閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

飼い猫への道

2009-01-26 13:58:58 | 日々
「リッチな真鈴お嬢様と女中のじゃこの図」
(Mがメモ用紙に落書き)

じゃこさん、居候となり、2週間半。
抱き上げると、最初は「すかすか」だったのが、
少しずつ「ぽってり」になり「ずっしり」になりつつあります。

とにかく、食べる食べる。
来たときは、あきらかに慢性的な栄養失調状態でした。
おなかいっぱいになっても、栄養がすぐ全身にいきわたる
というわけにはいきません。

馴れたとはいえ、まだまだ、びくびく。
すぐ逃げられるように、いつでも腰が引けてます。
せいいっぱい首をのばし、細長ーい姿勢で食べている。
またいつ食いっぱぐれるかわからないと思っている。
だから、食べる食べる。それはもう誰よりも真剣に。
いつもお皿はカラッポ。

足音怖い。傘怖い。ほうき怖い。雨戸のガラガラ怖い。
でっかい黒猫、とくに化け猫さんちゃん怖い。
真鈴姉さん、ふわふわでもやっぱり怖い。
すもも姉さん、左ジャブ怖い。
茶々姉さん、くしゃみ怖い。

じゃこの隠れ場所、テーブルの下、椅子の下、ピアノの裏。
寒い夜は居間の椅子の上で寝るようになりました。
でも、いつのまにか黙ってすうっと出て行って、
また縁の下やダンボールハウスに入っていたりします。

猫は、離乳してまもなく、生後50日から2ヶ月ごろに飼い始めれば、
そのままヒトを親猫と思って、甘え放題に育ちます。
でも、じゃこは、おそらく昨年の夏に生まれた子。
「刷り込み」のできる時期は過ぎてしまいました。
いくらゴハンをくれても、なでてくれても、
じゃこにとって、ヒトはヒト。親ではない、猫でもない。
異種間の壁を越えて信頼関係を結ぶには時間がかかります。

じゃらしても、じゃれない。
お散歩は縁側から3メートルだけ。
目はいつも周囲を気にして、気をつかって、遠慮して。
小さいのに、妙に大人びた逆三角形の顔。
台所のすみのシンデレラ。

昨夜、ブラッシングしたら、のどがごろごろ鳴りました。
耳をくっつけなくても聞こえる音量で。
ぱりぱりと、小さく爪とぎの真似もしました。

飼い猫への道はまだ遠いかな。
充電、充電。
リラックスだよ、じゃこてん。
コメント
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