夕飯の支度をしなくちゃ!と急いで2階から降りてきたら、
そのへんで寝ている猫どもが、わたしの顔をみて
つぎつぎにあくびをするのですよ。寝たまま。
ピアノの椅子で、ちゃけ(あくび)
窓辺の箱で、こだま(あくび)
テーブルの下で、まりん(あくび)
「おてつだいしましょうか」って言う子はいないのかい。
もうずっと前ですが、新聞で読んだ話。
詩人の三木卓さんが、中国のある地方を訪れたとき、
町のどこへ行っても猫を1匹も見かけなかったので、
「猫はいないんですか」ってたずねたんですね。
そしたら案内の人が、こう答えたそうです。
「だって、猫なんて、何の役にも立ちませんもの」
そうだよなあ。
何の役にも立たないのに、
どうしてこんなに可愛いんだろう。
中国も近年どんどん変わっているようです。
愛玩犬(食べるんじゃなく!)を飼う人も増えたそうだから、
猫も、いるかもしれませんね。