閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

エビネツアー

2013-05-03 11:34:45 | 日々


となりの山に群生するエビネを見に行くガイドつきツアー。
といっても、えーと、片道徒歩2分くらい(笑)。

杉林の中の、こういうところ。

今年は花つきがよく、気温低めのせいか長く咲いています。

さて、このまま帰ってもいいのですが、いちど山に入ると
あっちこっち気になって、なかなか帰れなくなるわけで。
ほらほら、ハンショウヅルの花が咲いている。
 

クレマチスのなかまで、つる草としては比較的おとなしい部類。
ぐるぐる巻きつかず、巻きひげでちょいちょいとつかまりながら伸びる。
秋以降に刈ると花がつかない性質らしく、毎年、どこで会えるかは
なかなか予測がつかない。

マルバウツギの白いつぼみとの取り合わせも綺麗だなあ。

 

シロダモの新芽。金色の冠。
少しでも多くの日光をあびるための、このみごとな放射形!

 

まだ柔らかい葉は、ふわふわのビロード状で、
さわるとすごく気持ちいい。
(このへんでいつまでも止まっているため、ガイドさんは
おうちに帰ってしまいました・・)

 

尾根に近い明るい場所のマルバウツギは、もう花盛り。

 

半日陰で物静かなガクウツギ。
不ぞろいな形の花びらも風情があります。

日本で咲く花のうち、一番多いのは白い花だそうです。
5月、園芸店にはカラフルな花が並ぶけれど、
野山には白い花たちがあふれます。
ちなみに、2番目は黄色、3番目は青・紫・・とか。

 

苔と、きのこと、ツタの盛り合わせ。
なぜかこういうものが好きだったり。

 

杉の木の樹皮がかっこよかったり。

それからそれへと寄り道オプショナルツアーに参加して、
なかなか下りてこられない閑猫であります。

 

本日の鳥さん。

テリトリー保守中のヤマガラのお父さん。
前向いて「ツーピーツー」、右向いて「ツーピーツー」、
後ろ向いて、左向いてと、四方にまんべんなく広報活動。
一区切り鳴いては、耳をすまし、こだまのように返ってくる
隣のテリトリーからの「ツーピーツー」を確認し、また鳴き返す。
あっちとこっちで、えんえんとやりとりが続く。
あっちとそのまたむこうでも、同じように鳴き合っているらしい。
主張しつつ、相手の主張にも耳をかたむけ、適正な距離を保つ。
ヒトよりかしこいかもしれない。

さえずりながらも、きょろきょろしていたヤマガラが、
さっと葉陰に飛び込んで、くるくるとアクロバティックな動きをする。
どうやら餌の虫か何かみつけたらしい。
くわえてきて、枝でせわしなくつつき始めた。
その合間にも、頭を上げては「ツーピーツーピー」と。
お食事中でも電話がかかってくれば出なきゃならない。
ヤマガラ父さんは忙しい。
母さんがあっためている卵がかえれば、なお忙しい。
でも・・どことなく楽しそう。きびきびとして、はりきって。

そうか。
楽しいんだね。
ヒトから見れば、なんて大変なんでしょうと思うような生物の営みも、
本人たちは辛いとか苦しいとか感じながら我慢してやっているわけではない。
そうすることが気持ちいいよと、本能が教えるままに、そうしている。
でなかったら、鳥のさえずりが人の耳に心地よく聞こえるはずがない。
(というようなことを、アレクザンダー・スカッチ先生もおっしゃってました。
この人の本って、どうして日本でほとんど出てないんだろうな・・)


先日の昼間のこと。家のすぐ前で、いきなり、
〇×▽~〇×▽~△”☆*#☆!!
・・と聞き慣れない節回しの鳥のさえずりが聞こえた。
「え、なになに? いまの何だった?」
ふたりとも、びっくりして外に飛び出したくらいの、大きな声である。
Mが双眼鏡で確かめ、「あ、ガビチョウだな」と。

「画眉鳥」の名のとおり、目の周りにくっきりした白のラインがある。
こういう色、こういう声の鳥は、ガビチョウの他にいない。
ペットとして中国から来たものが逃げて野生化しているそうだ。
声を聞いたのは初めてだけれど、ここまで進出してきたのかな。
新曲キャンペーンに来た歌手みたいに、2分間ほど派手に鳴いたあと、
西のほうへ飛んで行ってしまいました。

 

追加でおまけ。

月刊クーヨンという雑誌の6月号に、ヤマガラの写真が2点のってます。
どちらもこのブログにのせたことがあるもの。
Mが取材を受けた鳥関係の記事で、参考にというのでお貸ししたのですが、
開けたらのってたので超ビックリでした。
(りこちゃん、次はもうちょいピント合うように、がんばろうねっ)
 

コメント
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