22日(日)、天候変化の影響を受けたホッケンハイムリンクで2018年FIA F1世界選手権第11戦ドイツGP決勝レースが開催され、14番手スタートだったメルセデスのハミルトンが大逆転優勝を果たした。
予選Q1でトラブルに見舞われたハミルトンは以降のアタックを断念せざるを得なくなり、レッドブルのリカルドがエンジンコンポーネント交換に伴うペナルティを踏まえてQ2の走行を見送ったためにハミルトンが14番手、リカルドが15番手で予選を終えた。一方、地元ドイツ出身のフェラーリを駆るベッテルはコースレコードをたたき出してポールポジションを獲得。全力を尽くすもポールに届かなかったメルセデスのボッタスがフロントローに並び、フェラーリのライコネンが3番グリッドに着いて決戦に挑んだ。
また、トロ・ロッソのガスリーが戦略的な判断からエンジン貯蔵(バッテリー)以外のコンポーネントを交換したとのことで最後尾グリッドに後退し、リカルドは19番手に着いた。
全長4.574kmを誇るホッケンハイムのレースは67周で争われ、気温26℃、路面温度44℃、湿度51%のドライコンディションでスタート時刻を迎える。ピレリはミディアム、ソフト、ウルトラソフトのドライタイヤを持ち込んでおり、レースではミディアムもしくはソフトのタイヤセット使用が義務付けられた。
注目のスタートは上位4台がスムーズに発進してポジションをキープするも、4番手のフェルスタッペン(レッドブル)が前を行くライコネンにプレッシャーをかけ、オープニングラップ中にはサイド・バイ・サイドに並ぼうかという場面もあったが、ライコネンが巧みな防御でオーバーテイクを許さず。
後方から反撃を狙ったハミルトンはオープニングラップからアグレッシブに攻め、次々に追い抜きを成功させて14周目には5番手までポジションを回復させた。ハミルトンの猛攻を見てか、フェラーリが早めに動き、15周目にライコネンのタイヤ交換を済ませている。ウルトラソフトでスタートしたライコネンは第2スティントにソフトタイヤを選択した。
フレッシュタイヤを履いたライコネンはすぐにペースをつかみ、ハミルトンとのギャップをわずかに広げつつ、トップ3とのギャップを縮めにかかる。1ストップ戦略を計画する上位3台は第1スティントを長く取り、ベッテルがピットインしたのは26周目に入るタイミングだ。相棒のライコネンと同じくソフトタイヤに履き替えたベッテルはライコネンの真後ろ、ハミルトンの目前でコース復帰する。
ボッタスは3周多く走ってタイヤ交換に向かい、フェルスタッペンはもう1周を経てピットインした。ただ、その間にフェルスタッペンの僚友リカルドがトラブルに見舞われてマシンを降りてしまい、レッドブルは片翼を失った状態でレースを続けなければならなくなった。
ラップリーダーとなってベッテルのプレッシャーを退けながら道を譲らずにポジションを守っていたライコネンがベッテルにポジションを明け渡した直後、ピットウオールのレーダーが雨雲の接近を知らせる。1-2態勢を築くフェラーリの一方で、3番手にハミルトンがつけていたメルセデスはボッタスがハミルトンとのギャップを縮めており、DRSレンジに入ったタイミングでハミルトンはピットに呼ばれてタイヤを交換。
14番グリッドからソフトタイヤを履いてスタートしたハミルトンは43周目にウルトラソフトタイヤに履き替えて隊列に戻るも、すぐさまホッケンハイムリンクの一部を雨が襲った。降雨は極めて局地的で、太陽の光がコースを照らす部分もあり、各チームはタイヤ戦略に関して難しい判断を迫られている。
ザウバーやルノー、マクラーレン、ハースF1らがウエットタイヤへの交換を決断したほか、レッドブルもギャンブルに出てフェルスタッペンのタイヤをインターミディエイトに変えた。とはいえ、雨に濡れた場所ではコントロールを乱してコースオフするマシンも目立ったが、サーキットの大部分はドライだったことからラップタイムはドライタイヤの方が有利だったと言え、結局、雨天用タイヤを履いた面々はドライタイヤに戻している。
難しいコンディションの中でボッタスがライコネンをオーバーテイクして2番手に上がる一方、大接近戦を繰り広げていた中団グループでフォース・インディアのペレスがスピンを喫してコースオフし、ポジションを落としたものの、無事にコース復帰を果たす。
しかし、混乱が最高潮に達するのはここからだ。53周目、ここまで順調にレースを進めていたベッテルがマシンのコントロールを失ってグラベルに乗り上げ、必死にステアリングを切るもウオールに突っ込んでマシンを止める。無念のリタイアに悔しさをにじませたベッテルの一方でセーフティカー出動が宣言され、メルセデスがすぐに対応に動くが、タイヤの準備が間に合っておらず、ピットボックスに到着したボッタスはしばし待機を強いられた。
慌てるメルセデスはもう1台を駆るハミルトンにもピットインを指示するも、ハミルトンがピットレーンに到達したところでステイアウトに切り替え、ハミルトンは土壇場でコースに戻っていった。しかしながら、ハミルトンがコース復帰してすでにピットには入れなくなったタイミングで「やはりピットイン!」と伝えたメルセデス。相当の混乱が見られたが、結局、ボッタスだけがウルトラソフトタイヤに履き替え、ハミルトンはコースにとどまっている。
セーフティカーが先導すること5周、緊迫のリスタートではハミルトンが先頭をキープしてボッタスがそれを追いかけ、ボッタスと同じくセーフティカーピリオドにウルトラソフトタイヤに交換したライコネンが3番手でレースを再開した。
リスタート直後にフレッシュタイヤを履くボッタスがサイド・バイ・サイドに持ち込んでハミルトンをオーバーテイクしようとするも、ハミルトンの抵抗にあって追い抜けず。チームからボッタスには2番手のポジションを維持するように指示が飛んでいる。
終盤10周に上位勢のオーダーが入れ替わることはなかったものの、ポイントを争う中団グループではハースF1のグロージャンが猛チャージをかけてオーバーテイクを連発した。また、セーフティカー導入中に他車をオーバーテイクしたとしてルノーのサインツが10秒のタイムペナルティを受けている。
67周に渡る激しいバトルを経てトップチェッカーを受けてドイツGP制覇を成し遂げたのはハミルトン。ボッタスが2位、ライコネンが3位で表彰台に上った。4位以下でポイントを獲得したのはフェルスタッペン、ヒュルケンベルグ(ルノー)、グロージャン、ペレス、オコン(フォース・インディア)、エリクソン(ザウバー)、サインツが続いてゴールするも、10秒のタイムペナルティが加算された結果、トロ・ロッソのハートレーが10位で1ポイントをもぎ取っている。
レースを終えた各車がパルクフェルメにマシンを止めたのとほぼ同時にホッケンハイムリンク上空に雨雲が広がり、激しい雨が降る中で表彰式が行われた。
トロ・ロッソ・ホンダのハートレーは10位入賞、ガスリーはタイヤマネジメントが上手く行かず14位、次週のハンガリーGPでは頑張って欲しいですね!
予選Q1でトラブルに見舞われたハミルトンは以降のアタックを断念せざるを得なくなり、レッドブルのリカルドがエンジンコンポーネント交換に伴うペナルティを踏まえてQ2の走行を見送ったためにハミルトンが14番手、リカルドが15番手で予選を終えた。一方、地元ドイツ出身のフェラーリを駆るベッテルはコースレコードをたたき出してポールポジションを獲得。全力を尽くすもポールに届かなかったメルセデスのボッタスがフロントローに並び、フェラーリのライコネンが3番グリッドに着いて決戦に挑んだ。
また、トロ・ロッソのガスリーが戦略的な判断からエンジン貯蔵(バッテリー)以外のコンポーネントを交換したとのことで最後尾グリッドに後退し、リカルドは19番手に着いた。
全長4.574kmを誇るホッケンハイムのレースは67周で争われ、気温26℃、路面温度44℃、湿度51%のドライコンディションでスタート時刻を迎える。ピレリはミディアム、ソフト、ウルトラソフトのドライタイヤを持ち込んでおり、レースではミディアムもしくはソフトのタイヤセット使用が義務付けられた。
注目のスタートは上位4台がスムーズに発進してポジションをキープするも、4番手のフェルスタッペン(レッドブル)が前を行くライコネンにプレッシャーをかけ、オープニングラップ中にはサイド・バイ・サイドに並ぼうかという場面もあったが、ライコネンが巧みな防御でオーバーテイクを許さず。
後方から反撃を狙ったハミルトンはオープニングラップからアグレッシブに攻め、次々に追い抜きを成功させて14周目には5番手までポジションを回復させた。ハミルトンの猛攻を見てか、フェラーリが早めに動き、15周目にライコネンのタイヤ交換を済ませている。ウルトラソフトでスタートしたライコネンは第2スティントにソフトタイヤを選択した。
フレッシュタイヤを履いたライコネンはすぐにペースをつかみ、ハミルトンとのギャップをわずかに広げつつ、トップ3とのギャップを縮めにかかる。1ストップ戦略を計画する上位3台は第1スティントを長く取り、ベッテルがピットインしたのは26周目に入るタイミングだ。相棒のライコネンと同じくソフトタイヤに履き替えたベッテルはライコネンの真後ろ、ハミルトンの目前でコース復帰する。
ボッタスは3周多く走ってタイヤ交換に向かい、フェルスタッペンはもう1周を経てピットインした。ただ、その間にフェルスタッペンの僚友リカルドがトラブルに見舞われてマシンを降りてしまい、レッドブルは片翼を失った状態でレースを続けなければならなくなった。
ラップリーダーとなってベッテルのプレッシャーを退けながら道を譲らずにポジションを守っていたライコネンがベッテルにポジションを明け渡した直後、ピットウオールのレーダーが雨雲の接近を知らせる。1-2態勢を築くフェラーリの一方で、3番手にハミルトンがつけていたメルセデスはボッタスがハミルトンとのギャップを縮めており、DRSレンジに入ったタイミングでハミルトンはピットに呼ばれてタイヤを交換。
14番グリッドからソフトタイヤを履いてスタートしたハミルトンは43周目にウルトラソフトタイヤに履き替えて隊列に戻るも、すぐさまホッケンハイムリンクの一部を雨が襲った。降雨は極めて局地的で、太陽の光がコースを照らす部分もあり、各チームはタイヤ戦略に関して難しい判断を迫られている。
ザウバーやルノー、マクラーレン、ハースF1らがウエットタイヤへの交換を決断したほか、レッドブルもギャンブルに出てフェルスタッペンのタイヤをインターミディエイトに変えた。とはいえ、雨に濡れた場所ではコントロールを乱してコースオフするマシンも目立ったが、サーキットの大部分はドライだったことからラップタイムはドライタイヤの方が有利だったと言え、結局、雨天用タイヤを履いた面々はドライタイヤに戻している。
難しいコンディションの中でボッタスがライコネンをオーバーテイクして2番手に上がる一方、大接近戦を繰り広げていた中団グループでフォース・インディアのペレスがスピンを喫してコースオフし、ポジションを落としたものの、無事にコース復帰を果たす。
しかし、混乱が最高潮に達するのはここからだ。53周目、ここまで順調にレースを進めていたベッテルがマシンのコントロールを失ってグラベルに乗り上げ、必死にステアリングを切るもウオールに突っ込んでマシンを止める。無念のリタイアに悔しさをにじませたベッテルの一方でセーフティカー出動が宣言され、メルセデスがすぐに対応に動くが、タイヤの準備が間に合っておらず、ピットボックスに到着したボッタスはしばし待機を強いられた。
慌てるメルセデスはもう1台を駆るハミルトンにもピットインを指示するも、ハミルトンがピットレーンに到達したところでステイアウトに切り替え、ハミルトンは土壇場でコースに戻っていった。しかしながら、ハミルトンがコース復帰してすでにピットには入れなくなったタイミングで「やはりピットイン!」と伝えたメルセデス。相当の混乱が見られたが、結局、ボッタスだけがウルトラソフトタイヤに履き替え、ハミルトンはコースにとどまっている。
セーフティカーが先導すること5周、緊迫のリスタートではハミルトンが先頭をキープしてボッタスがそれを追いかけ、ボッタスと同じくセーフティカーピリオドにウルトラソフトタイヤに交換したライコネンが3番手でレースを再開した。
リスタート直後にフレッシュタイヤを履くボッタスがサイド・バイ・サイドに持ち込んでハミルトンをオーバーテイクしようとするも、ハミルトンの抵抗にあって追い抜けず。チームからボッタスには2番手のポジションを維持するように指示が飛んでいる。
終盤10周に上位勢のオーダーが入れ替わることはなかったものの、ポイントを争う中団グループではハースF1のグロージャンが猛チャージをかけてオーバーテイクを連発した。また、セーフティカー導入中に他車をオーバーテイクしたとしてルノーのサインツが10秒のタイムペナルティを受けている。
67周に渡る激しいバトルを経てトップチェッカーを受けてドイツGP制覇を成し遂げたのはハミルトン。ボッタスが2位、ライコネンが3位で表彰台に上った。4位以下でポイントを獲得したのはフェルスタッペン、ヒュルケンベルグ(ルノー)、グロージャン、ペレス、オコン(フォース・インディア)、エリクソン(ザウバー)、サインツが続いてゴールするも、10秒のタイムペナルティが加算された結果、トロ・ロッソのハートレーが10位で1ポイントをもぎ取っている。
レースを終えた各車がパルクフェルメにマシンを止めたのとほぼ同時にホッケンハイムリンク上空に雨雲が広がり、激しい雨が降る中で表彰式が行われた。
トロ・ロッソ・ホンダのハートレーは10位入賞、ガスリーはタイヤマネジメントが上手く行かず14位、次週のハンガリーGPでは頑張って欲しいですね!