境界線から放たれる
鋭い悪魔の
感情の弾丸は
僕の心臓を
射抜く
さっき通過した
パン屋の前で
野垂れ死ぬ
おんなの芳香が
街路をさ迷う
濡れ衣を
着せられた
老婆の呻きが
天の国まで
昇っていく . . . 本文を読む
僕は
いつの間にか
弱い人間であると
思い込まされた
それは ときとして 「正しい」
秋が訪れる頃
僕は「孤独」に苛まれ
泣いていた
何も変わらない!
と、自暴自棄になって
しかし
立ち上がるんだ
屍と化してしまう前に
甦れ . . . 本文を読む
形にならぬ青さと
惰性で生きることへの恐怖が
深夜に想起される
多分
僕はまだなにも成し遂げていない
何度積み上げても
幾度となく積み上げても
永遠に完成しない
そんな絶望を感じるとき
そして倦怠を感じるとき
ふとやってくる朝がある
それは陽の光を連れて
僕の顔を暖めに
やってくる . . . 本文を読む