閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

イカマルについて

2016-03-07 11:41:50 | Q&A

久々にQ&A。
エビゾウさんよりご質問をいただきました。

 本編でサンゴロウ親分に憧れていたイカマル君ですが、
 どうやってこのキャラクターは完成したんですか?
 あと、イカマル君がサンゴロウ親分を知るきっかけを教えてください。


前にも書きましたが、サンゴロウシリーズは、『キララの海へ』以降、
サンゴロウの一人称で書いている部分が多いです。
一人称には利点も多いのですが、どうしても視野が狭くなる、
わりとすぐワンパターンになって煮詰まりやすい。
という欠点もあり、それを補うためには、良い脇役が必要です。
性格や価値観の違う他人と会話をかわすことで、
主人公の性格や考え方がわかり、他人からどう見られているかもわかる。
そこから新たな手がかりを得ることもできるし、
話の展開のきっかけをつかむこともできる。
だから会話はすごく大切。

そこで、うみねこ島シーンのまず最初に、相手役として抜擢した
無名の若者が、イカマルでした。 
彼は(他の登場人物も全員そうですが)作者がつくったというより、
「すでに存在していて」「何かのきっかけで選ばれた」ひとり。
最初はほんの軽い脇役、いわば引き立て役にすぎなかったのですが、
いつのまにか重要な位置に上がってきて、その成長ぶりには
作者自身おどろいたほどでした。 
うん、なかなか見る目があったんだね。
と自分をほめてやってもいいかな。

そして、イカマルが親分に初めて会ったシーンは… 

 

『黒い海賊船』4章の、このあたり。


ちなみに、こんど出る(もう出ているのかな?)中国版では
イカマルは「魷魚丸」という名前になっているようです。
あちらの図鑑をみると、イカの呼び方は地方によって違うそうですが、
基本的に、スルメイカやヤリイカみたいな細長いタイプが「魷魚」で、
ずんぐりして脚が短く、かたい甲が入っているのが「烏賊または墨魚」、
というふうに分類されていました。
なるほど。
これは、イカマル君のイメージがスルメイカ…っていうより、
名前としての発音や語感の問題もあるかもしれませんが。

じつをいうと、イカマルという名は、あんまり深く考えないで
適当に(海のものを、というルールで)つけてしまったので、
もうちょっとかっこいい名前にすればよかったかなあ、と
『青いジョーカー』のときにちらっと思いました。
まあ、「タコ助」とかじゃなくて、よかった、ということで。 

 

 

 

 

 

コメント
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