写真1 麦秋 麦刈り 早苗田の隣なり クマデを持つS氏夫妻
写真2 後継者がコンバインを運転 後方をモニターできる最新機 1,300万円
写真3 クマデを使い畦の麦稈(ばっかん・むぎの茎)を掻き寄せるS氏
写真4 刈り取り脱穀し軽トラに移す。自家の乾燥・貯穀場へ走る
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栃木県下野市、田川右岸の平坦水田地域
緑の早苗田の中に白黄金色のビール麦
その多くは、S氏(農業経営コンクール天皇杯受賞者)がつくる
「30町さきになる」と教えるS氏
すなわち30~40haの麦を栽培
2013年06月02日、運よくS氏の麦刈りに出合う
夫妻の手にクマデ、なぜ?
コンバインに軽トラ、近代化された装備なのに
それは、コンバインで切り刻んだ麦茎葉を隣なりの早苗田へ飛散させないため
「近くへ飛ばないように。これに神経使う。これをやらないとうまくいかない」と教えるS氏
まさに、大規模米麦経営の維持や拡大の秘訣であり、制約条件である
早苗田のなかに点在する麦作地、多くは借入地
この圃場条件下での経営は、装備の大型化・近代化だけで維持・拡大できない
地域の人間・社会関係への気くばりが、絆の維持が不可欠
さらに、「近くはハカいく、そうでないのは大変」と教えるS氏
コンバインで1日に5~6haを刈り取っても大変
すなわち、農地改革の前から日本農業の基底にあった分散錯圃は未だ解決されてない
作業効率化を制約する「圃場の点在、分散」は残存
引用・参考文献等:弊ブログ2013年04月19日
執筆・撮影者:有馬洋太郎
撮影日:2013年06月02日
撮影地:栃木県下野市