さよなら三角 また来て四角...日本編☆第二章☆

オーストラリアから10年ぶりに帰国。特別支援教育に携わりながら
市民農園・家庭菜園に励んでいます。

盲導犬訓練センター

2016年02月22日 21時06分31秒 | Web log
今日は、ベンジャミンの遠足にくっついていって....盲導犬センターへ。

純粋に盲導犬センターに行ってみたかった....

かなり前に..たぶん、20年くらい前にもとある盲導犬センターに
マイクと行ったの覚えていますが、そこは閉鎖しちゃったのかなぁ。
もうないみたいです。

でも、近くに別の盲導犬センターがあるとは!

うれしい。

ということで、子供たちに混ざって私も興味深深。

わたしたちを案内してくれたのがGちゃん。2歳の女の子。

すごく人が好きで、人と一緒にいるのが好きな黒のラブラドール。

可愛かった....

盲導犬は

20から30の指示語を覚えて使い分け、主人が行く主要な場所を覚え(スーパー、
郵便局、駅、銀行、病院などの行きつけの場所)、主人が歩くのに妨げとなる障害物を
みつけだし(障害物の幅、高さなども判断し)何が一番安全かを判断して、行動します。

例えば、主人が郵便局にいこうとしていて、その場所を完全に覚えていて、どこで
曲がるか、どこで横切るかをわかっていたとしても、絶対に自分の判断で行動はしません。
必ず十字路などの分岐点では、立ち止まって主人の指示を待ちます。そして指示がでてから
行動します。

2ヶ月から1才まではパピーウォーカーの元で生活して、人間との生活に慣れさせ、
1才になったら訓練に入ります。大抵一年くらいかかるそうです。

飼い主になる人との性格や生活環境、そして盲導犬の性格、得意不得意を考慮して
双方にとってベストなマッチングをするように訓練士は様々な方向から、できる
限りの可能性を考慮し、飼い主と盲導犬を知り尽くします。

そしてマッチングしてから、一ヶ月訓練センターで実生活を共にしてデビューと
なるわけです。

本当に根気のいるプロセスですね。

現在、3000人の盲導犬が必要な視覚障害者がいるらしいですけれど、実際には
984頭しか日本国内には盲導犬がおりません。

全てが全て盲導犬になれるわけでもなく、マッチングが上手くいかなかったり
せっかく育てても犬にアレルギーがあったりして、盲導犬不適になったりなど
様々なハードルがあったり、または資金難、犬の絶対数が海外に比べると少ないと
いった文化的なことなど、いろいろあるらしいです。

それから盲導犬を受け入れる店がまだまだ少ない、他のお客さんを考慮して
動物を入店させたがらない、盲導犬に対する認識が広まっていないなど、
社会的な壁もまだまだ厚いようです。

本当にいろいろありますね....

盲導犬が盲導犬として活躍できるのは10歳まで。それ以降は引退。
それだけ盲導犬というのは大きな責任感の中で主人の安全のために
その業務を全うするわけです。すごいですね。そしてけなげですね。

指示語の中で一番最初に教える言葉は「Good」。

これが、盲導犬にとって学習の動機付けになるらしいです。

指示したことを間違いなくしたとき、Goodといって、いっぱい褒めてあげる、
主人が満足していることを表現する→犬が喜ぶ→幸せを感じる→主人のいう事を聞きたいと思う→
さらに覚える、学習の動機付けになる。

こういう流れになるらしいです。

子育てもそうですよね。

やっぱり動機付けが楽しい、うれしいというところからこないと長続きしない。

盲導犬も盲導犬という仕事を喜んでやれる犬であることが大切というか、でないと
飼い主も盲導犬にとってもお互い不幸になるだけだから...と、訓練士が説明
してくださいました。

本当にそうだなぁと思います。

短い見学でしたが、色々勉強になりましたし、Gちゃんにメロメロになって
帰ってきました。

今回はベンジャミンの学年の付き添いで行ってきましたが、犬が好きなジョナサンも
是非連れて行きたいと思います。

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