朝から目が「栗モード」になっている。
一歩おもてに出れば、自動的に足元を見る。
草むらに落ちた栗の実の、ころんとしたかたち、
色、艶を、センサーのように感知して、
ピピッ、拾えと、手に指令を送る。
昨年のような豊作ではないが、こまめに拾っていくと、
いつのまにかポケットがふくらむ。
粒は小さいけれど、これだけあれば、ちょっとしたもの。
ハナミズキの赤い実、ひとつだけ。
こちらの赤い実はサンシュユ。
斑入りの葉に特徴がある。
畑のそばの、畑じゃない草むらで、鶴首南瓜を発見。
Uターンしても、完熟です。立派!
テーブルの上にローカル新聞がたたんで置いてある。
朝から、それがちらちらと目に入るたびに、
何か気持ちにひっかかるものがある。
いったい何が気になるのか、不思議だったが、
夜になって、手に取ってよく見たら、やっとわかった。
前日におこなわれたクロスカントリー大会の記事だ。
見出しに、
「雨もろともせず力走」
2センチ角くらいの大きな字でそう書いてある。