2024/12/12 読売新聞オンライン
夜明け前の海へ向けてカッターをこぎ出す学生たち(舞鶴市で)
舞鶴市の海上保安学校で11日、毎冬恒例の早朝訓練が始まった。普段より1時間早い午前5時30分、約540人が海岸に整列。体操で体を温めた後、カッターと持久走、制圧術、剣道、水泳の5種目に分かれ、1時間半の訓練をこなした。
開校間もない1955年から続き、今年で70回を数える。春秋の半年ごとに新入生を迎える同校にあって、先輩期の学生は卒業を前にした最後の大規模訓練で、後輩期にとっては入学後に初めて臨む試練の行事だ。
地村智明・教育訓練部長は訓示で「海上の事件事故は夜中や荒天など悪条件で起きることが多く、この訓練は現場での自信につながる」と学生たちを励ました。訓練は19日まで続く。