「ファミリーヒストリー」
で 思い出しましたが、
先日、
「村上春樹版ファミリー・ヒストリー」
を 読みました。
『猫を棄てる』(っていう本です)
作家の
村上はるきの お父さん
は
数年前に お亡りになったそうですが、
そのお父さんと、現在96さいのお母さんが
いかに出会い
村上春樹が 生まれるに至ったか
を
息子はるきが記した、
家族の歴史です。
ご本人いわく・・
‟家族のことをかいてみたいという気があったけど、どこから書いて
昔、父と猫を棄てに行った時のことから書いたら思いの外すらすら
とのことで、
「棄てられた猫ちゃん」は いんゆ(隠喩)となっています
(※猫好きにケンカを売ってるのかと思いきや、ネコちゃんはその後も村上家で飼われてました!ご安心を)
読んだ感想としては ・・
日経新聞の名物コーナーである
「私の履歴書」
に 近い語り口。
つまり、
淡々としてます
しかも、
息子ハルキによる・聞き書きだから、
あやふやなところも あ
でも、そこは、「職業作家」
父が
日中戦争に じゅうぐん(従軍)させられていた
若いころに
しょう(焦)点を あて
かれつ(苛烈)な時代を 切り取って、
あざやかに、
スパークさせています
・・今回、村上ファミリーのことで わかったのは、
父→激動のなか、専門的学業をあきらめて高校の国語教師になる
母→高校の国語教師
つまり 村上さんの「言語能力の高さ」
は
生まれつきだった
と いうことと、
お父さんと ハルキは、
長い間
そえん(疎遠)だった
と いうこと。。
父のきたい(期待)にそわず、
父から はなれていた
ハルキは、
「 自分は父と違って、感情とかを重視する人間だから~」
なんて、
い・ま・だに
ひねていますが、
そう ご本人が語る、
「感情を重視する自分の気質」
というのは、
戦争末期の1944年に、京大で俳句を詠んでいた父から受け継いだ気質
である。
と、
本人・・
ぜったい わかっているはず
これは、「逆説的な強調」
だ
と
クリンでも 気がつきました
また・・
「こういう個人的な文章がどれだけ一般読者の
関心を惹くものなの
と
いつものちょうし(調子)で
とぼけていますが、
これだって(反響は大きい)
と
かくしん(確信)をもった上での
「ハルキの常套句」であること
ファン全員に バレています
どうせなら、「村上春樹のファミリーヒストリー」
は
NHKの 番組に任せて、
てってい(徹底)的に 掘り下げてもらってほしい
そう、
どんよく(貪欲)な 村上ファンは
欲するのでした・・
(ってか、このさい、村上さんには 思い切り、「うちのお父さん知識人」ってなかんじで
具体的な長い話をして欲しかったのですが・・
何しろ、そういうのカッコ悪いと思ってる村上さんに、そんなこと要求するほうが まちがいで、
「村上春樹の父親エッセイ」は、
やはり、さりげなさをきちょう(基調)として オブラ
次回、もうひとつ「村上春樹書評」を 書かせていただきます(つづく)