モータースポーツ発祥の地として知られ、多くの名勝負が生まれてきた歴史的コースのシルバーストーン・サーキットにて8日(日)、2018年FIA F1世界選手権第10戦イギリスGP決勝レースが開催され、スタートで先頭に躍り出たフェラーリのベッテルが通算51勝目をマークした。
メルセデスとフェラーリが激しいバトルを繰り広げた予選では地元ファンの声援を後押しに100分の数秒を削るスーパーラップを見せたメルセデスのハミルトンがフェラーリ勢をなんとか抑えてポールポジションを獲得。ベッテルは2番手に甘んじたとはいえ0.044秒差、3番手にとどまったライコネンも0.098秒しか離されていない。
高速コースのラップを華麗にまとめあげるドライバーがいる一方で、マシントラブルを抱えるドライバーが多発し、土曜フリー走行でサスペンショントラブルに見舞われたトロ・ロッソのハートレーはダメージの大きかったマシンの修復が間に合わずに予選不参加。また、Q1ではウィリアムズ勢を突然のテクニカルトラブルが襲い、先に影響を受けたストロールはグラベルに乗り上げてマシンを降りたが、後発だったシロトキンはコースオフを喫したもののピットへの帰還を果たして予選タイムを記録した。
予選でノータイムだったハートレーとストロールはスチュワードの判断によりレース出走が認められ、ハートレーとウィリアムズの2台はいずれもピットからレースに挑んでいる。
シルバーストーンに今季初登場となるハードタイヤを持ち込んだピレリは他にミディアムとソフトのドライタイヤを用意しており、レース用タイヤにはハードもしくはミディアムが指定された。
全長5.891kmのシルバーストーン・サーキットで行われたレースは52周で争われ、気温26℃、路面温度52℃、湿度40%のドライコンディションでスタート時刻を迎える。シグナル消灯と同時に全車がターン1に向けて駆け出すが、ベッテルが好スタートを決めてハミルトンの前に出た。ハミルトンは蹴り出しが悪く、ライコネンをかわしていたボッタスにも追い抜かれてしまう。
その後、ライコネンとサイド・バイ・サイドになったハミルトンはタイヤをロックアップしてインサイドに飛び込んだライコネンと接触。タイヤ同士が触れた結果、ハミルトンがコース外に押し出され、スピンを喫している。大きくポジションを落としたものの、コース復帰したハミルトンはダメージを心配しながらも猛チャージをかけ、一時は17番手を走っていたにもかかわらず、10周目に入る頃には7番手に巻き返した。ライコネンには接触を引き起こした責任として10秒のタイムペナルティが科せられている。
スタート直後はハースF1勢が同士討ちを喫した他、後方集団でも混乱が相次ぎ、コースを飛び出して接触を回避するドライバーが目立った。グロージャンとマグヌッセンの一件はおとがめなしの裁定が下っている。
ペナルティを消化しなければならなかったライコネンは13周目の終わりにピットに入り、10秒の停止後、ミディアムタイヤに履き替えて10番手の位置でコース復帰した。フレッシュタイヤの利点を生かしてペースアップしたライコネンはファステストラップを刻みながら、ルノーのサインツ、フォース・インディアのオコン、ザウバーのルクレールを次々にオーバーテイクすると、もう1台のルノーを駆るヒュルケンベルグをも料理して6番手に上がる。
他の上位勢ではレッドブルが最初に動き、フェルスタッペンを18周目にピットに呼び入れた後、次のラップでリカルドのタイヤ交換も完了した。2人ともミディアムタイヤを選んでいる。そこから2周を経てラップリーダーのベッテルがピットストップを終えると、ボッタスも後に続いてミディアムタイヤに履き替えた。難しいレースを強いられたハミルトンは25周まで引っ張り、ミディアムタイヤに交換して第2スティントをスタート。
ミディアムタイヤに切り替えてからはメルセデスがフェラーリよりも好ペースを披露し、第1スティント中には6秒ほどあったベッテルとボッタスのギャップは3秒近くまで縮まっていく。もう1台の跳ね馬を駆るライコネンは前にいたレッドブル勢のペースに付き合う格好で本来のペースを引き出せない。
リカルドが31周目に2度目のピットストップを敢行してソフトタイヤに履き替えた直後、ザウバーのエリクソンがホームストレートのDRSゾーン終わりにマシンコントロールを失い、高速状態でタイヤバリアに激突するアクシデントが発生。セーフティカーが出動し、すぐさまフェラーリのピットクルーが反応してベッテル、さらにはライコネンも呼び入れてタイヤセットをソフトに交換した。レッドブルもフェルスタッペンの2度目のピットストップを完了している。
ここでステイアウトを選択したのがメルセデスだ。ボッタスがラップリーダーとなり、ソフトタイヤに履き替えたベッテルを2番手に挟んでハミルトンが3番手の位置を確保した。前後のライバルたちがフレッシュタイヤに交換したことを受けて、リスタート後の心配を口にしていたハミルトンだが、37周目の最後にセーフティカーが解除されると、ひとまずはポジションをキープすることに成功している。
ただ、レースが再開されてほどなく、ポジションを争っていたグロージャンとサインツが接触し、2台がタイヤバリアに突っ込んで再びセーフティカーが出動する。それでも、2周でリスタートを迎え、残り周回数が少なくなる中、メルセデスコンビがそれぞれフェラーリドライバーからプレッシャーを受けるバトルに発展していった。
フェルスタッペンをオーバーテイクして4番手に上がったライコネンはハミルトンの真後ろにつけてプレッシャーをかけ、2番手のベッテルは先頭のボッタスに仕掛けていく。メルセデスとフェラーリのガレージに緊迫感が漂う中、チームメイト同士でポジションを争っていたレッドブルのフェルスタッペンがスピンを喫してコースオフしてしまい、大きくポジションを落とした。フェルスタッペンは結局、次の周回でコース脇にマシンを止めている。
その間、ボッタスを追い抜いてベッテルが先頭の座を取り戻し、後退したボッタスはさらにハミルトンにポジションを譲って4番手に下がった。必死にライコネンを抑えようとしたボッタスだが、タイヤ的に有利なライコネンがオーバーテイクを成功させて3番手に浮上し、チェッカーフラッグを受けるまでハミルトンにプレッシャーをかけていった。
メルセデスとの攻防戦を制したフェラーリのベッテルが優勝を果たし、ハミルトンが2位、ライコネンが3位で表彰台に上り、ボッタスは4位でフィニッシュ。
5位以下、入賞はリカルド、ヒュルケンベルグ(ルノー)、オコン、アロンソ(マクラーレン)、マグヌッセン、ガスリー(トロ・ロッソ)だった。
ガスリーとポジションを争っていたフォース・インディアのペレスがラストから2周目にトロ・ロッソドライバーに押し出される格好で10番手のポジションを失ったと訴えており、スチュワードがこの一件を審議している。
チェッカーが振られた直後の完走は11位から順にペレス、バンドールン(マクラーレン)、ウィリアムズのストロールとシロトキン、フェルスタッペンが15位完走扱いとなった。
フォース・インディアのペレスをコース外に押し出したとしてトロ・ロッソのガスリーにタイムペナルティが科せられ、10位入賞はペレスの手に渡った。
レースタイムに5秒が加算されたガスリーの順位はバンドールン(マクラーレン)とストロール(ウィリアムズ)に次ぐ13位に後退してしまい、トロ・ロッソ・ホンダはノーポイントで終わり、
ハートレーもレース直前にトラブルが見つかったといい、結局、1周を走っただけでマシンをガレージに入れてリタイアした。
する。
2週間後のホッケンハイム では、頑張って欲しいですね!
メルセデスとフェラーリが激しいバトルを繰り広げた予選では地元ファンの声援を後押しに100分の数秒を削るスーパーラップを見せたメルセデスのハミルトンがフェラーリ勢をなんとか抑えてポールポジションを獲得。ベッテルは2番手に甘んじたとはいえ0.044秒差、3番手にとどまったライコネンも0.098秒しか離されていない。
高速コースのラップを華麗にまとめあげるドライバーがいる一方で、マシントラブルを抱えるドライバーが多発し、土曜フリー走行でサスペンショントラブルに見舞われたトロ・ロッソのハートレーはダメージの大きかったマシンの修復が間に合わずに予選不参加。また、Q1ではウィリアムズ勢を突然のテクニカルトラブルが襲い、先に影響を受けたストロールはグラベルに乗り上げてマシンを降りたが、後発だったシロトキンはコースオフを喫したもののピットへの帰還を果たして予選タイムを記録した。
予選でノータイムだったハートレーとストロールはスチュワードの判断によりレース出走が認められ、ハートレーとウィリアムズの2台はいずれもピットからレースに挑んでいる。
シルバーストーンに今季初登場となるハードタイヤを持ち込んだピレリは他にミディアムとソフトのドライタイヤを用意しており、レース用タイヤにはハードもしくはミディアムが指定された。
全長5.891kmのシルバーストーン・サーキットで行われたレースは52周で争われ、気温26℃、路面温度52℃、湿度40%のドライコンディションでスタート時刻を迎える。シグナル消灯と同時に全車がターン1に向けて駆け出すが、ベッテルが好スタートを決めてハミルトンの前に出た。ハミルトンは蹴り出しが悪く、ライコネンをかわしていたボッタスにも追い抜かれてしまう。
その後、ライコネンとサイド・バイ・サイドになったハミルトンはタイヤをロックアップしてインサイドに飛び込んだライコネンと接触。タイヤ同士が触れた結果、ハミルトンがコース外に押し出され、スピンを喫している。大きくポジションを落としたものの、コース復帰したハミルトンはダメージを心配しながらも猛チャージをかけ、一時は17番手を走っていたにもかかわらず、10周目に入る頃には7番手に巻き返した。ライコネンには接触を引き起こした責任として10秒のタイムペナルティが科せられている。
スタート直後はハースF1勢が同士討ちを喫した他、後方集団でも混乱が相次ぎ、コースを飛び出して接触を回避するドライバーが目立った。グロージャンとマグヌッセンの一件はおとがめなしの裁定が下っている。
ペナルティを消化しなければならなかったライコネンは13周目の終わりにピットに入り、10秒の停止後、ミディアムタイヤに履き替えて10番手の位置でコース復帰した。フレッシュタイヤの利点を生かしてペースアップしたライコネンはファステストラップを刻みながら、ルノーのサインツ、フォース・インディアのオコン、ザウバーのルクレールを次々にオーバーテイクすると、もう1台のルノーを駆るヒュルケンベルグをも料理して6番手に上がる。
他の上位勢ではレッドブルが最初に動き、フェルスタッペンを18周目にピットに呼び入れた後、次のラップでリカルドのタイヤ交換も完了した。2人ともミディアムタイヤを選んでいる。そこから2周を経てラップリーダーのベッテルがピットストップを終えると、ボッタスも後に続いてミディアムタイヤに履き替えた。難しいレースを強いられたハミルトンは25周まで引っ張り、ミディアムタイヤに交換して第2スティントをスタート。
ミディアムタイヤに切り替えてからはメルセデスがフェラーリよりも好ペースを披露し、第1スティント中には6秒ほどあったベッテルとボッタスのギャップは3秒近くまで縮まっていく。もう1台の跳ね馬を駆るライコネンは前にいたレッドブル勢のペースに付き合う格好で本来のペースを引き出せない。
リカルドが31周目に2度目のピットストップを敢行してソフトタイヤに履き替えた直後、ザウバーのエリクソンがホームストレートのDRSゾーン終わりにマシンコントロールを失い、高速状態でタイヤバリアに激突するアクシデントが発生。セーフティカーが出動し、すぐさまフェラーリのピットクルーが反応してベッテル、さらにはライコネンも呼び入れてタイヤセットをソフトに交換した。レッドブルもフェルスタッペンの2度目のピットストップを完了している。
ここでステイアウトを選択したのがメルセデスだ。ボッタスがラップリーダーとなり、ソフトタイヤに履き替えたベッテルを2番手に挟んでハミルトンが3番手の位置を確保した。前後のライバルたちがフレッシュタイヤに交換したことを受けて、リスタート後の心配を口にしていたハミルトンだが、37周目の最後にセーフティカーが解除されると、ひとまずはポジションをキープすることに成功している。
ただ、レースが再開されてほどなく、ポジションを争っていたグロージャンとサインツが接触し、2台がタイヤバリアに突っ込んで再びセーフティカーが出動する。それでも、2周でリスタートを迎え、残り周回数が少なくなる中、メルセデスコンビがそれぞれフェラーリドライバーからプレッシャーを受けるバトルに発展していった。
フェルスタッペンをオーバーテイクして4番手に上がったライコネンはハミルトンの真後ろにつけてプレッシャーをかけ、2番手のベッテルは先頭のボッタスに仕掛けていく。メルセデスとフェラーリのガレージに緊迫感が漂う中、チームメイト同士でポジションを争っていたレッドブルのフェルスタッペンがスピンを喫してコースオフしてしまい、大きくポジションを落とした。フェルスタッペンは結局、次の周回でコース脇にマシンを止めている。
その間、ボッタスを追い抜いてベッテルが先頭の座を取り戻し、後退したボッタスはさらにハミルトンにポジションを譲って4番手に下がった。必死にライコネンを抑えようとしたボッタスだが、タイヤ的に有利なライコネンがオーバーテイクを成功させて3番手に浮上し、チェッカーフラッグを受けるまでハミルトンにプレッシャーをかけていった。
メルセデスとの攻防戦を制したフェラーリのベッテルが優勝を果たし、ハミルトンが2位、ライコネンが3位で表彰台に上り、ボッタスは4位でフィニッシュ。
5位以下、入賞はリカルド、ヒュルケンベルグ(ルノー)、オコン、アロンソ(マクラーレン)、マグヌッセン、ガスリー(トロ・ロッソ)だった。
ガスリーとポジションを争っていたフォース・インディアのペレスがラストから2周目にトロ・ロッソドライバーに押し出される格好で10番手のポジションを失ったと訴えており、スチュワードがこの一件を審議している。
チェッカーが振られた直後の完走は11位から順にペレス、バンドールン(マクラーレン)、ウィリアムズのストロールとシロトキン、フェルスタッペンが15位完走扱いとなった。
フォース・インディアのペレスをコース外に押し出したとしてトロ・ロッソのガスリーにタイムペナルティが科せられ、10位入賞はペレスの手に渡った。
レースタイムに5秒が加算されたガスリーの順位はバンドールン(マクラーレン)とストロール(ウィリアムズ)に次ぐ13位に後退してしまい、トロ・ロッソ・ホンダはノーポイントで終わり、
ハートレーもレース直前にトラブルが見つかったといい、結局、1周を走っただけでマシンをガレージに入れてリタイアした。
する。
2週間後のホッケンハイム では、頑張って欲しいですね!