はこがゆく

~ フランスからモーリシャスへ ~

Strategic Management

2005-02-11 20:24:49 | Weblog
パリに行って本当に勉強しているのか?
といった指摘をうけるのでたまには学生らしいことも。

2学期の科目の中で最も面白い授業が経営戦略の授業。
受講するまではなんとなく漠としたタイトルなので
一般常識と論理的思考さえすればおしまい、
みたいな授業かと思って全く期待していなかった。

が、教授の教え方がすばらしいために毎回、目からうろこ。
この授業はケーススタディー(*)という方法で行われる。
ケースを通し、その企業のCompetitive Advantageがどこにあるか、
を見つけていくのが主な作業だ。

授業の準備のために事前にケースを読んでいき、
自分なりに成功・失敗の要因を考えていくのだが
授業では自分ひとりではとてもたどり着けない分析に至るので
受講後、いつも”私、あほちゃうか。”という気持ちになる。

教授いはく、自分なりの分析のフレームワークをつくれ、とのこと。
やるべきことは以下の5つ。
- Identify the firm's business
- Analyze the industry
- Analyze the firm's strategy
- Assess it's competitive advantage
- Anticipate competitor's strategy

書くと、あたりまえじゃん、なのだが
冴えた分析に至るためにはまず的確な質問ができなければいけない。
それが何より難しい。

ただ、思考方法は案外数学に似ている、と今日ふと思った。
数学ではひとつの定理が導きだされたときに
”一般化できるか?””逆はいえるか?”というような
質問を投げかけ、定理を拡張することを試みる。
経営戦略でもOO業界でいえたことはXX業界でいえるか、
とか、これはこの企業固有のadvantageか、とかいうようにみていく。

それにしても、私はまだまだ「あぽけ」。
日々精進。


(*)ケーススタディー
ケースとは実際に過去にどこかの企業で起こったことの寄せ集め。
企業名や人名も事実のまま記載されている。
様々なケースを分析することで、
①企業経営に必要なツール、視点を身に付けること、
②多様な状況に直面したときにも何かしら
とっかかりの引き出しがあるようにすること、
を目的としている(と私は理解している)。

これまで経営戦略で取り上げたケースとしては
サウスウエスト航空、コカコーラ、
ヌーベルフロンティエール(ジャック・マイヨールが作った旅行会社)、などがある。