また、雨のあと。
気温が急上昇し、ユキヤナギの花が一斉にわっと出てきた。
みるみる背が伸びるふきのとう。
今年はどういうわけか、見回しても白い雌花ばかりだ。
うちの椎茸も出てきました。
とても完璧なかたち。
わさびの花。つんつん辛い。
本日の「いいね!」
クレーのパペット
パウル・クレーが息子フェリックスの9歳の誕生日に
作ってあげた指人形。
もっと見るなら→こちら
クレーの絵には、よく見ると変なものも描かれているけれど、
全体的には、きれいな色やかたちで構成されていて、
子どもの頃に見ていても、不気味に感じたことはなかった。
有機的な生々しさのない、きちんと調律された世界なので、
子どもでも安心して見ていられたんだと思う。
だけど、あれを立体にすると、これになるのかなあ。
なんだか意外だ。
バウハウスで教えていたときのクレーのノートが公開されている。
ドイツ語はぜんぜん読めないので残念だけど、几帳面に書かれた
(でも、たしかに彼の絵と共通するものがある)文字や図からは、
論理的で理知的で真面目な人柄が想像できる。
それを見たあと、このパペットを見たので、
よけいに意外な感じがするのだろうか。
本も出ていました。
Paul Klee: Hand Puppets | |
Hatje Cantz Pub |
じつは、今年のカレンダーを、クレーの絵にしようと思って、
通販で入手したのはいいけれど、サイズを確認し忘れたため、
ずいぶん大きな(幅が広い)ものが届いてしまい、かける場所がない。
どうしたものかと思いつつ、いまだにそのまま置いてある。
絵は好みなので、惜しいけど。
しかたなく、年末ぎりぎりになって、もうひとつカレンダーを買った。
こんどは写真で、世界のきれいなドアや窓ばかり撮ったもの。
開封前に立てかけておいたら、MにLPレコードと間違えられた。
30センチ角で、ぴちっとフィルム包装してあって、
おもてに"Doors"と書いてあれば、そりゃ間違えるね。
これもまた、買う前に気づかなかったけれど、あけてみたら
月ごとに、ドアや窓にちなんだ格言や名言が入っていた。
先月はエマーソンで、今月はアインシュタイン。
どちらも名言の宝庫のような人だ。
(エマーソンはソローの師匠だった人です)
目にするたびに、これ日本語ではなんていうんだろうかと
頭をひねるけれど、気のきいた訳文はなかなか思いつかない。
月の後半にはだんだん目ざわりになってくる。
失敗だったなあと思う。
カレンダーを買うのは、むずかしいです。