「一隅を照らす人になってください」
きょう放映された、最後の「3年B組 金八先生」の中で、金八先生が最後に言った言葉である。塾頭もよく言われる言葉である。今、この時には非常に重たい言葉である。
「一隅(いちぐう)を照らす」という言葉は、比叡山を開かれた最澄の著書『山家学生式)』より出典したものだそうである。
『山家学生式』は、人々を幸せへと導くために「一隅を照らす国宝的人材」を養成したいと、熱意をこめて著述されたものである。
一人ひとりがそれぞれの持ち場で全力を尽くすことによって、社会全体が明るく照らされていく。自分のためばかりではなく、人の幸せ、人類みんなの幸せ求めていこう。
「人の心の痛みがわかる人」
「人の喜びが素直に喜べる人」
「人に対して優しさや思いやりがもてる心豊かな人」こそ国の宝である。そして、そういう心豊かな人が集まれば、明るい社会が実現すると説かれている。
自分の置かれている場所や立場で、ベストを尽くして照らすこと。今、日本中の一人一人が一隅を照らすことが必要なときなんだと思う。私もできることを精一杯やりたい、ベストを尽くしたいと思う。今が試されているときなんだと思う。日々努力。