12月11日 奈良NHKNEWSWEB
ことし7月の火事でかやぶきの屋根などが焼けた安堵町の重要文化財、「中家住宅」について県は建物を半解体してから直す方法で修理を進めることになりました。
ことし7月、安堵町にある「中家住宅」で、近くで枯れ草を燃やしていた火が燃え移り、国の重要文化財に指定されている「主屋(しゅおく)」という建物のかやぶきの屋根がほぼ焼けたほか、天井や柱の一部にも被害が出ました。
奈良県や国で協議した結果、建物を半解体して修理する方法がとられることが決まり、今年度から工事に着手することになりました。
今年度は修理を前にした現地調査や耐震診断などを行う予定で、県は12月定例県議会で審議される一般会計補正予算案に必要な経費、1600万円を盛り込みました。
また、来年度以降は建物の解体などのため「素屋根(すやね)」と呼ばれる工事用の足場を建設し、一連の修理工事は令和10年度まで行われる予定です。