未来技術の光と影。
SIYOU’s Chronicle




「タンク培養の人工肉」普及は間近?:培養食肉シンポジウムからのレポート
http://news.goo.ne.jp/article/wiredvision/business/2008news1-16798.html
4月にノルウェーのオースで開かれた人工培養食肉のシンポジウム『In Vitro Meat Symposium』で発表された新しい経済分析(PDFファイル)によると、バイオリアクターと呼ばれる巨大なタンクで培養される食肉の生産コストは、1トン当たり5200〜5500ドル(3300〜3500ユーロ)で、現在のヨーロッパの牛肉価格とコスト面で競争できるという。


「食肉用ニワトリの4分の1は歩けない:調査結果
http://news.goo.ne.jp/article/wiredvision/nation/2008news1-16799.html
報告は、われわれが食用にしている動物が、生産上の都合によってどんな影響を受けているかを詳細に記したもので、格式張ってはいるが、読むと背筋が寒くなってくる。

新しい技術の実用化には、それを阻む『価格』という、大きな要因がある。

品質がほとんど同じであれば、誰もが『価格』の安いものを選ぶであろう。そう言った意味では、『培養肉』というまだまだSF的な雰囲気を漂わせる技術は、市場へ進出する準備を着々と整えつつあるようだ。

新たな商品が市場に出回り始め、その需要が拡大して行くにつれ、あっと言う間に、その価格が下がって行くことは、これまでの過去の歴史が証明している。

だが、あまりにも価格を安く、または利益を追求することばかりを考えていると、時として、越えてはいけない一線を越えてしまうことにもなりかねない。

何事につけ、市場原理という枠組みのなかで、その中庸を得ることが肝要であろう。


「ついに、今までの問題点を一気に解決する、新しい技術の開発に成功しましたっ!!」
「これかね?」
「ええ。まずは、召し上がって見て下さい。・・・いかがです?」
「思ったより、歯ごたえがあるんだね。今まで『培養肉』と言うと、何か不健康なイメージがあって、試す気にならなかったんだが、これなら合格と言って良いだろう。」
「ご指摘の通り、普通の『培養肉』では、とてもこの食感は得られません。培養中の細胞の健康状態を、いかに保つかが、解決への糸口でした。」
「では、何か、秘密があるのだね?」
「ええ、もちろんです。では、調理前の『培養肉』をご覧下さいっ!!」

 ・・・

「こっ、これはっ。」
「はい。この『培養肉』は、歩けるんですっ!!!」

 ・・・

「こっ、こえーよ・・・」



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