アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

樹に咲く花 (38) マルバアオダモ

2021-04-17 18:00:00 | みんなの花図鑑

マルバアオダモは 「モクセイ科トネリコ属の落葉広葉樹」。(wiki 「マルバアオダモ」)
別名:コバノトネリコ、アオタゴ。




アオダモとか トネリコ とか タゴ とか、みな 面白い名前だと思いませんか(´∀`)
アオダモの「ダモ」は「タモノキ」に由来し、タモノキとは、トネリコの別名だったのです。




道草ですが、、では 「トネリコ」ってどこからつけられた名前でしょう?
調べると、トネリコの樹皮に付着しているイボタロウムシが分泌する蝋物質が戸の滑りをよくすることから「戸に塗る木(ト-ニ-ヌル-キ)」とされたのが、やがて転訛して「トネリコ」になったということです。(wiki 「トネリコ」)




ところで、マルバアオダモの「マルバ」は葉が丸いとか 葉先が丸まっているということではないそうです。
これは、「アオダモ」の葉の縁が明瞭な鋸歯になっているのに対し、「マルバアオダモ」のほうは 鋸歯がほとんど目立たない、ことによるのだそうです。





さて、別のマルバアオダモの花です。
さっきの花は ほとんど真っ白だったのに、今度は やや褐色が混じっています。



マルバアオダモは 雌雄異株です。ひょっとして、この株は 雌株かと思ったのですが、雌花だともっと赤みが勝った雌しべが付いているので、雌花ではなく、花粉を放出し終わった雄しべの多い 雄花のようです。



葉は3-5(-7)葉からなる奇数羽状複葉の対生です。



アヤメ、ダッチアイリス - 紋様ちがい

2021-04-17 10:16:24 | みんなの花図鑑
へきなんタントピアで出会った2つのアヤメ科。

2つ並べてみれば 一目瞭然。
紋様が違います。



アヤメ

アヤメは アヤメ科アヤメ属の多年草。



どちらかというと乾いた草地が好きで、カキツバタのような湿地は好みません。




アヤメの花のトレードマークは この網目模様。アヤメには 文目紋(あやめもん)がある、と覚えておくと忘れません。



文目紋は格式高い感じ。




学名 は Iris sanguinea
種小名の sanguinea の語源を調べてたら、キツネノカミソリの学名が Lycoris sanguinea で、「種小名の sanguinea は「血のように赤い」という意味」とあったのでびっくりしました。アヤメの花は たいてい青っぽい紫色で 「血のように赤い」色の逆の色なんですけど (´v_v`)




ダッチ・アイリス

学名:Iris × hollandica
オランダで改良された球根タイプのアイリスで、改良に長い歴史があります。(garden-vision.net/flower/tagyo/iris_h.html)




和名は オランダアヤメ(オランダ文目)。ただし グラジオラスの和名もオランダアヤメだとか。



ダッチアイリス(オランダ文目)のシンボルマークは 中央花弁の根元にある黄色い紋様。



黄色いダッチアイリスもありますが、そのばあいも 花弁根元にはより色の濃い黄色い班があります。



派手さはないけれど、アヤメ同様、品格がありますね

なお、ジャーマンアイリスのばあい、この部分がブラシのような突起が生えた網目模様となってます。