花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

そろそろ山分けでもしますか

2020年01月26日 | 研究
土肥実験室には2つの倉庫がありますが、そのひとつはフローラ財産の隠し場所。
またメンバーが大会でいただいた賞状や盾などを仕舞う保管庫にもなってます。
彼らがチームとして活動するのは2〜3年生の2年間。
その間にいただいたものを大切にしまっているのです。
そんな賞状を持ち帰ってもらうのが、課題研究の最後の授業。
今年はバブルボーイズが明日、その日を迎えます。
先日、こっそり賞状がちゃんとあるか調べに行ったところ、
取りも取ったり、なんとこんなにもありました。
バブルボーイズはたった二人のチーム。
どうやら一人で何枚もの賞状と盾を持ち帰ることになりそうです。
ファイナルフローラの活躍に刺激を受けて
フローラの門を叩いたバブルボーイズ。
いかにも簡単に賞状をいただいてくるフローラを見て
自分たちだってと思い、入門したはずですが
実際に1年半活動してみてどう感じているのでしょうか。
受賞の影には、とんでもない活動と練習量があったことに気がついたでしょうか。
そして活動する前に自分が思っていた一生懸命の限界が
実はもっと先にあったことに気づいてくれたら嬉しいと思います。
卒業論文も完成し、最終回は回想タイム。
彼らからどんな話が聴けるか楽しみです。
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聖地巡礼

2020年01月26日 | 研究
だいぶ雪は溶けてきましたが
ハンターズの本拠地である馴化温室はご覧の通り雪だらけ。
悲しいことに雪が邪魔して扉が開かないのです。
さてこの日の主役はバブルボーイズ。
今から1年半前、環境研究をしたいとフローラの門を叩いたツワモノです。
活動を始めた当時はまだフローラもいたので、
時々この温室に足を運んでは実験に必要な物品を借用していました。
そんなバブルボーイズもまもなく卒業。
次回で課題研究も千秋楽ということで、
お礼を兼ねて久しぶりに温室を訪ねたのです。
するとどうでしょう。開かなかった扉がスッと開くではありませんか。
まさに花の女神フローラが、訪ねてきた彼らを招き入れたかのようです。
これにはびっくりしました。彼らが今年取り組んだ屋外試験は
すべてこの温室で準備が進められました。
したがって彼らにとって憧れのフローラの聖地であるとともに
二人で試行錯誤した思い出の場所でもあるのです。
聖地巡礼。女神フローラが微笑んでいます。
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別世界

2020年01月25日 | 園芸科学科
ガラス温室の中のビニールハウスの中には
なんとご覧のとおり、見事なシクラメンが咲いているではありませんか。
外は氷点下なのに中は別世界です。
でも名農祭の色とりどりのシクラメンと違い、
ここに咲いているのは赤と白だけです。
今、シクラメンを販売している噂は聞いたことがないので
不思議だと思っていたら、その理由を先日の地元紙で知ることになりました。
実は1月29日から八戸市で国体の冬季大会が始まります。
この花はその開会式会場や各競技会場を飾るためのもの。
大会ステッカーを貼られたプランターで
選手や応援される皆さんをおもてなししようというわけです。
もちろん手入れをしているのは園芸科学科の皆さん。
同じ学校にいるのに知りませんでした。
今春から募集停止になる園芸科学科。
学校はもちろん、地域の環境緑化活動を牽引してきた
最も名農らしい園芸科学科がなくなってしまうのはとても残念ですが
ぜひ会場で園芸科学科の開催時期にぴったり開花させる高い技術をご覧ください。
さて草花の学習は環境システム科に移行する予定。
今まで男子が多かった環境システム科に、今度は
草花栽培を学ぶ女子がたくさん入ってくるかもしれません。
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家の中にまた家

2020年01月25日 | 園芸科学科
寒さのため生徒の実習がしばらくお休みとなっています。
そんなこともあって最近はなかなか農場に足が向きません。
特に果樹園である第1農場や野菜圃場である第3農場は
ちょっと遠いのですっかりご無沙汰しています。
とはいってもまもなく節分。つまり暦の上では春になるので
何か動きがあるのではと思い、近場にある園芸科学科のホームグラウンド
第2農場の草花温室を覗いてみました。
すると大きなガラス温室の引き戸を開けてびっくり。
室内がすっぽりビニールで覆われているのです。
簡単にいえばガラス温室の中にまたビニールハウスがあるのです。
家の中にまた家。いったいこんな二重被覆した中で
何が栽培されているのでしょう。
気になるので、思い切って入ってみました。


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目的外使用

2020年01月24日 | 学校
皆さん、何だと思われますか。なんとこれは電子英単語帳。
昔よく単語を紙に書いては、めくりながら暗記したものですが
こちらはその電子版。なんとUSB端子があって、それをパソコンに繋げ
専用アプリを通してこの中に好きな単語や意味などを書き込める単語帳なのです。
ご覧ください。かなり使い込んでいるように見えませんか。
使い込んでいるのは事実ですが、実は用途外使用なのです。
今から20年前、農業経営シミュレーションという学校設定科目を同僚と立ち上げました。
生徒たちに畑を貸して、野菜の生産販売法人を作らせ
その生産、販売、加工などの体験を通してさまざま学んでもらおうという
全国でも例のないユニークな科目で、大いに話題となりました。
「何を栽培してどう売るのか」など経営に関わるすべてを思い切って生徒に任せることで
彼らは責任感を感じ、人が変わったように自主的に取り組むようになりました。
この変容は事件ともいえるもので、全国からそのノウハウを学びに先生方が来校され
その対応に追われたものです。また県外にも招かれ講演などしたものです。
さてこの科目、先生はティーチングではなくコーチングに徹するという特徴があります。
相談には乗るけれど、こちらからは一切指示しないというものですが
すると生徒から支柱を貸して欲しいとか、マルチが欲しいとか頼まれます。
これらはすべて売り上げから差し引かれるものなので、
すべてこちらも記録する必要があります。そこで活躍のがこの単語帳。
電源を入れると何がいくらなど金額はもちろん、各法人の株主名などが記録されています。
今ならスマホですべて済む話ですが、20年前はそんなものありません。
そんなことで大活躍しました。今は製造中止。せっかく発見したのですが
残念ながらアプリをダウンロードすることもできないので、もう使えないようです。
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