秋きぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる 藤原敏行
この「おどろく」は、もちろん、ビックリの驚きではなくて、
はっと気づく、ということ。
風の音、そして、空の色。
空の写真を撮りたくなるのは季節の変わり目。
この夏はほんとうに暑かったし、まだ暑い。
一時の異常な気温が少し下がってやれやれと思ったら、
今度は異常な蒸し暑さが何日も続いて、さすがにくたびれた。
なぜか蚊が少なく、蝉は多い。
夜になると草むらでクツワムシが一斉にジャカジャカやり出す。
さらに、明かりにやってくるカブトムシが窓にぶつかるやら、
網戸にはりついた蝉がいきなり鳴き出すやら、うるさくて、
しんみりした映画など見ていられない。
停滞する湿度を一掃するように強い風が一日吹き、
今朝は久しぶりにまとまった雨、そして室温が23℃。
なんて涼しいんでしょう。
水不足の各地にも恵みの雨がありますように。
そして降りすぎの地域にはもう降らないで。
ある日の空と、
また別の日の空。
龍、かな。
落ちていく羽の雲。
また遊んでいるね。