花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

花梅と実梅

2021年07月27日 | 学校
名農の玄関前にある梅の木の下にたくさんの実が落ちています。
熟して落果したと思いますが、なんだか食べたくなります。
しかし食べられるものかは不明。
なぜなら梅には花梅と実梅の2種類があるからです。
栽培用の実梅はもちろん食べられますが、花を鑑賞するための花梅は
食べられるものと渋くて食べられないものがあるのだそうです。
そんなことでかじってみる勇気がない環境班はいつも眺めるだけです。
さて梅といえば和歌山県の南部高校。南部と書いて「みなべ」と読み
あの日本一有名な梅の品種「南高梅」を作り上げた農業高校として
あまりにも有名です。調べてみると青森県同様、現在は学科改編で
南高梅を生んだ園芸科や生産技術科などはなくなり
「食と農園科」と「普通科」の2学科制になっていました。
しかし私たちも参考にしたいユニークな取り組みもなされています。
まず名農の学科は2類型ですが南部高校は栽培系、加工系、食文化系の3つ。
学科数を減らして類型を多く設けることで、幅広いニーズに応えています。
また栽培系の類型には「ウメ」という科目もあります。
さすがは南部高校。日本一の梅を学べる学校設定科目が残っていました。
また加工や食文化系の生徒たちが腕を磨くカフェも校内に設置されています。
地域の方が来校され、自校製のパンやジャムをコーヒーでいただいてもらい
お帰りには生産系の生徒たちが育てた野菜を買われる。
どうやら生徒たちにたくさんの学習の場を提供しているようです。
超理科生徒の高校生食堂は有名ですが、食材と加工品を自作できる
農業高校なら確かに同じような取り組みができるんですね。
さらに驚いたのが社会人向けの聴講制度があること。
指定された科目だけですが、生徒と一緒に授業を受けられるとはユニーク。
新しい地域密着のスタイルだと思います。
学校統合、学科改編、全国募集などさまざまな課題山積の青森県。
ピンチを楽しく発展的に乗り切る知恵が全国にはたくさんあります。
なお前々日、地元新聞に環境班の受賞記事が掲載されていたそうです。
見逃しました!
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おやすみなさい

2021年07月26日 | 学校
ここはチームフローラフォトニクスが
勝手に学校内に作ったクリスマスローズガーデン。
こっそりと植え、皆さんが気がつく頃には、
すでに卒業していないという愉快犯の仕業ですが、
犯行からもう4年。クリスマスローズはしっかり根づいたようです。
さて4月にはきれいな花を咲かせていたクリスマスローズですが
今はご覧のとおり、花も色あせてしまいました。
それでも花弁のように見える部分はガクなので散ることはありません。
「落ちない花」「散らない花」として受験生の縁起物になるのもわかります。
ところで花の中央が茶色になっているのがわかりますか。
ここは先日まで大きな種子の入った袋があったところ。
どうやら袋が破れて種子が周囲に放出されたようです。
夏の暑さが苦手なクリスマスローズやシクラメン。
これからは涼しい秋になるまでしばし休眠することになります。
おやすみなさい。さて眠りについたクリスマスローズとは正反対に
明日はフローラハンターズが初の発表会に挑む日。
とはいっても交流会的なものなので戦う必要はありませんが
それでも初陣は緊張するものです。
これからいろいろな発表にチャレンジしてもらう予定ですが
大切なのはポジショニング分析。己の力を知ることです。
こちらも大舞台で発表したり質問応答する姿を見るのは当然初めて。
まずはメンバーの実力を見せてもらいましょう。
でも台風が気になります。
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立ち位置

2021年07月25日 | 環境システム科
環境班は環境システム科所属の研究チームです。
園芸科学科の草花班だったチームフローラフォトニクスが
環境システム科の新設に伴って移籍。早いものでもう7〜8年経ちました。
しかし移籍してからも実は、微妙な立ち位置の変化はあります。
環境システム科には工業系の生産システム類型と
農業商業系の園芸ビジネス類型の2つに分かれていて
2年次から選択したそれぞれ類型で専門分野を学びます。
この類型は全員が共通に学ぶ課題研究にも関係していて
結成時、環境班は園芸ビジネス類型を希望した人だけが
入ることができる研究班でした。そして工業系の類型を希望した人は
工業系の研究班だけ、どちらの類型からでも入れるのは
施設園芸研究班だけという縛りがありました。
しかし数年前からどの類型に所属していても
好きな研究班に入ることができるよう改革されています。
そんなことで昨年、大活躍したトレジャーハンターズも
今年結成されたフローラハンターズのメンバーも類型では半々。
したがって普段の専門科目では2手に分かれて活動し、
課題研究で初めて一緒になるという混合チームになっています。
同じクラスとはいえ、学習内容や環境が違う類型に所属しているメンバーが
うまく活動するにはコミュニケーションが重要となります。
これは1学期最後の課題研究の様子。類型の違うメンバー同士ですが、
どうやら上手に協力しながら活動しているようです。
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クラウドファンディング

2021年07月25日 | 
世の中はクラウドファンディングばやり。
いろいろな企画がたくさんの方の支援を受けて動いています。
ここに小さなスイカの種子がありますが、品種はピノガール。
マイクロシードと呼ばれる通常の4分の1ほどの小さな種子が特徴のスイカです。
実はスイカ、この15年間ぐらいで生産量も栽培面積も25%ほど減少しています。
そういえば昔と違ってスイカを食べる機会が減ってきるように思います。
スイカが敬遠される理由のひとつが種子の存在。
種子が邪魔になり、食べるのが面倒臭いと感じる方が増えているからです。
種無しスイカという選択もありますが、この種苗会社が考えたのは
種子を小さくすること。種無しではなく、種ごと食べられるスイカの開発です。
先日、初めて食べましたがまったく気になりません。
普及するにあたって利用したのがクラウドファンディング。
全国からたくさんの支援をいただいたそうです。
現在は栽培農家も増え、日本各地で購入できるようになりました。
もし見つけたら一度食べてみてください。
ところでブドウの種子が気になるという人もいます。
気にする人は、種子を吐き出して食べますが
種子の周囲は酸っぱいのでどうしても味が悪くなってしまいます。
昔、大学の先生が「ブドウの種子を食べて盲腸になったり
お腹からスイカの芽が出てきた人は誰もいない。
ブドウとは種を吐き出して食べるものではなく、
甘い実を種子ごと飲み込むものだ」と講義されたのを覚えています。
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夏休みの宿題

2021年07月24日 | 学校
地域の小中学校も夏休みに入りました。
夏休みといえばつきものなのが「宿題」。
その昔、農業クラブで伊奈かっぺいさんを招いて
全校生徒職員に講演をしていただきましたが、
確か夏休みの宿題は計画的にこなすのではなく
休みが終わる直前にやるようにと話されていたのを覚えています。
理由は大人になって困るから。大人の仕事は突然やってきて
締め切りは明日までという理不尽なことが当たり前の世界。
そんな社会に適応するには計画的に取り組んではいけないというのです。
もちろん生徒は大笑い。しかし先生方は妙に納得して今のを覚えています。
さて名農からも地域の子供たちに宿題が出ました。
それが食と科学のコンテスト「アグリチャレンジ」。
サイエンス部門はいつも通りの自由研究ですが、
人気のフード部門の今年のお題は「保存食」。
写真付きオリジナルレシピを考えて応募してください。
公募ポスターにはステイホームを楽しめとあります。
小・中学生なら誰でも応募可能。かつては県外からも応募がありました。
家族でワイワイ楽しく取り組んではいかがでしょうか。
今年の要項を見ると、入賞者は10月下旬に開催予定の文化祭で表彰するとのこと。
もちろん副賞もあるはず。名農からの宿題を楽しんでください。
ポスターはこちらから。要項や応募用紙は
本校ホームーページからダウンロードしてください。
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