写楽湯遊

キャンピングカーで名所旧跡を訪ね、温泉に浸り、たまに山歩き、写真撮影、釣りなどを楽しんでいる夫婦です。

次の手提げカゴの設計

2024年05月14日 | 竹細工

苦労したが何とか手提げかごを完成させ、妻にプレゼントしたのは春の車旅に出掛ける少し前だった。

次の作品はその籠をもう少し進化させた手提げかごを作る事にした。

竹ヒゴの幅を一種類ではなく三種類使い、その本数を色々と組合わせる事で変化を付ける事にした。

どの様なイメージになるのか図面を描いた方が良いと教わりパソコンで描いてみた。

ヒゴの幅は1.5mm・2.2mm・3.5mmの三種類を6本・5本・3本~と並べて、編み込んで行く。

波網代編みと言い、この様な模様が出来上がる事になる。

図面では波模様が綺麗に描かれているが、かなり難しそうだ。

素人が挑戦する様な代物ではないと言われている。

前回作った手提げカゴも大変苦労したのに、それより難しいと言われ不安がよぎる。

もし途中で諦めても何らかの収穫が有るだろうと挑戦する事にした。

先ずは3種類のヒゴ作りをスタートする事にした。

 


手提げカゴの仕上げ

2024年04月10日 | 竹細工

手提げカゴの編み込みは終了したが、これで終わりではない。

先ずは余分なヒゴをカットし、縁を整えた。

仕上げに籐紐は欠かせない。

その籐紐も使う場所によって幅が違う。

幅決め機で必要とする細さに削る。

左が元の籐紐で右が細くした籐紐です。

先ずは事前に作っておいた枠用の幅広い竹ヒゴを曲げる事から始める。

フライパンでお湯を沸かし、その中にヒゴを浸しゆっくりと曲げて行く。

外側用と内側用の2本でセットになる。

曲げた状態で氷を入れた冷水で冷やすと、その曲がった状態で固定される。

カゴの縁を枠で挟み込むため、外枠と内枠の2個必要である。

更にそれを取り付ける際の細い丸ヒゴも曲げる。

取っ手の取り付け部材とコーナーガード材も熱湯で曲げ、4個作る。

曲げた枠をカットし接合部をクサビ形に削りボンドで接着する。

更に接合部が剥がれない様に竹ピンで留める。

編み上げた縁を挟み込む為、外枠と内枠のサイズ差の調整が難しい。

丸ヒゴもそのサイズに合わすのだが、ピッタリ合わないと隙間が出来るなど出来映えが悪くなる。

飛び出ている余分なピンをカットし、縁を曲げた枠で挟み丸ヒゴで縁取りをしながら籐紐で取り付ける。

枠付けが終ると取っ手を取り付ける。

その際もピンを挿し込んで補強する。

余分なピンを切り取り籐紐で枠に結び付ける。

これによりピン跡も見えなくなる。

コーナーガードを取り付け、底に力竹を挿し込んで補強する。

妻の手提げカゴが欲しいとの一声からスタートした。

ビギナーには難しいと言われながらも、先輩から手ほどきを頂き何とか完成した。

妻はとても喜んでくれた!!

この作品を作る事で新しい事を沢山学ぶ事が出来た。

春の車旅で暫く竹細工教室は休む。

次の作品も手提げかごを作る予定である。

編み方が更に難しくなるので、出来上がるか心配だが挑戦する事にした。

終わる事が無い竹細工である。

 


手提げカゴの編み上げ

2024年04月01日 | 竹細工

少し前にヒゴ作りで苦労した話を載せたましたが、今日はその後のかご作りの話しです。

先ずはカゴの底作りから始まります。

最初はここから!

長桝網代底の出来上がりです。

次は側面を編み上げて行きます。

下の写真の様に工程ごとに先生が手解きしてくれますが、直ぐには覚えられません!( ノД`)シクシク…

何度か間違いながらも少しづつ進み、コーナーが立ちあがってきました。

側面が編み上がってくるとカゴらしくなりました。

途中から編み方を変え透かし模様になります。

編み揚げが終りました。

カゴの全容が見えてきました。

ここまで出来上がれば9割方は終わり、完成まであと少しです。


竹ヒゴ作り

2024年03月07日 | 竹細工

竹細工サークルに通い始めて3年目に入った。

と言っても車旅で年間4ヶ月ほどは休んでいるので、実質的に習っている期間は1年半以下である。

今チャレンジしているのは手提げかごだが、初心者にはかなりハードルが高い。

先ずはヒゴ作りからです。

作品の良し悪しの8割は竹ヒゴで決まると言われています。

今回のヒゴは長さ85~90cm、幅3 mm、厚さ0.3mmで、予備を含めて250本を作った。

先ずは2節で85~90cmの竹を選び、2節毎に切る。

 

割る前に真ん中の節を綺麗にする。

筍の皮の名残が節回りに有り、それを切り出しナイフで削る。

割る為の目印を、少し大きめの4mm幅で付ける。

その印に沿って鉈で割るが、簡単そうに見えるが左右対象に割るのが難しい。

ヒゴ4本分の大きさに割り揃える。

それを半分(2本分)に、更に半分(1本分)に割る事で4mm幅に調える。

次に身側6、皮側4の割合で剥いでいく。

剥いだ皮側を更に身と皮を半分ずつに剥いで、更に半分にと繰り返し厚さ1.5mmほどにする。

次は幅決め機で削るが1回目は4.0mmに、2回目で3.0mmと2回に分けて行う。

幅決め機が2台あるので1台を4.0mmにもう一つを3.0mmにセット。

次は厚さ決め機で身側を少しずつ削り、皮側が0.3mmになる迄繰り返す。

真中の節の所は厚さ決め機では削れないので、このあと切り出しナイフで一つずつ削り落とす。

最後に面取り機でヒゴの四つ角を削り滑らかにして完了である。

これを230本繰り返すのだが、それぞれの工程で折れたり細くなり過ぎたり薄くし過ぎたりの失敗もあり、実際はこの本数より多い作業を行っている。

このヒゴ作りだけで1週間以上費やした。

次のかご編みは遥かに長い時間が必要です!!

一日があっと言う間に終わる。

時間潰しには最適な趣味です。(笑)

 


竹伐り(その2)

2023年12月02日 | 竹細工

今日は先日伐り倒した竹を6節毎に切り分けて節に穴を開け、小屋に立て掛ける作業を行った。

20数名のメンバーが集まった。

ミーティングで作業手順と担当作業の振り分けと注意事項の伝達から始まった。

作業開始前にメンバーからこの様な差し入れが有った。

寸胴と鍋が運ばれてきた。

蓋を開けると蒸されたサツマイモがギッシリと入っていた。

素手では持てないほど熱々で、さっそく頂く事にした。

先ずは腹ごしらえからスタートした。

伐り倒された長い青竹を6節毎に切り分け、それを竹林の中から作業場所まで運び出す。

作業場では太い鉄筋を竹の上部から挿し入れ、持ち上げてから叩きつける様に地面に落とす。

鉄筋の重みと落とす衝撃で一気に節を突き抜ける。

それが終ると小屋に運び込み立て掛ける。

来年の2月までこのまま乾燥させる。

立ち枯れした竹を伐り出し油抜きの薪として使う為、1ヶ所に集める作業もある。

ここに並んだ竹は根元に近い部分で、節間隔が狭くてヒゴ作りに向いていないので何れは燃やされる運命にある。

でも、花籠の落とし(花籠の中で水を入れる筒)、門松・・・など、色々と使い道は有る。

その為、気に入った物を選んで自由に持ちかえる事が出来、みなさん選択中です。

途中でお茶タイムの休憩を挟んで作業は順調に進んだ。

作業がほぼ終わり弁当でランチタイム。

その後一休みし、後始末をして解散。

今日も天気が良く風も無く竹伐り日和だった。

次は2月の油抜き作業がある。


.風景写真

四季の風景写真