閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

タンポポの謎

2024-04-17 23:02:15 | 日々

うちのまわりに生えている西洋タンポポと日本タンポポ(トウカイタンポポ)の分布が、昨年あたりから微妙に変化してきた。
西洋のほうが繁殖力が強い、というのが定説だけれど、市街地と野山とでは条件が違う。環境によっては、必ずしも在来種が負けっぱなしというわけではないらしい。
毎年、春のいまごろになると、あっちこっちでしゃがみこんではタンポポの花を裏返して見ている閑猫。


ちょっとおさらいです。
西洋タンポポは…

 

花の下にある緑色のぴらぴらした「総苞片」が「くりん」と反って下を向いている。

 

真横から見るとわかりやすいかな。

 

一方、日本タンポポは、



総苞片が反りかえらず、「ぴたっ」としています。

さて、ここからが謎。

昨年あたりから、クローバーに混ざって庭に咲くようになった、これは、どちらでしょう?


上の西洋タンポポの花と比べると、あっさりした感じなので、ぱっと見て、日本タンポポだ!と思ったのですが、裏を見ると…

 

あれえ?
「くるん」でもないし、「ぴたっ」でもない、ちょうど中間くらいの「ふわっ」とした開き加減。どっちなんだ?

調べてみると、タンポポは西洋と日本の間で雑種ができやすいそうで、もしかしたらこれもそうなのかも。
もうひとつ特徴がある。花がひとまわり小さい。この一帯に点々と咲いている10本ほど、みんな「ふわっ」で、みんな小さめ。
でも、花の大きさは栄養状態にもよるだろうし、小さいのはまだ株が若いせいかもしれないし…。
ということで、しつこく観察を続けます。

タンポポは、一般的に香りのある花として扱われてはいないけれど、鼻のあたまに花粉がつくくらい近づくと、「あ、お花屋さんのにおい…」と思う。
かすかな菊の香りだ。
昔の花屋は、いまほど花の種類が多くなかったし、季節によってもっと差があった。その中で、菊は一年中いつでもあった気がする。どれも大きくて、茎がとても長かった。(というのは、わたしが小さかったから、ですね)



本日の鳥さん。

そろそろ本格的なさえずりを始めたオオルリ。たぶん、あのあたりに…

 

ほらいた。
(遠いんだってば・笑)

 

本日の「いいね!」

今、タンポポは雑種だらけ!?タンポポ見分け散歩に参加した

謎をとくヒントはここに。
長い記事なので、興味とお時間のある方はどうぞ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする