「一貫目を超えた猫は化ける」という俗説があるそうです。
一貫目は3.75キログラム。
これは昔の純日本猫の体重を基準にした話なので、
栄養状態も良く洋猫も混じって大型化している現代に適用すると、
かなりの数の化け猫が出現するんじゃないかと思いますが…
いちおう、珊瑚と茶々姫は、立派に資格あり。
真鈴は、残念ながら、ちょっと不足かな。
すももは不明(断固として計量を拒否しているため)。
みそっかすのじゃこは、もちろん、まだまだ足りませんね。
いや、だからといって安心というわけではなく。
Mのお姉さん宅のチビちゃんみたいに、
「小さいときはほんとにチビだったのに今や8キロ!」
っていう例もあることだし。
化けるといえば、狐、狸。
こちらは体重は関係なく、年を経ると化けられるようになるらしい。
でもいちいち「化け狐」「化け狸」とは呼ばない。
化けたり化かしたりするのが当然の習性と思われているからか。
本体はあくまでも一般の動物として生活しており、
ときおり趣味として化けたり化かしたりするという…
ヒトでいえば芝居マニア、物真似芸人、コスプレの類。
せいぜい詐欺か、身分詐称くらい。
化かされるほうも、ぼんやりしてるからだと笑われたりする。
だいたい腰を抜かす程度で、深刻な実害はないものです。
一方、化け猫となると、笑える話は少なく、圧倒的に怪談ばかり。
というのも、化け猫というのは、猫が趣味や余興でやっているのではなく、
本体そのものが動物から妖怪に変じてしまうからですね。
必要に応じてヒトの姿にも化けますが、演技は下手らしいので、
(お女中姿で行灯の油なめるとか、寝たきりの老婆のはずなのに
かつおぶしに飛びついて正体ばれるとか…)
そのまま化け猫メイクで出てくるほうが効果的。
そして妖怪というのは、ヒトを「敵」または「餌」とみなしているので、
「いつもゴハンやってたじゃないか~!」とか言っても駄目。
飼い主だろうと、見境なくばりばり食ってしまったりするわけで…
食ってしまったらおしまいなので、怖いけども芸がない。
やっぱり技術的には狸のほうが上でしょう。
狐が主にヒトに化けるのに対し、狸はヒトにもモノにも化ける。
木の葉を札束に見せるのが狐で、みずから札束に化けちゃうのが狸。
毛皮のコートを着た奥様に化けてデパートに行くのが狐で、
毛皮のコートに化けてデパートの売り場にまぎれこんだりするのが狸。
(…という気がなんとなくするだけ。統計的な裏付けはありません)
松谷みよ子さんの「現代の民話」という本によると、
明治の初期、鉄道が初めて開通した当時は、
あちこちで蒸気機関車に化ける狸が続出したそうです。
新しいモン好きなんだ、狸は。
今だったら、何だろう。
日本の宇宙ロケットで打ち上げ失敗したやつはぜんぶ狸だったり。
一貫目は3.75キログラム。
これは昔の純日本猫の体重を基準にした話なので、
栄養状態も良く洋猫も混じって大型化している現代に適用すると、
かなりの数の化け猫が出現するんじゃないかと思いますが…
いちおう、珊瑚と茶々姫は、立派に資格あり。
真鈴は、残念ながら、ちょっと不足かな。
すももは不明(断固として計量を拒否しているため)。
みそっかすのじゃこは、もちろん、まだまだ足りませんね。
いや、だからといって安心というわけではなく。
Mのお姉さん宅のチビちゃんみたいに、
「小さいときはほんとにチビだったのに今や8キロ!」
っていう例もあることだし。
化けるといえば、狐、狸。
こちらは体重は関係なく、年を経ると化けられるようになるらしい。
でもいちいち「化け狐」「化け狸」とは呼ばない。
化けたり化かしたりするのが当然の習性と思われているからか。
本体はあくまでも一般の動物として生活しており、
ときおり趣味として化けたり化かしたりするという…
ヒトでいえば芝居マニア、物真似芸人、コスプレの類。
せいぜい詐欺か、身分詐称くらい。
化かされるほうも、ぼんやりしてるからだと笑われたりする。
だいたい腰を抜かす程度で、深刻な実害はないものです。
一方、化け猫となると、笑える話は少なく、圧倒的に怪談ばかり。
というのも、化け猫というのは、猫が趣味や余興でやっているのではなく、
本体そのものが動物から妖怪に変じてしまうからですね。
必要に応じてヒトの姿にも化けますが、演技は下手らしいので、
(お女中姿で行灯の油なめるとか、寝たきりの老婆のはずなのに
かつおぶしに飛びついて正体ばれるとか…)
そのまま化け猫メイクで出てくるほうが効果的。
そして妖怪というのは、ヒトを「敵」または「餌」とみなしているので、
「いつもゴハンやってたじゃないか~!」とか言っても駄目。
飼い主だろうと、見境なくばりばり食ってしまったりするわけで…
食ってしまったらおしまいなので、怖いけども芸がない。
やっぱり技術的には狸のほうが上でしょう。
狐が主にヒトに化けるのに対し、狸はヒトにもモノにも化ける。
木の葉を札束に見せるのが狐で、みずから札束に化けちゃうのが狸。
毛皮のコートを着た奥様に化けてデパートに行くのが狐で、
毛皮のコートに化けてデパートの売り場にまぎれこんだりするのが狸。
(…という気がなんとなくするだけ。統計的な裏付けはありません)
松谷みよ子さんの「現代の民話」という本によると、
明治の初期、鉄道が初めて開通した当時は、
あちこちで蒸気機関車に化ける狸が続出したそうです。
新しいモン好きなんだ、狸は。
今だったら、何だろう。
日本の宇宙ロケットで打ち上げ失敗したやつはぜんぶ狸だったり。