写楽湯遊

キャンピングカーで名所旧跡を訪ね、温泉に浸り、たまに山歩き、写真撮影、釣りなどを楽しんでいる夫婦です。

竹伐り(その1)

2023年11月29日 | 竹細工

私が習っている竹細工教室では材料の竹ヒゴ作りを、生えている真竹を伐る所から行っている。

今日は年に一度の青竹伐りに、茨城まで行ってきた。

竹林はこの立派な門構えの後ろに広がっている。

青竹を伐る作業は倒れる竹で怪我をする危険が有るので、毎年少人数で行っている。

今日は5人で50本ほど伐り倒した。

竹は3年経った物を選んで伐るが、それを正確に見分けるは難しい。

その為、毎年違う色のテープを巻き付け、何年目の竹か分かるようにしている。

筍が伸びて大きくなった竹は根元に筍の皮が残っていおり、誰が見ても1年目の竹と直ぐに判別できる。

そのタイミングで竹にテープを巻き付けている。

白いテープは3年前に巻き付けた物で一目で3年経った竹と分かり、今年伐る竹である。

奥に見える青いテープを巻き付けたのは今年芽を出した1年目の若い竹である。

写真には写っていないが2年物はピンクのテープを巻いており、それは来年伐る竹である。

伐った竹の全てが使えるのではなく、節の間が短い根元の方は切り捨て、節間隔が二節で65cm以上の部分を使う。

根元を伐るのも大変だが、伐った後竹を持ち上げ横に倒すのが結構重労働である。

1本倒すだけで汗が出る。

何とか50本を伐り倒し、昼食後一休み。

作業を開始する前に焚火をしていたが、その中に埋め込んでいたサツマイモが良い匂いを醸し出していた。

手前の小さなものは焼き過ぎて黒焦げになっていたが、大きな物は良い具合に焼き上がっていた。

熱々を頬張るとねっとりした食感と甘さが口中に広がった。

焚火で焼いた焼き芋を食べるのは、何十年振りだろう・・・?

思い出に浸りながら暫し談笑!!

今日の作業はここ迄!

3日後に第二ステップの作業が有るが、その時はメンバー全員で行う。

その作業は改めて投稿します。

 


公民館のつどい・竹細工展示

2023年11月19日 | 竹細工

私が竹細工を習っている公民館で昨日と今日、色々なサークルの集いがあり、私達の彩竹会も作品の展示を行った。

その前日に作品を持ち寄り仲間と準備を行ったが、和気あいあいでこれもまた楽し!

全部で50点余りの作品と作者の名札を並べて準備完了!

竹細工のウエルカムボードでお客様を歓迎。

準備万端である。

今日は沢山の来場者で賑わい、作品に対する評価も上々だった。

折角の機会ですので、作品の一部を紹介します。

これは先生の作品「多紋様透かし網代網花籠」です。

全体ではどの様になっているのか分からないので、一部を拡大撮影してみました。

漆で染めた細いヒゴで組み上げた花籠は、精緻で複雑な模様を生み出しています。

これは私の作品「蓋つきかご」で、初心者の私には大変難しかったが何とか

出来上がりました。

これも私の作品でかなり力強い姿をしていますが、作りは簡単な部類になります。

実用的で丈夫な「盛りかご」になりました。

これは手提げ籠で、妻から次はこれを作って欲しいとリクエストを貰っています・・・結構難しい作品です。

何時出来上がるか分かりませんが挑戦中です。

無双籠で、柔らかい曲線が良いですね!

束ね編み花器で、何時か作ってみたい作品です。

一番手前は「透かし花籠」ですが、立体的な透かし模様が面白い。

立体的になっている透かし部分を拡大しました。

見る角度によって模様が変わります。

これも中々手の込んだ花籠「彩」です。

彩もさることながらデザインも素晴らしく、複雑で難しいです。

リバーシブルトレーと言う事で、裏は全く違うデザインになっています。

一部をご紹介しましたが、それ以外もレベルの高い作品ばかりです。

教室では同じ作品を作る事は殆どありませんが、出来上がった作品を見て同じ物を作りたい時は、その人に教えを請いながら作ります。

車旅で竹細工教室を3ヶ月近く休んでしまった。

そろそろ竹細工作品作りに復帰しようと思っています。

 


カセットガスコンロで竹の油抜き

2023年03月15日 | 竹細工

3ヶ月ほど前の竹伐りの事前準備をした際に、師匠が青竹を1本切り取って渡してくれた。

持ち帰り物置で乾燥させていたが油抜きをしていないので、そのままでは竹細工に使えない。

自宅で長い竹を茹でる窯は無く、茹でての油抜きは出来ない。

そこで、カセットガスコンロで竹を炙って油抜きを行う事にした。

長い竹を手で持ってコンロで炙るのは大変なので、脚立や箱で竹を載せる台を作った。

火を付けて竹をゆっくりと回しながら炙ると竹の表面に油が滲みだす。

光って色が濃くなっているのが滲みだした油です。

その油をふき取ると、油と共に汚れも取れて綺麗な薄緑色になります。

ガスコンロでの油抜きが終れば、3週間ほど日光に曝します。

今年は十分な竹を確保できたので、材料不足の心配は無い!!

 


竹の日光浴・完了

2023年02月28日 | 竹細工

苛性ソーダを入れた熱湯で竹を煮沸して油抜きを行った直後の竹は、この写真のように緑色だった。

持ち帰ってからは毎日ベランダで日光浴をさせていた。

人間は日焼けすると黒くなるが、竹は3週間余りで色白の美人になった。

ここ迄綺麗になれば日光浴は終わりである。

取り敢えず物置きに保管した。

昨年油抜きした竹は使い切り在庫が無かったが、これで一安心!!

 

 

 

 

 


原因が分かったが!

2023年02月13日 | 竹細工

竹ヒゴの幅を削る器具を手作りしたが、均等に削れなかった。

二枚の刃を購入した器具と同じ90度にセットしたり、その角度を小さくしたり大きくして試したが上手くいかなかった。

購入した器具ではヤスリを削った刃を使っていたが、今回は切れ味が良く耐久性の有る電動カンナの刃をカットして取り付けた。

それが良くなかったようだ!?

元々よく切れる刃を更に研ぎ出していた。

写真の左は電動カンナの刃をカットしただけの状態で、右は刃先を鋭角に研いでより切れ味を良くしたものである。

真横から見ると刃先の角度の違いが判る。

右の刃の角度が左より鋭くなっている。

 

刃先の角度が鋭角になった結果、切れ過ぎて刃先がヒゴに食い込み片寄って削られ均等な幅にならないのではと思った。

左の研いでない刃を取り付けて試してみたが、やはり均等な幅に仕上がらなかった。

次は、その刃先を砥石に直角に立て滑らし、鋭くするのではなく鈍くしてみた。

それを取り付けてヒゴを削ると、なんと均等な幅に削れたではないか!!

0.65mmの幅まで仕上げる事が出来た。

ここまで出来れば問題ない。

原因は刃の切れ過ぎだった!!

でも削った竹ヒゴの側面が、ギザギザになっている。

刃先を鈍くし過ぎたようだ。

改めて砥石で研いだ。

切れ味が良すぎると均等に削れなくなるので、何処まで研ぐか!?

指先で研ぎ具合を確認しながら研いだ。

研ぎ直しが終わり試し削りを行うと、ヒゴの側面は綺麗になったが、均等にならない。

研ぎ過ぎたようだ・・・素人の私が感覚で研ぐなんて難しい!!

また刃先を砥石に軽く当て鈍くした。

試すとヒゴの幅は何とか均等に削れるようになった。

ヒゴ側面のギザギザ感も少し改善した。

まだまだ改善の余地はあるが、取り敢えずこれで使って見る事にした。

簡単と思って挑戦したが、甘くはなかった。

 

 

 

 


.風景写真

四季の風景写真