


本日の「あさイチ」のプレミアムトークに出演していた「おちょやん」主演の「杉咲花」

そしてコメントを寄せていた「成田凌」が「NHKに責任取って欲しい。すごくさわやかな役でドラマの主演をお願いします。」と語っていた。

「おちょやん」は比較的重い内容が多く「朝からとても見てられない」との意見も多かったようだが、私は「朝から」であっても、重くても暗くても、見ごたえのある重厚なドラマは大好きなので、今回はいつにも増して、とても楽しみに観ている。

それで思い出したが、「さわやか」かどうかは分からないが「成田凌」と次回の朝ドラ「おかえりモネ」主演の「清原果耶」が主演を務める映画「まともじゃないのは君も一緒」が、とても良かった。

2021年3月19日公開ながら、まだロングラン上映していることからも、人気のほどが伺える。

公開後の割と早い時期に観て、「久々に『いい映画』を観た。」と、非常に満足であった。

いやいや、大絶賛!!だ。

素敵な脚本と2人のテンポの良い掛け合いで、楽しく物語が進んで行く。

コメディなんだけど、コントの様な大袈裟な演出があるわけではなく、そういうのが苦手な人にも是非お勧めだ。

ちょっと前にやっていたテレビドラマ「俺の話は長い」が好きだった人にもお勧めしたい。

どちらの作品も「清原果耶」なくして、成立しなかったとの思いがある。

もちろん、「まともじゃないのは君も一緒」が絶賛される第一の功労者は脚本にあるのだが、「清原果耶」以外の誰が演じても、これ程魅力的な作品になったかどうかは疑問である。

GWの締めくくりに、是非観て欲しい。


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