ミラーサイクル(可変圧縮)で、1.5L自然吸気エンジンをなぜ、1.0Lターボに
簡単に移行出来ないかの続き。原因は電気式CVT(遊星歯車式で、スチールベルト無し、クラッチ無し)に有る。この記事が参考になる。
(下記の記事の普及しないの意味は、特許を公開してるのに各社の採用が少ないの意味)
この記事で、以下の部分を引用。そう、モーターの電気抵抗を遊星歯車の駆動力としているので、エンジンパワーの特性がモーターの電気抵抗にマッチしてないと、上手く遊星歯車が回らないのだ。ので、単純に1.0Lターボを付けてもトルク特性が異なるので全然走らないと思われる。
【以下引用】
トヨタ以外の自動車メーカーがTHSを採用したケースは、これまで2例しかない。それはマツダが現在のMAZDA3の先代モデルにあたるアクセラに設定したハイブリッドである。今から5年ほど前、発売当時の試乗会で、その開発を担当したエンジニアに話を聞く機会があった。
アクセラ・ハイブリッドに搭載されたエンジンは、2リットルのSKYACTIV-G。しかし、その最高出力は通常のアクセラ20の155ps(114kW)に対して、99ps(73kW)。これなら111ps(82kW)を発生する1.5リットルエンジンを搭載してもいいのでは、とエンジニアに尋ねたのだ。
すると返ってきたのは、このエンジンスペックは30プリウスの1.8リットルエンジンに特性を合わせた結果で、1.5リットルエンジンではそうした余裕がないということだった。つまり、アクセラ用にTHSを最適化して搭載したのではなく、吊るし(引用注:トヨタから買ったそのままの意)のTHSにアクセラのエンジンを組み合わせたのである。
トヨタから技術供与を受け、サプライヤーからはTHSシステムのハード面を供給されたものの、その制御が複雑過ぎてハイブリッドシステムには変更を加えることができず、エンジン側を、すでに完成されたTHSに合わせるしか方法がなかったのだそうだ。