写楽湯遊

キャンピングカーで名所旧跡を訪ね、温泉に浸り、たまに山歩き、写真撮影、釣りなどを楽しんでいる夫婦です。

稲の生長・農家の努力

2017年08月02日 | 動物・植物
先月の15日に出始めた稲穂を見つけ、季節の移ろいの早さを感じてブログに載せました。
それから約半月後の今日、その稲穂が頭を大きく下げていました。


同じ一枚の水田ですが、日当たりの良い所と悪い所の違いが一目瞭然です。
手前は林の木が邪魔して日当たりが悪く稲穂が出始めたばかりですが、その向こうの日当たりの良い所は稲穂が垂れています。
如何に太陽の恵みが大切か分かります。


この稲も今月末には刈り取りが始まります。
関東では葉や茎に青さが残っていても、稲穂が黄色く色付いて来ると刈り取り、まるで青田刈りの感が有ります。
北海道では全体が黄金色になってから刈り取っていて、関東との違いが不思議に思っていました。
それが今朝の散歩で、農家の方から聞き分かりました。
理由は気温差にあるそうです。
出穂後の高温とお米の水分量の変化が胴割れ(お米にひびが入る)に大きく影響しているとの研究報告が有りますが、関東では全体が黄金色になるまで実らせると胴割れが多くなり不味くなるそうです。
少々青米が混じるくらいが丁度よいと言う。
北海道では気温が低くそのような心配が無いので、黄金色になるまで実らせてから刈り取るそうだ。
水田の水を抜く土用干しは地面にひび割れを生じさせ、稲の根を切り新しい根を生やして、より強くするためだそうです。
それに刈り取りのコンバインが入っても沈まない効果もあるそうです。
ここではコシヒカリを植えているが水田毎に味が違うそうです。
泥地で水が抜けにくい水田は育ちが良く収穫量は増えるが味はイマイチ、砂交じりの水が抜けやすい水田は収穫量は減るが味は良いそうです。
今は機械で刈り取るため稲が育ちすぎて倒れないよう、肥料をやるタイミングと量に水張り調整でコントロールしているそうです。
その先の水田で無農薬、無肥料の完全自然農法で古代米を育てている方からも色々と教えて頂きました。
ここで収穫した古代米を食べられるレストランを紹介いただいたので、訪れてみたいと思っています。


私達が毎日のように食べているお米ですが、農家の方達の知恵と工夫と努力で美味しいお米が採れている事を痛感し、改めて感謝する一日でした。
今朝の散歩は何時もの倍近く2時間ほど掛かりましたが、勉強になりました。

.風景写真

四季の風景写真