東海道の小田原といえば、カマボコと梅干が名物なのですが、
これをわたしは長いあいだ不思議に思っていました。
梅干はともかくとして、カマボコ。
どうして山の中でカマボコを作ってるのかなあ…って。
東海道線の電車に乗ると小田原駅を通ります。
線路の東側は平地、西側はずうっと山が連なって見える。
わたしはその山のほうを眺めて、
そっちが小田原だ、と思っていたのです。
あるとき(じつはわりあい最近のこと)
神奈川県の地図を開いてよくよく見たところ、
小田原は海辺の町、つまり東にひろがる平たい部分でした。
こんな海のそばならカマボコができても不思議はありません。
そして小田原だと信じて見ていた(梅の木が生えている?)山は、
なんと、箱根でありました。
そもそもの勘違いのもとは何かと考えると、
あれですよ、昔の童謡の「おさるのかごや」。
わたしが子どもの頃にはもうすでに古い歌でしたが、
エーッサエーッサエッサホイサッサ…って、
歌える人は歌ってみてくださいな。
「日暮れの山道」を駕籠かついで行くんですよ。
「小田原ちょうちんぶらさげて」、ね?