いよいよスタート!!
高速の流れに乗る。50m程度進んで確認すると6位ぐらいだ!?かなりハイペースのつもりが右側の流れが強いのか? ちょっと焦ってさらにペースを上げる。沈下橋をくぐり50mほど進んでトップになった。
第一急流もトップ。ところが超えた所で右から一人。このコース取りは番長さんだ。横に並んで進む。200m進んで完全にトップを奪われた。流石に速い!! 400m後ろに付いていたがコース取りが違う。少し左に行っている・・・。予定通り右のコースをとった。20mくらい離れているがまた併泳する形になった。
ところが3.5kmのスタート地点くらいでどんどん離される。向こうのコースが良いのかとコースを変える。この時すでに10mは離れている。また自分のコースに戻したり番長さんの後を付いたりと結果的に蛇行する形になってしまった。
もう迷わず番長さんのコースに付いていくと決めた! この地点で30m離れている。まだ諦めるような時間じゃない。ひたすら追いかける。差が20m程度になった。
この10ヶ月の番長さんの練習は尋常ではなかった。忙しい仕事をしながら家庭を大切にし、尚かつあの練習量!! 俺も練習はしているつもりだったが番長さんはもっととんでもない! 学生なら「頑張ってるなぁ」程度だが、社会人になってからの練習の大変さはまた別だ。レース中も時々「あの人になら負けても良い」と思ったりする。そんな感情もあるが、大学時代のトライアスロンの練習・コーチ時代の練習を考えたらまだまだ俺の方が上のはず!! まだ行ける。
次の急流に入った。番長さんは予定よりかなり右に行っている。急流は流れに任せた。前を確認するとさらに差が広がっている!? そんな右だったか?
これから残り1kmまで全く差が詰まらない。さすが!! 今までの番長さんの練習に敬意を表し最後まで全力で追いかける。
「最後の急流でラストスパート勝負が出来たら良いですね。」という昨日の会話を思い出す。スイマセン。付いていけませんでした。
最後の急流も何をやってんだか左に流れ橋桁のテトラポットにぶつかった(笑)
大回りのゴールへのコースも理解していたが船にぶつかった。「この船回って!!」というので回ろうとすると、泳ぐ方向に船が付いてきて進路をブロックする。嫌がらせか!!
なんとかゴール。ふらふらしながら上陸すると番長さんが待ってくれていない?? おや?? 辺りを探すとドロンジョ様がいた。
「負けました・・・。番長さんは・・・?」
「あそこ」と言って四万十川を指さした。「あれ? じゃあ1位は??」
「若い人でしたよ。」
全くわからなかった・・・。冷静さを欠いていたな・・・。なるほど。それであのコース取り・・・。
番長さんがゴールし握手。3人でビニールプールに用意された四万十温泉で癒される。
負けたか・・・。
しかしドロンジョ様が総合4位!! 年齢別1位!! おめでとうございます。