クリンの広場

たまっこくりんのおもいのたけ

山口拓夢『短歌で読む哲学史』(感想)

2022-10-02 | 本と雑誌

 天気がいいので、本の虫干し・・

 ハイデガー『存在と時間』・・

Eテレの「100分de名著」は 良い番組ですが、

この哲学者ハイデガーの回は、ちょっとむずかしかったです。

これはぐち(愚痴)ですが、、

 そもそも哲学って、人間にとって重要なことを扱っているのに、

ちんと説明してくれる人が少なくて、

わかりにくい。。

西洋哲学なんて、なおのこと キリスト教とむすびついて

奥深く、

日本人クリンなど およびでない、、

ヨーロッパの哲学者たちはいつもみんな、コインかどうぞう(銅像)みたいに 

ひんやりしていて

かたく、取っつきにくい。。

 だから、一生、あの雲のように、

形を変えて消えていくのを 目で追うだけなのか・・

と 

思っていました。

 しかし クリン、さいきん、すごく良い本を見つけて、

(もしかして自分にも、哲学が少しわかるかもって気が、し始めているんです

 その本のタイトルは、『短歌で読む哲学史』。

山口たくむ(拓夢)さんという・哲学者が 書いているのですが、

古今の西洋の有名学説が、

なんと、短歌の三十一文字でまとめられていて、

日本人にも、いでんし(遺伝子)レベルで理解できる

という・・

すぐれ本なんです

たとえば、


 

万人がその戦いを放棄して自分の権利を国に預ける・・・ホッブス

繰り返しこの人生を生きたいと言い切れるほど強く生き切れ・・・ニーチェ


みたいに、

内容を 説明してくれています

(慣れた形式だからなのか、スッと頭に入って来ました~🐻

 短歌・・ それは、目に見えるものと見えないものの両方を 端的に表現しうる、

かんかくの玉手箱

日本人の内面を照らしつづけて・千年超の歴史をもつ、

すぐれた言語ツールです

 著者・山口さんはそこに目をつけ

まさに、誰にでもわかるように 

哲学の思想ひとつひとつを まず、日本語の短歌にてあらわし

そこに、短めの「解説」をつけて、

ちょうどよく、分かりやすく

まとめてくれているのです

 クリンたち、これにより、冒頭のハイデガーの『存在と時間』の不明点を

明らかにすることが できました

先哲の思想を そしゃくし、

エッセンスレベルに 分かい(解)してから

三十一文字に へんげさせた 

現代の哲人の発信は、

 美しい・短歌の形式で、哲学という学問の美しさを

せいぜん(整然)と、示してくれていました

 

【星5つ

(いきなりブックレビューになっちゃいました

でも良かったので、みなさまにも伝えたくて・・🐻

なんか・・

「みんなに哲学のすばらしさを教えてあげたいっていう・親切心に あふれた文章だったんですよね 

このちょしゃ(著者)の気持ちに、打たれてしまいました~)

 


※さあ「断捨離」に戻らねば次こそ、つまようじのネタ行きます

 

 

コメント (29)
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