荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

樋口一葉の井戸の風景/2020年梅雨明け

2020年08月02日 | 散文

根津の路地を走っていたら雲が流れて陽が射してきました。これはあの風景にピッタリのタイミングだと思いつきました。やって来ました菊坂の更に奥の路地です。狭い右端に愛車を停めました。

 

路地を行きます。

 

奥に見える石段の苔と光が最高の状態だと目論んでやって来ました。

 

狭い広場に井戸が在ります。長屋の住人が井戸端会議した水辺です。その様子が浮かびます。

 

井戸が在って、その向こうの木造3階建ての民家を見上げます。

 

樋口一葉が使った井戸です。

 

井戸の向こうに石段が在ります。暫く佇んで、いつも変わらない景色を見ます。菊坂の代表的風景です。

 

石段に向かいます。木造3階建ての2軒の間から、石段に陽が射しています。この季節のこの時間ならではの風景です。

 

石段の表面が光ります。羊歯が蔓延っています。

 

石段が苔蒸しています。梅雨の末尾だけに見られる風景です。

 

軒下の石はまだ濡れています。奥の明かりを目指します。

 

坂上の木戸を潜ると別の集落です。

 

正面の石垣の上から木戸に陽が射します。目を射ます。

 

坂上に来ました。陽が当たる路地裏です。一息つきます。

 

一気に振り返ります! 

樋口一葉が暮らした路地です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

根津神社で陽射しを待っていると、

2020年08月02日 | 散文

夜来の雨が上がりました。午後になると風が出てきて雲の動きが急です。いつもの場所で陽射しを待ちます。

 

陽が射してきて明るくなった西参道です。スマホを覗きながらやって来ました。

 

陽射しに気づきました。乙女稲荷が輝きます。スマホを向けます。

蝉時雨の下、誰もがカメラマンになります。梅雨明けの瞬間かも知れません。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「武田屏風表具襖額店」の風情

2020年08月02日 | 散文

根津神社の表参道に在ります。旧「讃岐うどん 根の津」の2軒隣です。

 

もう随分前から人けを感じないのですが、家の周辺はいつも綺麗です。

 

表参道に面した屋号というか、いわゆる商売の看板文字がいつまでたっても風化しません。

 

家の周囲の鉢植えも手入れされています。まだ商売を続けているのでしょうか? 

 

周囲はコンクリートの家に建て代わりました。今まさに隣はマンションの建築中です。

 

根津神社の表参道という場所柄でもあり、周辺がコンクリート化してしまった中でこの存在感は貴重です。

第三者の利己的想いに過ぎませんが、この家は残して置いて下さいね。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする