
写真1 山車蔵から牽き出された山車、年1回の天日干し、虫干し

写真2 色彩豊富な木彫。左甚五郎作の可能性あり。

写真3 ラデン(螺鈿)も施されている。

ここは宇都宮市上田原町東組。大谷石を蔵の屋根材や外壁に使っている農家がある(当ブログ2011年02月09日・同年05月03日)。
かねて、氏神・愛宕神社の脇にある倉庫が気になっていた。縦長の形状から、祭り山車(だし)が収められていると考えていた。
2012年7月8日、図らずも写真のようなダシを確認。5人ほどの氏子の手で倉庫の前に牽き出されている。聞くと次のようである。
山車は左甚五郎あるいは弟子の手になる木彫で飾られている。
大正時代、旧宇都宮市の花屋敷から購入。
天王様の祭りに牽かれていた。
しかし、現在、東組は80余世帯を数えるが、牽き手がいない。
また、道路が狭くて警察署から通行許可が出ない。
そのため、倉庫から出し、天日干しを行うだけ。それが、本日。
周りの天王原地区や西地区にも山車がある。
執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2012年07月08日 撮影地:栃木県宇都宮市上田原町東組