ブダペストにあるハンガロリンクで27日(金)、2018年FIA F1世界選手権第12戦ハンガリーGP金曜フリー走行2回目が実施され、フェラーリのベッテルが最速タイムを記録した。
初回セッションはソフトタイヤの作業に集中したレッドブルのリカルドが1分17秒613を刻んでトップに立っているが、2番手に入ったベッテルは0.079秒差、3番手につけたリカルドの相棒フェルスタッペンは0.088秒差とトップ3が0.1秒差以内につけており、今週末もフィールド全体が接近戦の様相を呈している。
ピレリはハンガロリンクにミディアム、ソフト、ウルトラソフトのドライタイヤ3種類を持ち込んでおり、前戦ドイツGPに続いて非連続のコンパウンドを配分した。
現地午後に入って雲が増えたハンガロリンクは気温29.6℃、路面温度47.7℃、湿度44.1%のドライコンディションでセッションが始まる。ハースF1勢が先陣を切り、その後、続々とドライバーたちがインストレーションラップに向かっていく。
ほとんどのドライバーがシステムチェックから直接プログラムに取り掛かり、序盤はソフトとミディアムを使う陣営が大半だった。フェラーリ、トロ・ロッソ、ザウバー、ウィリアムズはドライバー間でタイヤを分けて作業を進めている。
開始から25分ほどが経過したタイミングでメルセデス勢がウルトラソフトタイヤに履き替えてコースに向かうも、ここではタイムを更新できず、ボッタスが6周、ハミルトンが5周を追加してピットに引き上げた。一方、ウルトラソフトを投入してすぐさまクイックラップをまとめたベッテルは1分16秒834をたたき出してトップに浮上する。
レッドブル勢とライコネンも自己ベストを更新し、前半45分間の走行が終了した時点でベッテルをトップに、フェルスタッペン、リカルド、ライコネン、ハミルトン、ボッタスが6番手に続いた。"ベスト・オブ・ザ・レスト"の位置にはハースF1のグロージャンがつけ、ルノーのサインツ、トロ・ロッソのガスリー、フォース・インディアのオコンがトップ10に名を連ねたものの、グロージャンが後続に0.4秒以上のリードを築いており、頭ひとつ抜けた格好だ。
最初のフリー走行でパワーユニットに不具合が生じたルノーのヒュルケンベルグは予防措置としてエネルギー貯蔵(バッテリー)を交換したとのことで、始動に時間がかかったものの、何とかセッションが前半のうちにマシンの修復と調整を終えて出陣を果たしている。
ハンガロリンク上空に灰色の雲が広がると一時は50℃に達していた路面温度が急下降し始め、雨の到来も予報される中、上位3チームがウルトラソフトを使ってロングランに励み、おおむね1分21秒半ばのラップタイムを刻んでいた。
各陣営がレースシミュレーションに励んだセッション終盤はタイムシートに目立った変化はなく、最後の5分は太陽が再び顔を出し、一度下がっていた路面温度が再び上昇している。
初日に実施された2回目のフリー走行は1分16秒834をマークしたベッテルがトップで締めくくり、0.074秒差だったフェルスタッペンが2番手、リカルドが3番手に入り、ライコネン、ハミルトン、ボッタスが6番手に続いた。
トロ・ロッソ・ホンダのガスリーは9番手タイムを残し、ハートレーは15番手にとどまっている。
トロ・ロッソ・ホンダは、ハンガリーでは競争力が上がっているようで、今日の予選が楽しみですね!