アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

樹に咲く花 (36) ユズリハ

2021-04-15 17:11:45 | みんなの花図鑑
雌花

ユズリハは雌雄異株。
この花は雌株に咲いた雌花。紅色部分は 柱頭。




ユズリハの名は 「春に新しい若葉が出ると、古い葉が席を譲るように落葉することから」(三河植物観察「ヒメユズリハ」)。
後で出てくる雄花はすぐ気が付きますが、雌花は 葉柄の赤に紛れていて、その気になって見ないと 気が付きません。





再度、紅色の柱頭のアップです。
べとついていて、ここにブヨみたいな虫が捕まっていることがあります。




これはやや黒ずんでいます。すでに 受粉済みか?




雄花

雄株の花。こちらは、よく見る「樹の雄花」といった感じ。




花といっても 花弁や蜜腺があるわけでもなく、おしべがバナナのように並んでいるだけ。




ユズリハの学名は Daphniphyllum macropodum
属名の Daphniphyllum は Daphne (月桂樹の古名) と phylla(葉) より。





樹に咲く花 (35) 黄金カシワ

2021-04-15 09:32:02 | みんなの花図鑑

安城デンパークに植栽されている樹で、撮影は ちょっと前の 3月31日。




実はこの木には樹名板がなく、代わりに メモみたいなエフが掲げてあり、そこには「黄金ナラガシワ」と書いてあります。
ところが 「黄金ナラガシワ」でググっても あまりヒットしません。
唯一「黄金ナラガシワ」でヒットした記事は デンパークの花木園にあるこの木の記事で、そこには 「ブナ科カシワの1種の「ナラガシワ」から作出された園芸品種。」とありました。(昨年の記事 より)




ただ 「オウゴンガシワ」 で検索すると、多くの記事が出てきます。
そこには「オウゴンガシワ」は 「東アジアに自生するナラガシワの園芸種」とあります。(同上)




あるいは 「オウゴンカシワ(Quercus aliena‘Lutea’)は、主に西日本に多く自生するナラガシワの黄金葉の品種で、その原木は大分県の山中にあると言われています(引用:「新しい樹種の剪定と育て方」小学館)。」(樹木好き!「オウゴンカシワ」)(同上)




春の新葉の展開が見事で、黄金色の新しい葉と、同時に伸びてくるひも状の花序に咲く黄色い花が鮮やかでとても綺麗です。
(同上)




すだれのように垂れ下がる雄花。




いっぽう、雌花は・・・
(ナラガシワは)「雌花序は新枝の上部の葉腋から出て、小さな雌花が数個つく。」
とありますので、このあたりに、雌花が咲いているはずなのですが・・・
やはり今年も見つけ損ねました。来年こそは(´・ω・)

なお、花は開花期間がとても短いです。