下に書いた「見ているやかんは沸かない」っていうフレーズ。
あれ? どこかで見たなあ、どこだったかなあ…と気になって
昼間ずっと考えていました。
「見ているやかんは沸かない、ってね。待ってると長いもんだよ」
『アイヴォリー』の矢代さんのせりふだ。
なんだ、自分で書いたんじゃありませんか。
You might or more head, today's at fish.
和訳:言うまいと 思えど今日の 暑さかな(…笑)
もうひとつあります。これはすぐわかるでしょう。
Full in care, cow was to become me is note.
うちの母に教わりました。中学生のころ。
母は母で、中学の英語の先生に教わったらしいです。
学校の勉強の大半は忘れてしまっても、
こういう役に立たぬことはよく覚えているものですね。
お次は英国の諺。
A watched kettle never boils.
和訳:見ているやかんは沸かない=待つ身は長し
これ、現在でも、母の口癖。
母が中学生だったのは、終戦直後です。
英語の女の先生は、厳しいけど、とびきりユニークで、
たとえば、日曜日に「遊びにおいで」って生徒を家に呼んで、
「ちらし寿司をご馳走するから材料を買ってきて」って
メモを渡すんです。見ると、それ、ぜんぶ英語で書いてある…。
母は「shrimp」がどうしてもわからなくて、
買物の途中で家に飛んでって辞書をひいたそうです。
先生から母宛てに、毎年きていた英文の年賀状を
わたしはたびたび見ています。
そのつど母は、もうぼろぼろな英和辞典をひっぱりだし
中学生の女の子に戻って、せっせと「解読」に励むのでした。
数年前に先生は亡くなったそうですから、
かれこれ60年に近いおつきあい、ではなかったでしょうか。
そして毎年夏になると、
You might…と呟くわたしがいます。