家族ぐるみで付き合っている友人のご主人が施設に入り、使う事が無くなったネットワーク環境を整理したいと奥様から相談を受けた。
奥様はパソコンなどは使わないし、固定電話も使う事が無いので撤去し、光回線を解約したいと言う。
TVも光テレビだったが地上波TVに変更し、光回線を解約すると費用は大幅に安くなる。
ここにある機器全てが不要になる。
固定電話やインターネットなどは使っていないので、直ぐに撤去しても何ら問題ない。
でも光回線を取り外すとテレビが見られなくなる。
その前に地デジアンテナを立てる必要が有る。
新しく地デジアンテナをネットで取り寄せた。
この家には個人で建てた電柱が庭にあり、新しいアンテナをその電柱に設置すれば一番簡単なのだが、平衡感覚が鈍くなった後期高齢者の私が昇るには危険である。
その電柱に立てるのは諦め、二階のベランダの手すりに設置する事にした。
アンテナと共にポールやステー用のステンレス針金などを入手し、取り掛かった。
家の壁と電柱に針金でステーを張り、ポールと手摺にアルミの角パイプで支柱を取り付け固定する事にした。
ポールに固定する支柱の高さと手摺に固定する位置の間隔を測り、支柱の角度を決める。
この角度で角パイプを丸いポールや平らな手摺に固定するには、切込みを入れる必要が有る。
丸と角を繋ぐ切り込み具合を厚紙で試作し、同じサイズの塩ビパイプで接合部がピッタリ合う事を確認。
ポールに角材の支柱を立てた時のイメージです。
ポールに合わせて刻んだ型紙を開いた状態です。
それを角材に巻き付け、鉛筆でなぞる。
この線に沿ってディスクグラインダーで削る。
型紙とほぼ同じ形に出来上がった。
これで丸いポールにピッタリ嵌まるだろう。
こうすれば間違いなく正確に切込みが出来る。
素人の知恵です!(笑)
後はポールと手摺に針金で固定するだけである。
ポールのステーを張るリングに針金で固定。
手摺にはL型金具をボルトで取り付け針金でシッカリ固定する。
出来上がりはこの様になった。
赤い線はステンレス針金のステーで壁と電柱に、黄色の枠はアルミ角材の支柱で、ポールを固定した。
垂直に立っている事を確認して完了。
各部屋のテレビもしっかり映り完成!!
最後に解約と機器の返却等をお手伝いした。
光回線の解約料金や新しいアンテナの資材代を払っても直ぐに元は取れると、奥様は喜んでくれた。