朝から雲が面白い。
薄くて軽い巻層雲が、すうすう、ひらひらしている。
こういうときは、何か出そうだなあと、思っていると、
出ました。
虹? ではなくて・・
まんまるな日暈です。
日暈(ひがさ)は雨の前触れ、とか。
でも、夕方まで、ずっとお天気で、あたたかく、雲が面白かった。
「ちょっと遊んでいきなよ」と、枝たちもはしゃいでいる。
毎年、バレンタインデーを過ぎる頃から、小鳥はさえずりを始める。
もちろん、お天気や気温にもよるけれど、昨日はヤマガラが
かなり本格的に「ツーピーツー」と長く鳴いていた。
巣箱のお掃除がまだだよ!と催促されているような気がする。
小鳥の巣箱かけは、5月のバードウィークに、都会の公園などで
行われることが多いけれど、我が家では2月のイベント。
Mがはしごをかけて、昨年のを回収してきた。
屋根をはずし、古い巣材は全部出して、きれいにする。
虫が入っていることもある。
ひとつの巣箱には、杉の樹皮を細く裂いたものが、
ボール状になって詰まっていた。
野ねずみ、かも。というのは鳥の巣博士の見立て。
何年も使うと、板がぼろぼろになってくるので、新しくする。
ひさしぶりに、わたしも2個つくってみました。
設計図とかはなく、ありあわせの板きれを集めて、テキトーです。
ヤマガラ、シジュウカラは、本来は木の洞などに巣をつくる鳥なので、
きっちり四角じゃなくても、少しくらい隙間があっても、
なんとなく「洞」っぽいものなら、いいわけです。
壁板は厚手のほうが好まれる、ような気がする。
雨が入らないことは重要。それに、取り付けやすいことも。
入口の穴は、大きくしすぎると、住宅地の場合は、
スズメやムクドリに横取りされてしまうので要注意ですが、
このへんは山で、スズメはいないので、これもテキトーです。
厚い板をきれいな円形にくりぬくのは難しい。
今回は、電気ドリルで、でこぼこな穴を開けてもらいました。
べつに丸くなくても、四角でも問題ないことは実証済み。
また、羽。
長さ15センチくらい。
左の2本は初列風切羽。右の幅の広い2本は尾羽。
確証はないけれど、たぶんキジバトで間違いない。
これもMが拾ってきた。場所は、2月11日のと同じ杉林。
(ということは、あれもキジバトだったかな)
キジバトのイメージと、黒っぽい地味な羽が、
すぐには結びつかない。たいていの鳥が、そうだ。
光にかざしたとき、先端にちらっと見える色に気づいて、
ああこれか、と思う。
ふだん表面にあらわれているきれいなところだけを
人は見て記憶に留めているけれど、分量的には、
地味な色のほうが圧倒的に多いことがわかる。
色、かたち、大きさ。
さまざまな羽の一本一本にそれぞれの役割がある。
翼の羽は非対称形で、風車のブレードのように
微妙にねじれたカーブを持ち、軸はしっかりして弾力がある。
尾の羽はフラットで幅広く、飛行中は舵に、とまるときはブレーキになる。
カラスのような大きい鳥が飛んできてとまろうとする瞬間は、
翼がぐっとたわみ、尾が扇のようにひらいて、とても素敵だ。
身体をおおう短い羽はふわふわ柔らかく保温性にすぐれている。
まるごとの鳥をじっくり観察する機会はめったにないけれど、
たまたま拾った羽一本からでも、ずいぶんお勉強ができる。
面白い。
本日の「いいね!」
コーランのお勉強 (動画)
言ってることわかんないけど、すっごく可愛い。