荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

森鴎外寄付の水呑場

2020年08月31日 | 散文

根津神社西参道の端っこです。

 

ここに水呑場があります。最近は皆さん衛生に気をつけていてペットボトル入りの水分を飲みますが、以前はありがたい存在だったと思います。

 

裏側から根津神社の唐門が見えます。重要文化財です。よく見ると、「戦利砲弾」との物騒な文字が見えます。

 

全体を見て意訳します。「陸軍軍医監森林太郎と陸軍少将中村愛三が、日露戦争の戦利品として砲弾を根津神社に奉納した記念に、明治39年9月10日この水呑場を建立した。」

つまり、当時ここ根津神社の氏子であった後の森鴎外が寄付した記念の水呑場ですが、知っている人は少ないですし、この水を飲んでいる人を見たことがありません。更に、奉納された砲弾も見たことがありません。・・・残念です。

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根津神社の千本鳥居を行くと、

2020年08月31日 | 散文

根津神社の敷地内に乙女稲荷が在ります。参道の入口は名所「つつじ宴」の入り口傍です。残暑の陽射しが朱鳥居を照らしています。好い感じです。

 

光の中へ行きます。

 

やっぱりこの時期は色彩が暑さを増幅しますね。

 

途中、鳥居が途切れます。

 

大きな石が盛られている場所に出ました。奥の緑は「つつじ宴」です。春には大勢の人が訪れます。

 

石の集まりは六代将軍の「胞衣塚」です。詳しくはこちらをお読み下さい。私の田舎にはこういう風習はありません。上流階級でもないし・・・

 

先を見ます。あの屋根が乙女稲荷です。

 

再び腰を屈めて進みます。

 

一際朱が鮮やかになりました。

 

拝殿です。朱色に緑の窓と「つつじ宴」の緑が鮮やかです。

 

舞台から根津神社の西門を見ます。透かし塀の透け具合が涼しく感じます。

 

光溢れる乙女稲荷を振り返ります。

 

目を落とすと艶やかです。

 

乙女稲荷の説明があります。「参道には鳥居の献納が絶えない」そうです。

 

重要文化財の西門と透かし塀を見ながら下ります。

 

ここから見る乙女稲荷も好いです。

 

下りてきた参道を振り返ります。艶やかな鳥居の正面奥は胞衣塚です。

 

鳥居脇には案内板が在ります。

 

さて、「鳥居奉納1基10万円」だそうです。高いか安いかは貴方の懐具合で判断を。

1基いかがですか?

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