
写真1 石嶋家(石嶋いちご園)のシモツカレと赤飯。筆者がいただく


写真2・写真3 石嶋家(石嶋いちご園)のお稲荷様。シモツカレと赤飯を供える。見撮時には、野鳥(ヒヨドリ)がほとんど食べて残り少ない。平成26年07月に再祀

写真4 K家のシモツカレ。お土産にいただき、06日の夕食に賞味

ブログランキングに登録しています。よろしければ、左の緑色部をクリックしてください
2016年02月06日はハツウマ・初午
当日、栃木県域では伝統郷土料理のシモツカレを作る(写真1・写真4)
石嶋家(石嶋いちご園)では、まず屋敷の西端に祀るオイナリサマ・お稲荷様に供える(写真2・写真3)
その後、家族が赤飯といっしょに賞味
赤飯を炊くのは近年になってのこと
筆者も当家でいただく(写真1・石嶋いちご園:弊ブログ2016年01月09日)
食材と調理方法を石嶋家(石嶋いちご園)の奥様に伺うと次のとおり
<必須食材>
正月に食べる新巻き鮭の頭 節分(02月03日)の煎り豆(大豆)
ニンジン ダイコン 酒粕
<石嶋家(石嶋いちご園)の好み食材>
油揚げ チクワ サツマアゲ
鮭の頭は包丁で細かく刻み不要物を除く
石嶋家(石嶋いちご園)では刻む前に圧力鍋で解す
ニンジンとダイコンはオロシガネですりおろす
上記食材をいっしょに煮込む
従来、水と調味料を使わない
塩は鮭、甘味は酒粕、水分はニンジンとダイコン
近年、鮭は甘塩なので塩を加え、隠し味に醤油を入れる
当地では“七軒呼ばれるとチュウショウ(中気・中風)にならない”と云われる
隣近所や「村」の多くの人に食べさせ、食べ歩き無病息災を願う
近所のお茶飲みにはシモツカレが出た、出る
石嶋家(石嶋いちご園)を辞し歩く
ホウレンソウ収穫中のKさんと母上に会う(弊ブログ2015年12月11日写真3)
近年、シモツカレを作る家は少なくなった、と耳に入っていた
それゆえ、母上に伺うと、Kさん宅もシモツカレを今朝作った
“持って行くかい、食べてもらってんだ”と母上
なるほど、チュウキの言い伝えにつながる
農作業終わりの17時頃、ご自宅に伺う
シモツカレ(写真4)とホウレンソウをお土産にいただく
筆者は、若い頃、シモツカレを出され初めて食べた
魚臭くて食べるのに往生した
それから45年後、石嶋家(石嶋いちご園)とK家のシモツカレを食べる
ともに、魚臭さはほとんどなく、味好く、歯ざわり良く賞味
美味が一つ増えました
両家の皆様に感謝します
執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:2016年02月06日 撮影地:栃木県下野市