アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

雨の日はコンデジで (6)

2021-09-15 18:19:00 | みんなの花図鑑
雨の日のコンデジ散歩、最終回は 野草というか、主に水田雑草です。
あいかわらず 名前が不鮮明なものがあります。
なお トップ画像はヒャクニチソウ(ジニア)を訪れたアゲハチョウです。花壇の花に置くのを忘れましたので、最終回に 駆け込みで乗っけておきます。



1 (コンデジ画像は3枚です)

ヒント:イネ科です








2か所で撮ったので、1枚目は違ってるかもしれませんが、2、3枚目は セイバンモロコシ です。

後日行って 確認してきました(↓)

デジイチ・マクロ画像です。
セイバンモロコシは イネ科キビ亜科ヒメアブラススキ連の帰化植物という位置づけになります。




イネ科の花にあたる小穂(しょうすい)に長い固い毛のような細長い突起物「芒(のぎ)」がついています。





2 (コンデジ画像は4枚です)

ヒント:イネ科です



ヒント:縄文時代には食べるために栽培されていたといわれています








答えは (たぶん)イヌビエ です。
これも 後日デジイチでマクロ写真を撮ってきましたので、ご覧ください。







手に取ると ボロボロ取れてきます。





3(画像は3枚です)

ヒント:典型的な水田雑草です



別名を アメリカチョウジタデといいます



こんな風に休耕田を埋め尽くしていることがあります。

で、答えは ヒレタゴボウ。
「ヒレタ - ゴボウ」でなく 「ヒレ - タゴボウ」なのでご注意を。
なお、タゴボウはチョウジタデの別名とのこと。





4(画像は2枚です)

草丈は 私の背より高かったです。




ちょっと自信ないですが、 ヒメムカシヨモギではないかと思います。
なぜ自信ないかというと、よく似た野草に オオアレチノギク というやはり大型の野草があり、これとの区別が 花がわずかに舌状花を携えているか(舌状花があれば ヒメムカシヨモギです)という点にあり、近くによって確認してこなかったので、自信がないのです。
また今度行って 確認してきます (^^ゞ

とりあえず、3日間にわたる 雨の日コンデジシリーズを終了します。
ここまでお付き合いいただき まことにありがとうございました \(^o^)/



雨の日はコンデジで (5)

2021-09-15 10:57:51 | みんなの花図鑑
雨の日のコンデジ散歩、今回は おおむね草本でなく木本を集めてみました。
コンデジは SONYの DSC-HX90v です。

例によって 名前が分からないものがあります、また勘違いしている木があるかもしれません。
その節はどうぞお知らせください。
最初に画像をお見せします。名前は画像のあとに出しますので、名前当てクイズとしても楽しんでいただけます (´∀`)
全部で9題あります。
では



1 (画像は3枚あります)










ネズミモチです。
モクセイ科イボタノキ属
学名:Ligustrum japonicum
よく似たトウネズミモチとは 葉で区別するのが一番分かりやすいと言われています。日に透かして見て葉脈がはっきり見えればトウネズミモチ、そうでなければネズミモチ。
それから、ネズミモチの葉は丸っぽいけれど、トウネズミモチの葉は相対的に長細く先がとがっています。


これは 5月23日に撮ったこの木(ネズミモチ)の花です。

ネズミモチの果実はやや楕円形ですが、トウネズミモチの果実はもっと丸いです。
両者とも モクセイ科ですので、果実は黒くなります。(今どき、「ネズミの糞」って言われてもねぇ)




2 (画像は1枚だけです)


マメ科ナツフジ属のサッコウフジです。
旧「みんなの花図鑑」時代に質問して 名前を教えてもらいました。(その時、このコンデジで撮った画像です)

そのとき 「クズの花に似た」と言って質問していました。
クズは マメ科クズ属(Pueraria)
サッコウフジは ナツフジ属(Millettia)です。




3 (画像は3枚あります)








これは 花の色が白いので シラハギ でしょうか?
シラハギだとしたら
「ミヤギノハギの変種で、白い花をつける。」(松江の花図鑑)
「ミヤギノハギ の変種と言われるが、 ヤマハギ にもまれに白花が存在し シロバナヤマハギ と呼ばれるが、区別は難しい。」(四季の山野草「シロバナハギ」)
「ニシキノハギの白花品種はシラハギという。学名は諸説あり、統一されていない。」(三河の植物観察「シラハギ」)




4 (画像は1枚だけです)


トウフジウツギです。
フジウツギ属(Buddleja)の属名から「ブッドレア(ブッドレヤ)」と呼ばれることが多いです。
トウフジウツギとフジウツギの原産地以外の違いはよく分かりません。




5 (画像は1枚だけです)

これって ナツミカンでしょうか?!
すみません、よくわかりません。




6 (画像は2枚です)






いちおう ピラカンサ としておきます。
バラ科のピラカンサ属(Pyracantha)。
通常ピラカンサの名前で呼ばれるのは3種タチバナモドキ・トキワサンザシ・カザンデマリ (ヒマラヤカンデマリ)の3種ですが、雑種も多く、これがそれらのどれに当たるのかは 果実を見ただけでは分かりません。




7 (画像は3枚ありますが、雨の日コンデジで撮ったのは 最初の1枚です)









これは観葉植物なので ちょっと難しいですね。
名前を フィカス・ウンベラータ(Ficus umbellata)と言います。
フィカス(Ficus)は イチジク属のことです。
1枚目は 散歩の途中の個人宅玄関先に置いてあった立派なウンベラータ。

2枚目は つい最近、大学時代の友人から授かったウンベラータの苗木。
3枚目は 西尾市憩の農園で売られていた完成形のウンベラータです(^^ゞ




8(画像は4枚ありますが、コンデジで撮ったのは 最初の1枚だけです。ただし すべて雨の日の撮影です)












大きさが分からないと イチジクとしか言いようが無いですよね
見た通り これは (上の フィカス・ウンベラータと同じ)フィカス(イチジク)の仲間で、学名を Ficus erecta(フィカス・エレクタ)と言います。
ですが、和名は全然関係のない「イヌビワ」となっています。




9 (さいごです。画像は5枚です)















マメ科のカッシアです。
カッシア(Cassia)は属名で、詳しくいえば、カッシア・コリンボサ(Cassia corymbosa)とか、ハナセンナ 
(Senna corymbosa)とか名前が付いています。そしてそれ以上に有名なのが「アンデスの乙女」という流通名かもしれません。
それらが 品種的に違いがあるのか、みな同じなのか、よくわからないので、私は単に属名で「カッシア」と呼んでいます。
カッシア属には 先だっても取り上げた畑のエビスグサ(Senna obtusifolia)がいますが、写真にみるような 特徴的な花が咲きます。
一つの花に3つのタイプの雄しべがついていて、下側の長い大きな葯の雄しべの位置に雌しべが伸びているのですが、それが右寄りのと左寄りのとあるというのです。


雨の日はコンデジで (4)

2021-09-14 18:14:42 | みんなの花図鑑
雨の日のコンデジ散歩、第4回は 畑の栽培種。


ハッカ ダンギク

最初ハッカだと思ってました。
nokoさんにコメントいただき、我に返りました (´∀`)
ダンギク(学名:Caryopteris incana )でした!




草丈は1m近くあります。



「ダンギクの花期は9月~10月。
花期になると、上部の茎の葉の付け根に花序を出し、茎を囲むように花径5~7㎜程度の小さな花を多数密生させます。」(ガーデニングの図鑑「ダンギクの育て方」)



「基本種の花色は淡い紫色ですが、白花やピンク色の花を咲かせる品種も流通しています。」(同上)




「「ダンギク」の名前は、キクに似たこの葉と、段をなして咲く花の様子に由来します。」(同上)




シソ

シソ(紫蘇、学名:Perilla frutescens var. crispa)は、シソ科シソ属の植物で、芳香性の一年生草本である。(wiki 「シソ」)



食用にする葉の色により赤ジソと、その変種の青ジソがあり、大葉は青ジソの別名である。(同上)




ニラ

ニラ(韮、韭、Allium tuberosum)は、ネギ属に属する多年草。(wiki 「ニラ」)












ジンジャー(リリー)

ジンジャーリリーは別名 ハナシュクシャ。(雑草図鑑(仮)「ジンジャーリリー」)



ジンジャーと略称されることが多いが、ショウガとは別属。観賞用や薬用に栽培され、暖地では野生化する。(同上)



白色のシュクシャ(ハナシュクシャ)の他に、キバナシュクシャ、ニクイロシュクシャなどが栽培され、交配品種も多い。(同上)







赤ピーマン?

ピーマンはナス科の一年草、およびその果実。 学名は Capsicum annuum 'Grossum' であり、トウガラシの栽培品種に分類される。(wiki「ピーマン」)
赤ピーマンはピーマンが完熟したものだが、赤色に変色する理由は「カプサンチン」と呼ばれる赤色の色素が増えるからだ(オリーブオイルをひと回し > 食・料理 > 保存 > #ピーマン)




トマト

トマト(蕃茄、英語: tomato、学名: Solanum lycopersicum)は、南アメリカのアンデス山脈高原地帯(ペルー、エクアドル)原産のナス科ナス属の植物、また、その果実のこと (wiki 「トマト」)



この匂いが好きです。




ナス

ナス(茄子、茄、ナスビ、学名:Solanum melongena)はナス科ナス属の植物。 また、その果実のこと。 別名ナスビともよばれる。(wiki 「」ナス)




トウゴマ

トウダイグサ科トウゴマ属、別名、ヒマ(蓖麻)
学名:Ricinus communis



学名のRicinusはラテン語でダニを意味しており、その名のとおり果実は模様と出っ張りのため、ダニに似ている。(wiki)




種子から得られる油はひまし油(蓖麻子油)として広く使われており、種にはリシン(ricin) という毒タンパク質がある。(wiki)






雨の日はコンデジで (3)

2021-09-14 11:06:11 | みんなの花図鑑
雨の日のコンデジ散歩、3回目は 少ないけれど つる植物を3つ。
例によって クイズ形式で 名前は 画像のあとに出します。



1 (画像は4枚あります)













フウセンカズラでした
[生育場所] 民家の近辺、道端、荒地
[分布] 帰化種  熱帯アメリカ、アフリカ、熱帯アジア、中国原産 (三河の植物観察「フウセンカズラ 風船葛」より)






2 (画像は3枚あります)









こちらはノウゼンカズラ(学名:Campsis grandiflora)でした。
仲間に アメリカノウゼンカズラ(Campsis radicans)があります。
ノウゼンカズラのほうだけ 萼部分がずっと緑色をしています。






3 (画像は2枚です)





最後は ノアサガオ(学名: Ipomoea indica)でした。
発色が良くないですが、ノアサガオは咲き始めは美しいブルーですが、徐々に色あせてきます。これは 雨の日とはいえ 午後に撮ったものなので、色にピンクが混じりだしてきています。
それと発色が良くないのは カメラがコンデジということもあるのでしょう。


4(付録: カメラについて)
撮っているカメラですが SONYのDSC-HX90V というコンデジです。発売は 2015年です。

カメラに詳しい方はよくご存じのように、この HX-90v って外観が SONYの1インチ高級コンデジの RX100シリーズそっくりなんですよ。(RX-100シリーズの中身を入れ替えた?)
このコンデジ(RX-100もそうですが)、上の画像のように ファインダーを内蔵しているんですよ
私にとって ファインダーの付いていないカメラはカメラじゃないので、コンデジだってファインダー付きが前提なのです !(^^)!
そのころまでは ファインダー付きのコンデジはけっこうありました。(もっともファインダー無しのデジイチも出てきてびっくりしましたけどね^^)


ただイメージセンサーが 当時のコンデジ標準の 1/2.3型だったのは画質も考慮する私にとってはマイナス条件でしたが、RX-100シリーズに比べ 30倍ズームなので たまには鳥も撮りたい私にとっては こちらを選ぶしかありませんでした(^^ゞ


発売から 数か月待って 少し値崩れしたころ買いました (^_-)-☆

雨の日はコンデジで (2)

2021-09-13 20:02:40 | みんなの花図鑑
雨のコンデジ散歩、今度は 畑に植わっている園芸用の花たちです。
例によって、花の名前は 写真のあと出します。
今回は ちょっと多く9種類あります。
そのうち私のほうが名前が分からないものがいくつかあります。皆さんのほうから 教えてください (^^ゞ



1 (画像は2枚です)





これは ノゲイトウですよね
ノゲイトウは、ヒユ科ケイトウ属の一年草です。
ところが 浜名湖ガーデンパークの園内植物図鑑 には この花を 単に「ケイトウ(セロシア)」と紹介しています。
かぎけん花図鑑には 「ノゲイトウ(野鶏頭)は、夏~初秋にかけて、桃色または赤い円柱状の花を咲かせる ヒユ科ケイトウ属の一年草です。ケイトウ属の別種で、野生化したものや、野生化したものの園芸品種を指します。 」
と説明されています。




2 (画像は2枚です)





こちらが、いわゆる ケイトウ(鶏頭) ですね
ヒユ科ケイトウ属(Celosia)には 大きく分けて 4系統(ケイトウ)あるそうです!






3(画像は3枚あります)









あまり自身は無いのですが、センニチコウ(Gomphrena globosa)でよろしいでしょうか?
センニチコウは名前の通り切り花にしても長く花が咲いているように見えるのですが、理由は 紫や上のように白い部分は花弁ではないからです。では何かというと葉の変化した小苞なのです。
よく見る「キバナセンニチコウ」も小苞部分は真っ赤で、そこに咲いている小さな花が黄色なのです。




4 (画像は2枚です)





これはホントに分かりません。筒状花の部分がふっくら盛り上がっているところはジャーマンカモミールに似ているような感じですが、あちらは 花弁が白ですよね?
「カモミール 黄色」でググると、ダイヤーズ・カモミール(Cota tinctoria / Anthemis tinctoria)という品種が出ては来るんですが、葉が違うような。
お分かりの方、教えてください。お願いしますm(_ _)m





5(画像は1枚です)


野生化している ヒャクニチソウ(Zinnia elegans) ですね(属名から ジニア とも)





6 (画像は1枚です)


キバナコスモス(Cosmos sulphureus)?




7(画像は1枚です)


ヒマワリ(Helianthus annuus)でしょう




8(画像は1枚です)


サルビア・ミクロフィラ( Salvia microphylla)(チェリーセージ) ですか?




9 (画像は1枚です)


トウダイグサ科の ハツユキソウ(Euphorbia marginata)です。




雨の日はコンデジで (1)

2021-09-13 08:17:14 | みんなの花図鑑
先だって秋そばの種まきをしましたが、今年は雨が多く 早くもそばの収穫は見込み薄です。
さて、雨の日の散歩はレンズや図体の大きなデジイチは持っていけません。
腰にデジイチをひっかけ、いい風景に出会ったらすかさずパチリします。
そんな風に散歩してると2時間などあっという間です。


第1回はアオイ科ばかり集めてみました。
一応、名前は 画像のあとに出すことにしますので、名前当てクイズとしても楽しめるようになってます!(^^)!
1





畑のオクラ(学名:Abelmoschus esculentus)です。




2





畑のローゼル(Hibiscus sabdariffa)です。




3 (画像4枚)













各地のモミジアオイ(Hibiscus coccineus)です。
系列のアメリカフヨウやタイタンビカスは見ることが少なくモミジアオイばかり目に付くのですが、時期があるのでしょうか





4 (画像は一枚だけです)


ちょっと暗かったです。
花はムクゲ(学名: Hibiscus syriacus)です。




5 (画像は3枚です)









これは八重のフヨウ(Hibiscus mutabilis)ですね

以上、雨の日コンデジで撮ったアオイ科の花でしたが、、、
考えてみるとアオイという花は無いんですね
「タチアオイ,ゼニアオイ,トロロアオイ,モミジアオイなどの俗称」という記事がありました。
古くはフユアオイを単にアオイと呼んだそうです。


アオギリ - 一丁上がり

2021-09-12 18:05:31 | みんなの花図鑑

イタドリは果実ができたばかりですが、こちら アオギリの果実はもう「一丁上がり」です(^^ゞ




「果実の形は特徴的であり、若い時期は5本のさやが垂れ下がったおもしろい形となる。」(植物雑学辞典「アオギリ」)




「8月のおわり頃からさやは内側が裂開して舟形になり、その周辺に種子が4つ付いている。」(同上)




「さやの中には、4つの種子が入っていたわけである。このような果実の形は、5枚の葉が変形したものであると考える意見もあり、花と葉の関係をよく表している例の1つにあげられることがある。」(同上)





「 種子はなかなか離れず、冬にこの舟形の心皮とともに風に飛ばされて散布される。」(同上)


イタドリ - 雌花~果実

2021-09-12 11:15:58 | みんなの花図鑑

昨日イタドリの雄花のほうをアップしましたので、今日は別のところで撮ってきたイタドリの雌花(と果実)です。
いきなりアップでイタドリの果実です。
果実(種子?)のまわりに花被片の変化した翼が伸びています。




イタドリの雌花と若い果実の穂。
左は節のあるイタドリの茎です。



以下順を追って…

イタドリの雌花。












雌しべの柱頭が透き通ったガラス細工のようです。








子房の付け根のほうにある褐色の器官は 雄しべと思われます。(たぶん退化している)




雌しべは受精すると 外周の花被片3枚が 果実の翼に成長します。




カエデの翼は最初から翼の形をしていますが、イタドリは 花被片が萼の役目をしたあと 翼果の一部に変化するんですね。




翼はいずれ枯れて乾燥し風に飛ぶように軽くなるのですが、今はまだみずみずしく キラキラ輝いています。




ヌルデ - 白い花

2021-09-11 18:00:00 | みんなの花図鑑

イタドリに似ていると思った円錐花序のヌルデの花。
でもフェンスが邪魔して近づくことができません。




そこで 過去に撮ったヌルデの花の写真を。
(2018-8-29撮影)




ヌルデも雌雄異株なんですね。この花は雄株の雄花のようです。




雄花の雄しべは5本あり、花弁は反り返っています。




さて、同じ場所で最近撮った画像に戻ります。
ヌルデはウルシ科の木です。
ヌルデの葉はこのように小葉の間の葉軸に、翼があるのですぐわかります。




こんなものがいくつも付いていました。
これは (こぶしの実に似ていますが)果実ではありません。




これはヌルデシロアブラムシの虫こぶです。
検索すると必ず出てくるのですが、このヌルデの虫こぶは古くはお歯黒の原料として使われていたそうです。
「採取時期は,虫こぶ内の幼虫が羽化する前がよいとされ,採集後は直ちに熱湯処理し乾燥させます。羽化した成虫が殻から飛び出してしまった後の虫こぶは,品質が低下し生薬や染料の原料としては適していないといわれています。」(日本薬学会「今月の野草/ヌルデ」)




再びアーカイブより。
10月になると(雌株には)果実ができます。



熟してくると果実を白い物質が覆うことがあります。
この成分はリンゴ酸カルシウムで、酸味のある塩辛い味がするそうですが、私は気持ちが悪いので一度も試したことはありません。
ウルシ科だけど、おいそれとはかぶれないとは言われてますが…


イタドリ - クイズ

2021-09-11 10:48:39 | みんなの花図鑑
今から 同じところ(豊田安城自転車道・渡刈地点)で撮った4枚の写真をお見せします。
4枚のうち 3枚はイタドリです。1枚だけ 別物です。
それは 何枚目で、それは何の木でしょう?


1枚目




2枚目




3枚目




4枚目




答えはこの画像のあとに


答えは
3枚目で、この写真だけ 「ヌルデ」でした。
そもそも イタドリは草本で、ヌルデは木本。
全然違いますが、イタドリは大きくなると木本化します。ブログ記事「大巧寺のイタドリの木」を参照してください。このベニイタドリ?(雌株)、高さが2mくらいあるというし、どう見ても草本とは思えません。
ヌルデも鳥が種子を運ぶのか?道路わきによく生えてきています。幼木だとイタドリくらいの丈のことはよくあります。
この時期 よく似たような白い花が咲いていると、一瞬分からなくなることがあるのは私だけではないようで
他の方のブログにも「イタドリ、ヌルデ」という記事を見つけました (^_-)-☆
(ヌルデは 次回 取り上げる予定です)



以下、とりとめもなく? イタドリの花を観賞します。

この画像を撮ったのは昨日(9月10日(金))のことですが、秋空でした。(今日はまた 雨です)




イタドリはタデ科ソバカズラ属(Fallopia)の「多年生植物」(wiki 「イタドリ」)。
多年草と言わないで 「多年生植物」といっているところがこの植物の特徴をよく表しています。

属名の Fallopia は イタリアの医師、解剖学者ガブリエル・フェロッピオ(1523~1562)への献名とのこと。




Fallopia japonica
種小名は 「ヤポニカ」ですが、分布は北海道西部以南の日本、台湾、朝鮮半島、中国で、まとめると東アジア原産種。




イタドリは雌雄異株です。この花は雄花です。
「雄花はおしべが花弁の間から飛び出すように長く発達しており」(同上)




鈴虫より小さな虫が来ています。
葉柄の付け根の下側に赤い花外蜜線というのがあり、そこを舐めているようです。




こちらはハエ?




雄しべは8個あるそうです。(数えてません m(_ _)m)




他のタデ科の花ですと、「花弁は無く…」とコメントが付くのですが、これは 花弁 で良いようです。